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相変わらずの”上から目線”と”責任転嫁”と…上田市長3期目の意気軒昂!?

  • 相変わらずの”上から目線”と”責任転嫁”と…上田市長3期目の意気軒昂!?

 

 「市政課題を明らかにする行政報告でも全く触れられておらず、謝罪文にも市長名は登場しない。被災者に対する誠意が感じられない」―。1日から開催された花巻市議会3月定例会の一般質問で、伊藤盛幸議員(市民クラブ)が災害公営住宅(市内上町)に入居する「3・11」(東日本大震災)被災者にかかる「共益費」の過払い問題を取り上げた。この件については当ブログ「『被災者に寄り添う』という“真っ赤なウソ”」(2021年10月11日付)で初めて明らかにし、その後もその問題点を再三、追及してきた。

 

 一階に併設されているコンビニ分(住宅3戸相当)の電気料などを入居者に肩代わりさせていたという驚くべき事態が発生したのは昨年1月。しかし、この不祥事がHPで公表されたのは何と11か月後の昨年12月23日。その後、過払い分を返還するということで、市側は“一件落着”したとしてきたが、伊藤議員は「この間に開催された定例会での行政報告でもこの件については一切、言及がない。しかも、入居者に対する謝罪文は担当課の名前になっている。最終的な責任の所在は市長にあるのではないか」と迫った。耳目を疑ったのは、これに対する市長答弁だった。

 

 「謝罪文を市長名にすべきという点はその通りだと思う」と反省の言葉を口にしたが、後は例の立て板に水のような答弁に終始した。「行政報告の報告事項は新規事業や大型イベントなど条例の定めに従って行っており、今回の案件はこれには該当しない。現場のチェック体制の甘さや上司への報告に手落ちがあったのは間違いない。しかし、人間には誰しも過ちがある。前市政の時代は意図的に上司への報告を怠ったケ-スがあったと聞いているが、私になってからは随分改善されたと認識している」―。「“過払い”という表現を見ても、まるで入居者に落ち度があったみたいだ」と伊藤議員は追い打ちをかけたが、上田市長は「議員の皆さんやマスコミへのリリ―スもきちんとしており、真摯に対応している」と突っぱねた。

 

 さらに、こんな発言も…。「そう言えば、上から目線と受け取られるかもしれないが、こうした姿勢も私の政策面では欠かせない。たとえば、私は実現が難しい案件を大風呂敷に広げたりはしない。市民の判断を促すためには事実に基づいた情報提供こそが大切だと思っている」―。さらに、羽山るみ子議員(花巻クラブ)が北上市と隣接する花南地区に造成が計画されている工業団地について、その経過や今後の見通しをただしたのに対し、上田市長は「この件については以前、別の議員に答弁をしている」と話し、ニヤニヤしながら議場にいた当該議員に対し、”重複答弁”の了解を求めるという、これまた前代未聞の質問権への介入をしでかした。

 

 一事が万事…。米国勤務が長いという上田市長の口からこの日、横文字が頻発した。「最近、スペルがなかなか、出てこなくって…」というあたり、この人らしい権勢欲を誇示したいパフォーマンスか、はたまた、”たそがれ清兵衛”の到来か…。答弁を聞きているうちに「三つ子の魂、百まで」いや、”狂気の沙汰”という言葉が目の前に浮遊した。なお、2月19日付当ブログで、議会傍聴を呼びかける花巻版「見張り番」の設立を提言したが、この日の傍聴者は12人といつもより若干、多かった。

 

 

 

 

(写真は災害公営住宅について、追及する伊藤議員=3月1日午前、花巻市議会議場で=インターネット中継の画面から)

 

 

 

 

「ご破算で願いましては」…“哲学不在”の上田市政の彼方から

  • 「ご破算で願いましては」…“哲学不在”の上田市政の彼方から

 

