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負の連鎖…今度は死亡者扱いの「人権」侵害~上田市政の機能不全が断崖絶壁に!!??

  • 負の連鎖…今度は死亡者扱いの「人権」侵害~上田市政の機能不全が断崖絶壁に!!??

 

 「本人、保護者死亡と誤送付」―8日付「岩手日報」にこんな大見出しの記事が掲載された。花巻市が市内在住の重度心身障害者10人に対し、7月2日付で本人や保護者が死亡したものと誤認し、医療費助成に必要な資格確認の届け出文書を送付していたという内容。過日は12歳未満の児童へのワクチンの誤接種が発覚したばかり。上田市政下での職員の士気低下に伴う機能不全は目を覆うばかりである。

 

 この件については、この日の一般質問で菅原ゆかり議員(公明党)が取り上げた。答弁に立った上田東一市長はこの種の郵送や電子メ-ルによる通知書類の誤送付・送信は今年8月25日までの過去3年間に45件あったことを明らかにしたうえで、「直接、担当者がご本人にお会いし、お詫びを申し上げた。今後はシステムの改善などを進め、再発防止に努めたい」と謝罪した。同紙によると、文書には「保護者として届出されている〇〇様は既に亡くなられております。新たな保護者についての届出がされておりません」―などと関係者を傷つけるような文章が記されている。

 

 「まさに人権にかかわる問題。市民のためにあるべき市役所がその信頼を裏切ったと言わざるを得ない。中にはその後の対応に誠意が感じられないとショックを受けておられる方もいる。きちんと公文書をもって謝罪すべきではないか」―。菅原議員はうつむきながら、そして時折、涙ぐみながら市側の対応をただした。上田市長はこれに対し「(対応が遅れることにつながった)土曜日に配達されたことについては、郵便局側の事情もある。文面についても国の文書を丸写しすることに慣れており、市民に対して分かりやすく説明する訓練ができていなかった」などと開き直りにも似た(つまり、身にこびりついた宿痾(しゅくあ)のような例の「木で鼻…」論法)による“弁明”を口にした。

 

 「公文書による正式な謝罪はしないと、受け取っていいのか」と菅原議員が重ねてただすと、上田市長がさえぎるように手を挙げた。「私の名前で改めて謝罪文を出せとおっしゃるのなら、そうしたい。言葉が大事だ。日本文化には“言魂”という表現がある。言葉は命、魂だという意味だ。今回の件は日本の文化としても許すことはできない」―

 

 私はわが耳目を疑い、キョトンとして議会中継の画面を見つめていた。「Mr.POよ。あなたが本当に言魂(ことだま)の精神を理解していたなら、そもそもPO(パワハラ&ワンマン)などという失礼な”尊称”を献上するはずはないではないか」―とブツブツと独りごちながら…「この人は本当に終わったな。ハイ、一丁上がり」……。私の手元に『言魂』と題する本がある。『苦海浄土』などで知られる作家の石牟礼道子さんと免疫学者の多田富雄さん(いずれも故人)とが死者の魂(霊魂)に耳を傾けた対談集である。終生、民衆に寄り添い続けた歴史学者で、2017年に宮沢賢治イーハトーブ賞を受賞した色川大吉さん(享年96歳)の訃報が飛び込んできた。目の前のご仁は「生者」に死のムチを与えてなお、恬(てん)として恥じる風もない。

 

 

 

 

(写真は涙ながらに、今回の通知文書への対応をただす菅原議員。今議会での女性議員の活躍が目覚ましい=9月8日、花巻市議会議場で。インタ-ネット中継の画面から)

 

 

 

 

《追記ー1》~市長への応援メッセージ

 

 「金矢健次」と名乗る方から「花巻市長のパワハラの件」というタイトルのメ-ルが届いた。ブログ読者の公平性を保つために以下に原文のまま、掲載させていただく。

 

 

 上田さんはそんなことをやる、いや、やれる性格ではないです。きっと職員のラベルが低いから、被害妄想されているんだと感じます。県職員出身の私からすれば、花巻市職員はカバチたれ、昔から行政職の蘊蓄(うんちく)なし、当たり前に話ができない。根拠もなく仕事してる人がほとんどです。上田さんは、普通に対応されているにもかかわらず、それに応えられない市職員さんって自らをマイナス評価されているに過ぎないかと感じます。市長の指示に基づき仕事すべしです。市民が選んだ上田さんをよろしくっす。

 

 

《追記―2》~賢治精神を実践した内橋さん

 

