まんだら塾 - 通信

烏兎沼氏によれば、 
 ―白鷹山と東黒森山の山頂を線で結んで延長すると雷山(いかずちやま)につき当る。今度は、白鷹山と西黒森山の山頂を結んで延長すると、不思議なことに三宝荒神のある丸森山にぶつかる。白鷹山から雷山まで約4850メートル、白鷹山から丸森山までも約4850メートル、ほとんど同じと言ってよい。雷山と丸森山の間は約2750メートル、これを直線で結ぶと、きれいな二等辺三角形が描かれる。雷山と丸森山のちょうど中間点に印をつけてみると、虚空競(平林山)の南側中腹にある勢至堂に重なる。(中略)雷山から神山までも約4850メートル、丸森山から神山までも約4850メートル、全く同じである。白鷹山から神山までの直線距離は、約、9300メートルである。こうして実にみごとな菱形図形が地図上に出現したのである。(中略)そして、作谷沢地区の神社仏閣と民家が全てこの菱形の中に存在し、菱形の四つの辺がこの世とあの世を区別する境界となっている。―

 この菱形の中心部の勢至堂は作谷沢小中学校や、公民館(ふれあい自然館)の辺りである。
小さな村にしては異常な数の宗教遺蹟が多く、中世以前は修験道、中世以降は庶民信仰の里として位置付けられた、いわば聖域、祈りの里だった。