 「この人の口からどうして、琴線(きんせん)に触れるような言葉が聞こえてこないのだろうか」―。上田(東一)市政3期目の施政方針演述が行われた、25日開催の花巻市議会3月定例会の中継を聞きながら、ずっとそんな思いにとらわれた。自らの“パワハラ”を謝罪し、その上で旧優性保護法下で差別された人たちに寄り添う兵庫県明石市の泉房穂市長(2月23日付当ブログ参照)との乖離(かいり)がまだ余韻として、残っていたせいかもしれない。そんな中、1時間以上に及ぶ演述の内容にその謎をひも解くヒントを見つけたように気がした。

 

 「イ-ハト-ブ応援寄付金(ふるさと納税)が1月末現在で41億円に達し、過去最高を記録した」―。こう胸を張った上田市長は一方で、「(宮沢)賢治の世界観は今後とも広く発信していきたい」と述べた。周辺に理解する人は少なかったが、この二つの発言が違和感なく同居することに私は以前から不思議な思いを抱いていた。「ふるさと納税」をめぐっては実はこんな失敗例があった。「銃」と「象牙」と…。私の想像力はまさに「賢治の世界観」と直結していた。

 

 3年前、当市は12万円以上のふるさと納税の返礼品として、プラスチック製のエアソフトガン(エアガン)をリストに加えた。HP掲載後に問い合わせが殺到、受け付けを終了した。エアガンは市内のメ-カ-が製造した「ウィンチェスタ- M1873 カ-ビン」。「西部を征服した銃」とも呼ばれ、インディアン(アメリカ先住民)を殺戮した忌まわしい銃だという負のイメ-ジが付きまとっていた。果たせるかな、賢治のふるさとでの“エアガン”騒動にはメデイアやネット上で批判が相次ぎ、「殺傷能力のないエアソフトガンとはいえ、対人用の武器として使用した銃を再現したもの」(上田市長)と早々にリストから除外した。

 

 その3ケ月後、今度は象牙の印鑑が返礼品として登場したが、どうしたわけかその日のうちにリストから削除されてしまった。当時、アフリカ象などの密猟で「象牙取引」が国際的な問題になっていた。担当者は「ワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の取引に関する条約)については正直、無知だった。ただ、エアガン騒動もあるので、今後は担当職員全員で慎重に精査したい」と弁明した。さて、「41億円」という巨額のふるさと納税を底支えしているのは“牛タン”である。市内の業者が外国産の原材料を加工・販売したのが大当たり。いまでは市財政の欠かせない金庫番の役割さえ担っている。ところで、賢治の童話に『フランドン農学校の豚』という作品がある。

 

 「一体この物語は、あんまり哀れ過ぎるのだ。とにかく豚はすぐあとで、からだを八つに分解されて、厩舎(きゅうしゃ)のうしろに積みあげられた。雪の中に一晩漬(つ)けられた」―。豚を殺すことを正当化する法律が「家畜撲殺同意調印法」である。農学校で飼われていた豚に対し、死亡承諾書が突きつけられる。恐怖心にかられた豚は捺印を拒否し続けたが、結局は同意させられる…。こんな筋書きの物語である。“賢治精神”の大切さを説く上田市長は一度でもこの作品に目を通したことはあるだろうか。ソロバン勘定を優先させるにしても、賢治の理想郷「イ-ハト-ブ」の返礼品が“牛の舌”というのではそれこそ、「あんまり哀れ過ぎ」(賢治)やしないか…

 

 “パワハラ”疑惑の渦中にあった二人の首長を見比べながら、私は明石市の泉市長の方がよっぽど賢治に近い―とつくづく、そう思ったのだった。ちなみに、当市花巻は将来都市像として、こんなスロ-ガンを掲げている。「市民パワ-をひとつに歴史と文化で拓く笑顔の花咲く温(あった)か都市(まち)イ-ハト-ブはなまき」…

 

 

 

 

 

(写真は施政方針の演述をする上田市長=2月25日午前、花巻市議会議場で=インタ-ネット中継の画面から)

 

似て非なるもの…”パワハラ”首長の天と地と

  • 似て非なるもの…”パワハラ”首長の天と地と

 