 

 色川さんの訃報に続き、今度は同じ宮沢賢治イ-ハト-ブ賞(2006年)を受賞した経済評論家、内橋克人さん(享年89歳)の死が伝えられた。花巻市は9日付のHP上でこう弔意を表した。「内橋様は賢治の心を受け継ぎ、連帯・参加・協同が原理となる共生経済をはじめとする社会のあり方への提言を続けてきたジャ-ナリストとしてご活躍されました。その御功績に深く敬意を表しますとともに、心から御冥福をお祈りいたします」―。授賞者の立場にある「Mr.PO」との間に広がる、気の遠くなるような懸隔(けんかく)にため息が出た。内橋さんの著作には“言魂”が宿っていた。

 

 畏友のノンフィクション作家、鎌田慧さんが10日付「岩手日報」に追悼文を寄せている。「内橋さんは経済を、『市場主語』から人間的な視点からみる『人間主語』に変えるべきことを主張しつづけた。…人間を大事にする経済がもうすこし進むまで生きていてほしかった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

“心の病”が急増…上田市政下の驚くべき実態

  • “心の病”が急増…上田市政下の驚くべき実態

 

 「307人VS661人」(病気休暇者)、「68人VS148人」(うち精神疾患による休職者)―。花巻市議会9月定例会の一般質問2日目の7日、羽山るみ子議員(花巻クラブ)が令和2年度までの上田(東一)市政下での職員の病気休暇・休職者(精神疾患を含む)が前市政下に比較して、冒頭の数字が示すように倍増しているという衝撃的な事実を明らかにした。市側が作成した過去13年間(前市政6年間と現市政7年間)の統計資料によるもので、さらに病気休暇を経て休職に追い込まれた職員は前市政下で40人(うち精神疾患24人)だったのに対し、現市政下では71人(うち精神疾患55人)とこちらも急増しているとした。また、コロナ禍の令和2年度の病気休職者は過去13年間で最高の17人(うち精神疾患14人)に達しているという数字も公表した。

 

 羽山議員はこうした数字上のエビデンス(証拠)を根拠に「職員の皆さんがどんな職場環境に置かれているのか、心配だ。職員の間からはパワハラの声も聞こえてくる。市長はこうした職場実態をどう把握しているのか。正直な気持ちを聞かせてほしい」とただした。これに対し、上田市長は「仕事の高度化に伴う不適応やプレッシャ-、上司のサポ-ト不足、同僚との人間関係など複合的な原因が考えられる。(病気と)パワハラとの間に直接的な因果関係があるという報告は受けていない」と答弁。行政トップの交代に伴う数字の大幅増についての認識は示さなかった。

 

 「パワ-・ハラスメント」(パワハラ)について、「花巻市職員等ハラスメント防止等に関する規程」(平成26年9月)はこう定めている。「職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為をいう」―。前日の若柳良明議員(平和環境社民クラブ)の一般質問の際、市側は今年8月末現在の病気休暇者が17人、休職者が12人(実数では合わせて26人)に上っていることを明らかにしており、上昇傾向に歯止めがかかる気配はない。さらに、私の元には上田市長自身による「パワハラ」被害の訴えが相次いでおり、当市における職場環境の悪化が懸念されている。その一例として、匿名で寄せられた職員の悲痛な声を以下に再録したい。

 

 

 

 

 匿名で投稿することをお許しください。自分も知りうることを伝えたいと思い、投稿しました。また、この内容についてもブログで取り上げてもらって構いません。

 

 これまで紹介された職員からの訴えは事実です。上田市長は、自分の思い通りに行かないと怒鳴り罵倒するのは日常茶飯事。日頃からコンプライアンスを声高に言っているにも関わらず、自らを律することはなく感情のままに職員を怒鳴り人格否定。部長、課長も市長の機嫌を損ねないよう立ち回るため、結果的に部下は見殺し状態となり、そして精神を病み休まざるを得なくなる。ただ、部長、課長も人間です。幾度となく罵倒され怒鳴られれば、保身の気持ちが優先となることも仕方ないとは思います。問題は、トップがそのような状況を作り出しているということです。

 

 正直なところ、以前の大石市長よりもいいと最初のうちは思っていました。選挙の際にも、上田市長へ一票を投じました。しかし、今では自分の不明さを悔やんでいます。別の職員の投稿にもありましたが、花巻市職員は決して無能ではありません。このままでは、有能な職員ほど状況を悲観し、やめていってしまいます。どうか一刻も早く、この地獄のような状況が変わる一助になればと、今回連絡いたしました。多くの職員が苦しんでいます。どうか助けてください。お願いします。

 

 

 

 

(写真は職員の“心の病”について、市側をただす羽山議員=9月7日午前、花巻市議会議場で。インタ-ネット中継の画面から)

 

 

 

 

 

 

“決戦”―秋の陣…一般質問がスタ-ト~市長は次期への去就に言及せず!?