 「強制不妊 国に初の賠償命令/旧優性保護法は『違憲』 大阪高裁判決」―。23日付新聞各紙にこんな大見出しが躍っていた。旧優性保護法(1948―1996年)の下で不妊手術を強いられたとして、原告が損害賠償を求めた控訴審判決で、大阪高裁が初めて国の責任を認めた画期的なニュ-スを伝える内容だった。「(旧法は)特定の障害や疾患がある人を一律に『不良』と断定するもので、子を産み育てる自己決定権を保証した憲法13条や、法の下の平等を定めた憲法14条に違反する」―。人権の復権を認めた判決文に心を震わせながら、一方で私は眼前に二人の首長の振る舞いが透かし絵のようにせり出してくる感覚におそわれた。

 

 「誰ひとり取り残さない共生のまちづくり」―をスロ-ガンに掲げる兵庫県明石市は昨年12月、「旧優性保護法被害者等の尊厳回復及び支援に関する」条例を制定した。国はそれに先立つ2019年、不妊手術を受けた人に対し、一律320万円を支給する「一時金支給法」を定めた。明石市の条例では不妊手術以外に中絶手術を受けた人に対しても300万円を支給するとし、泉房穂(ふさほ)市長はこう語っている。「命に優劣をつける理不尽な優性思想で人生をあきらめなければならなかった人たちにとって、国の法律だけでは不十分。市民に最も身近な自治体ができるのは、条例という形で具体的な施策を残すことだ」

 

 実は泉市長はかつて、“パワハラ”首長として勇名を馳せたことで知られている。3年前、職員に対する暴言について、自ら「パワハラ」と認めて辞職。その直後の出直し選挙で奇跡の再選を果たすなどして、現在4期目。弁護士でもある泉市長はNHK勤務の後、衆議院議員を歴任の後、市長の座に。福祉政策に精通し、「誰ひとり取り残さない」という理念が今回の条例化に結実したと言える。

 

 泉市長は当時、自らの振る舞いを謝罪し、こう語っている。「明石市政の混乱を招いた責任は私にあり、本当に深く反省している。職員としっかり信頼関係を築き、明石のまちづくりをしっかりやっていきたい…。自分自身の欠点は、苦手分野を後回しにすることと感情のコントロ-ルの2つ。苦手分野は、これから職員から学び取り組んでいきたい。感情のコントロ-ルについては、この1ヶ月以上日記を付けたり、専門講座を受け続けて、55歳にして改めて自分自身の至らなさを知った。その点についてもしっかりと改めていきたい」(当時の新聞記事などから)

 

 同じ“パワハラ”疑惑にまみれながら、3選を果たした上田(東一)市政が25日開催の花巻市議会3月定例会で本格スタ-トする。「誰ひとり取り残さない」―。僅差で苦杯をなめた小原雅道氏(前市議会議長)のスロ-ガンが泉市長と軌を一にするというのはいかにも皮肉なことではある。「似て非なるもの」―というたとえはこのことを言うのであろう。この二人の”パワハラ”首長がそろって、日本の最高学府(ちまたでは「東大」というのだそうである)の出身というのも考えれば、何か因縁めいた話である。62年前、「生命尊重行政」を掲げ、全国に先駆けて老人医療費の無料化に踏み切った旧沢内村長(現西和賀町)、故深沢晟雄(まさお)さんの言葉が口元に浮かんだ。「法律には反するかもしれないが、憲法違反ではない」(2月13日付当ブログ参照)……

 

 

 

 

(写真は「勝利判決」を原告に伝える泉市長(左)=インタ-ネット上に公開の写真から)

 

「さらば!おまかせ民主主義」~花巻版「見張り番」を目指して…一般質問の日程が決定

  • 「さらば!おまかせ民主主義」~花巻版「見張り番」を目指して…一般質問の日程が決定

 

 熾烈を極めた花巻市長選から早や1か月、今月25日からは「3選」上田(東一)市政が本格スタ-トする。どんな市政運営が展開されるのか注目されるが、有権者の半数近くが無関心を決め込む現状には大きな不安もつきまとう。「さらば!おまかせ民主主義」~花巻版「見張り番」の設立を目指して、以下のような趣意書を作ってみた。民主主義はまず、足元の議会傍聴から…こんな思いからである。なお、花巻市議会3月定例会の一般質問については、追って当ブログ上に掲載します。