  • “決戦”―秋の陣…一般質問がスタ-ト~市長は次期への去就に言及せず!?

 

 「菅の乱」に伴う大型台風が日本列島を襲う中、みちのくの「イ-ハト-ブ国」でも来年1月の次期市長選を見据えた花巻市議会9月定例会の一般質問が3日間の日程で6日から始まった。現職の上田東一市長は現在、2期目で任期(来年2月4日)まで5カ月を切った。「パワハラ&ワンマン」疑惑に対する市民の不信感が高まる中、側近中の側近である藤原忠雅・副市長がひき引き起こしたコロナ禍の中での“会食”事件が市政に無関心だった層にも火をつけた格好。現職の3期目の無投票を許してはならないという声もうねりの形を見せつつあり、議会終了後は一気に“選挙”モ-ドに突入しそう。

 

 最初に登壇した本舘憲一議員(花巻クラブ)は「花巻市まちづくり総合計画」(長期ビジョン)に関連し、「現計画は令和5年度(2023年度)までの10か年計画になっており、次期市長はその策定作業に着手しなければならない。先頭になって携わる気持ちはあるか」と次期市長選への意欲をただした。これに対し、上田市長は「市長の陣頭指揮の下、来年度早々にも検討作業に入るべきだと思う」と語ったものの、自身の去就については言及を避けた。“会食”事件をめぐっては、当事者の藤原副市長とその監督責任を負う上田市長がともに減給10分の1(2か月)の“謹慎中”の身の上。全国に不名誉をバラまいた割には“処分”が軽すぎないか―。市民の間にこんな声が聞かれる中、3期目への明言はなかなか難しかったのではないかという揣摩(しま)臆測も…

 

 2番目に登壇した若柳良明議員(平和環境社民クラブ)は3月定例会に続いて、職員の「精神疾患」(心の病)について質問したが、前回同様に追及不足は否めず、腰砕けに終わった。羽山るみ子議員(花巻クラブ)が7日の一般質問で同じ趣旨の質問を予定していることから、この件についての市側の基本的な考えた方についてはその答弁を聞いた上で報告したい。

 

 

 

 

(「秋の陣」の初日を迎えた9月定例会。再質問席で質問する若柳議員(右)と議員席=9月6日午前、花巻市議会議場で。インターネット中継の画面から)

 

 

 

 

 

「木で鼻を括(くく)る」ーということの典型例!?…次期市長選は来年1月23日~菅総理が辞任へ…

  • 「木で鼻を括(くく)る」ーということの典型例!?…次期市長選は来年1月23日~菅総理が辞任へ…

 

 「不愛想にもてなすことのたとえ」―。広辞苑は「木で鼻を括る」という意味について、こう説明している。8月23日付当ブログ「えっ!?万死にも値する『大罪』に給与減額、たったの100分の10だって!!!」の中で、その真意をただす8項目にわたる質問状「市長へのメ-ル」を送信したのに対し、31日付で以下のような回答が届いた。まさに「木で鼻…」を地で行くような内容だったため、折り返し「まったく、誠意が感じられない。項目別に回答を求める」―旨のメ-ルを再度送った。「ご意見については参考とさせていただきます」―だと!!。バカもん。市民をなめるのもホドホドにせんか。どこまで馬鹿にするつもりか!!!。いい加減、目を覚まさんか!!!!。さ~て、今度はどんな回答が寄せられるのか、お楽しみのほどを…

 

 

 ご意見をいただきありがとうございます。このたびのことは、市民の信頼を損ねる行為であり、その責任は重大であることから、自らの責任及び指揮監督者としての責任を明確にするため、過去の特別職の給料減額の例や他自治体の例を参考に検討を行い、市長及び藤原副市長の給料を減額する条例を市議会に提案し、ご審議いただいたうえで可決されたものです。市民の皆様に心よりお詫び申し上げますとともに、二度とこのようなことがないよう取り組んでまいります。ご意見については参考とさせていただきます。

 

 

花巻市長 上 田 東 一

 