 

《設立趣意書》

 

 3期目を目指す現職と変革を求める新人との一騎打ちとなった花巻市長選は僅差で、現職が競り勝ちました。一方、投票権の行使による正当な選択とはいえ、その実態は民主主義にはほど遠いものではなかったという思いにとらわれています。どうしてでしょうか。

 

 今回の市長選当日(1月23日)の有権者総数は80,084人で、最終投票総数は43,722票。実にこの差し引き36,362票が棄権による“死票”になったことになります。さらに、投票率も前回(2014年)の63・25%から54・60%と8・65%も減少しました。コロナ禍の中での選挙戦とはいえ、わずか半数余りの有権者の選択による「市政運営」が果たして正常に機能すると言えるでしょうか。

 

 「私たち市民の無関心が結局はこの結果につながったのではないか」―。今回の選挙戦を教訓にし、「さらば!おまかせ民主主義」(花巻版「見張り番」)と名づけた“監視”装置の立ち上げを呼びかけることにしました。互いに監視し合う立場にある「二元代表制」(当局と議会)の当事者双方を今度は“市民の目”で監視しようという試みです。果たして、議場の内部が密室化していなかったのかという思いも強いからです。

 

 「みんなで議会を傍聴しよう」―。とりあえずのアクションは2月25日から20日間の日程で開会される花巻市議会3月定例会がタ-ゲットです。主な日程は3月1日から3日間開催の議員による一般質問(時間はいずれも午前10時から)と3月9日から3日間開催の予算特別委員会(時間は同上)です。私たちの税金がどう使われ、どう政策に反映されるのか。さあ、みんなで議会の傍聴席に参集しようではありませんか。「おまかせ民主主義」にさようならを告げるために!!

 

2022年2月19日

「さらば!おまかせ民主主義」(花巻版「見張り番」)

呼び掛け人 増子 義久

 

 

 

(写真は花巻市議会議場の傍聴席=花巻市役所内で)

 

 

 

 

《一般質問の日程は以下の通り=会派名のない議員は無会派》

 

 

●3月1日(火)

 

<久保田彰孝(日本共産党花巻市議会議員団)>

1、農業政策について

2、気候危機について

3、省エネ住宅の普及について

 

<伊藤盛幸(市民クラブ)>

1、新花巻図書館の整備について

2、災害公営住宅について

3 、市有地の活用について

 

<佐藤 峰樹(明和会)>

1、小中学校における不登校児童生徒について

2、矢沢地区の交通対策について

3 、地域づくりについて

 

<羽山るみ子(花巻クラブ)>

1、市民参画について

2、窓口業務について

3、花南地区における産業団地整備について

 

<若柳良明(平和環境社民クラブ)>

1、獣害対策について

2、ヤングケアラ-について

3、市職員の給料について

4、職員体制について

 

●3月2日(水)

 

<照井明子(日本共産党花巻市議会議員団)>

1、花巻市公共施設マネジメント計画について

2、ヤングケアラ-支援について

3、除排雪等支援事業について

 

<内舘桂(市民クラブ)>

1、市庁舎の建設について

2、花巻空港について

3、株式会社とうわ地域資源開発公社について

4、新規就農者への支援について

 

<照井省三(平和環境社民クラブ)>

1、花巻市長選挙について

2、市長施政方針について

3、新型コロナウイルス感染症対策について

 

<櫻井肇(日本共産党花巻市議会議員団)>

1、第3期上田市政の運営について

2、政治姿勢について

3、市長施政方針について

 

<高橋修(市民クラブ)>

1、中山間地域の農地について

2、花南地区の土地利用について

3、産後ケア事業について

 

●3月3日(木)

 

<阿部一男(平和環境社民クラブ)>

1、次期総合計画について

2、地域医療について

3、農業問題について

 