<担当部長 総合政策部長 松 田 英 基>

<担 当 者 人事課長 瀬 川 幾 子(電話24-2111 内線423)>

 

 

 (追伸)ーついでに、このことわざは「江戸時代に鼻紙を与えられなかった丁稚奉公たちが木に鼻をこすりつけてこすった」―ことに由来するらしい。あなた方も市の樹木に指定されている「こぶし」に鼻をこすりつけ、そのみじめさを味わってみたらいかがかな…

 

 

 

(写真は謝罪会見に臨んだ上田市長(右)と藤原副市長=8月18日、花巻市役所で。インターネット上に公開の写真から)

 

 

 

《追記》~あと約4か月後に次期市長選…菅総理が総裁選不出馬、辞任へ

 

 花巻市政の将来を占う次期市長選の日程が決まった。令和4年1月16日告示、同23日投開票。混迷の度を加える「イーハトーブ」の将来を決する重要な選挙。今回の藤原副市長による”会食”事件をきっかけに、有権者の関心も一気に高まりつつある。コロナ対策を最重点に掲げる「Mr.PO」の側近中の側近が引き起こした不祥事だけにトップの「任命・監督責任」を問う声も大きい。現職の任期は令和4年2月4日。かたわらのテレビが「菅総理が総裁選への立候補断念。総理、辞任へ」の緊急ニュースを伝えている。コロナ禍のニッポンはいま、最大の政治的な潮目を迎えているのかもしれない。花巻市議会の9月定例会はこの日(3日)に初日を迎えた。閉会直後に飛び込んできたこのビッグニュースを「イーハトーブ」のトップ2はどんな気持ちで聞いたのだろうか…。人事権をタテに権勢を欲しいままにしてきたわが宰相は”有事”の際の危機管理能力のなさを露呈して、自滅した。この親方日の丸と”瓜二つ”の「Mr.PO」の命運やいかに!?

 

9月“決戦”…9月3日に開幕

  • 9月“決戦”…9月3日に開幕

 

 「Mr.PO」(上田東一市長)との実質的な最後の“決戦”の場となる花巻市議会の9月定例会は9月3日開幕する。会期は24日までの22日間で、一般質問は6日から3日間、決算特別委員会は14日から3日間。上田市長の任期はあと半年を切り、現職市議も来年夏には改選期を迎えるため、これが現陣容での最後の委員会となる。また、迷走の度を加える「新図書館」建設をめぐっては、図書館を担当する「生涯学習部」を教育委員会へ移管することなど「社会教育法」の本旨に基づいた行政改革を求める陳情2件が審議される。コロナ禍での藤原忠雅・副市長の“会食”事件などで揺れる今議会の審議の行方に市民の関心が高まっている。一般質問の顔ぶれは以下の通り。皆さま方にぜひ、傍聴をお勧めしたい。

 

 

【9月6日】

 

●本舘憲一(花巻クラブ)

1、次期総合計画策定について

2、ふるさと納税について

●若柳良明(平和環境社民クラブ)

1、新型コロナウイルス感染症対策について

2、職員体制について

3、職員の精神疾患について

●久保田彰孝(日本共産党花巻市議会議員団)

1、生活困窮者への支援について

2、小中学校におけるエアコンの使用について

●横田忍(市民クラブ)

1、農業振興について

2、中小企業持続支援事業について

 

【9月7日】

 

●羽山るみ子(花巻クラブ)

1、新花巻図書館について

2、中心市街地の活性化について

3、職員の病気休暇等について

4、市長との対話について

●照井明子(日本共産党花巻市議会議員団)

1、介護の課題について

2、公共交通の維持について

●伊藤盛幸(市民クラブ)

1、中学校の部活動について

2、投票率の向上について

●櫻井肇(日本共産党花巻市議会議員団)

1、新型コロナウイルス感染症対策について

2、花巻市個人情報保護条例について

 

【9月8日】

 

●菅原ゆかり

1、市民への通知について

2、ふるさと納税について

●藤井幸介

1、東京2020オリンピック関連事業について

2、小中学校における新型コロナウイルス感染症対策について

●大原健

1、業務改善提案について

2、観光案内表示について

3、マンホ-ルカ-ドについて

4、コミュニティ・スク-ルについて

 

 

 

(写真は花巻市議会議場の全景。正面奥が議長席。その前が登壇者席。向かって左側が市長ら幹部職員席、右側が教育委員会その他の参考人席。手前が議員席。中央にある席は議員が再質問などをする際の質問席=花巻市花城で)