<菅原ゆかり>

1、網膜色素変性症患者への支援について

2、AEDの活用推進について

3、公共トイレ協力店について

 

<藤井幸介>

1、人口減少対策について

 

<大原健>

1、市長施政方針について

2、投票率の向上について

3、除雪について

4、次世代自動車等の購入補助制度について

 

 

 

映画「いのちの山河」…深沢村政と上田市政の狭間にて

  • 映画「いのちの山河」…深沢村政と上田市政の狭間にて

 

 「深沢晟雄さんについて、私も及川和男さん(故人)の本(映画の原作=『村長ありき』)を読んで非常に感動した記憶がございます。基本はやはり、特に地方自治体に関していえば、住民自治というのは中心になるべきだと思いますので、それをやるために誰かがその仕事の委嘱を受けてやるということでしょうから、そういう立場にあるだろうと。やはり基本は、住民が自分で自治をやっていくことが基本になるということを、まず頭に置いてやらなければならないということは思っております」(平成26年3月定例会会議録より)―

 

 映画「いのちの山河」(大澤豊監督作品、2009年)を見ながら、ふいに冒頭の言葉が頭によみがえった。この映画は「国保法(国民健康保険法)違反ではあるだろうが、憲法(第25条)違反ではない」として、全国で初めて老人と乳児の医療費無料化に踏み切った元沢内村長(現西和賀町)の故深沢晟雄(まさお)さんが掲げた「生命尊重行政」をテ-マにした物語である。しかし、ここではあえて感動的なこの映画の内容には触れずに、今回の花巻市長選で3選を果たした上田東一市長の軌跡を跡付けるための“メモランダム”のつもりで書き置きたいと思う。

 

 2014(平成26)年、前職を大差で破って初当選した上田市長は「新しい風」のスロ-ガンを掲げて、さっそうと登場した。当時、市議だった私は「平成の風の又三郎が誕生した」とエールを送った。その上で上田市長が出馬に際し、深沢元村長を尊敬する人物のひとりにあげていたことに関連し、こうただした。

 

 「その深沢さんは政治に哲学を持たないやつは私は信用いたしませんと言っておりました。もう一つ、民主主義というものは、住民は何を考え、何に苦しみ、何を願っているのかを十分聞いて、住民全体の地域課題と生活要求を徹底的に分析して、そこから不易と流行、変わらぬものと流行をしっかりと見据えて行政を推進していかねばならないと。これはまさに上田さんが選挙期間中におっしゃられ、今もずっとおっしゃっていることと、まるっきり同じ文章を僕は読んだというような感想を持ちまして意を強くしました」(3月5日、一般質問)―。この私の質問に対する“初心”ともいえる上田市長の答弁が冒頭発言である。市民の期待は大きくふくらんだ。そしてあれから、8年―

 

 「議員各位には、今後ともご指導あるいは協力をしながら、花巻市民の福祉向上のために一緒に働かせていただきたいと思います」(2月10日、令和4年第1回臨時会「開催前報告」)―。3選を果たした上田市長の口から真っ先に飛び出した言葉に私はわが耳を疑った。「ご指導あるいは協力をしながら…」ではなく、「ご指導あるいは協力をいただきながら…」の言い間違いにちがいないと思った。HP上に掲載された文言に今度はわが目を疑った。その通りだったからである。空耳でも何でもなかった。

 

 「住民自治どころか、地方自治の一方を代表する議会側を指導する」―。まさに巧まずして、口から滑り落ちた“本音”なんだろうと思う。市議時代、上田市長が「その質問はいかがなものか」などど議員の正当な質問権に露骨に介入してきた”悪夢”を思い出したからである。聞かされたこっちの方が逆に腰を抜かしてしまったという次第である。今回の「3選」劇とは一体、何であったのかー。「風の又三郎」の正体見たり。深沢村政に背を向けるような逆風が一段と強まりそうな気配である。

 

 

 

 

 

(写真は映画「いのちの山河―日本の青空Ⅱ」のポスタ-=インタ-ネット上に公開の写真から)