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気密測定

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今回は、気密測定についてお話します。

気密測定は、二度行うことが、理想的です。

工事中の気密施工が終了した時点での測定と、住宅の完成時に換気装置の
給排気口を閉じた状態での測定の二回です。

工事中の測定をすることにより、気密施工の判断材料になり、不良部分の
修正を可能とします。

完成時の測定は、住宅の気密性能を確認する為に行います。

住宅の気密性能は、完成時の数値ですが、気密工事が完了した時点で行う
中間時の測定が大切ですね、この時点で気密施工の状態を確認しておかないと
内外装工事が完了した完成時では修正するのが大変です。

2010.10.10:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

気密性能C値の数値はどのくらい・・・

今回は、前回の続きで気密性能の相当隙間面積C値は、どれ位の
数値が望ましいかについて、お話します。

下の表は平成11年の「次世代省エネルギー基準」地域区分の相当隙間面積です。


(宮城県は、一部Ⅱ地域もありますが概ねⅢ地域です。)
当時は各地域区分ごとに明確なC値が定められていましたが、現在は
「気密性の確保の基準」へ修正されております。

気密性能については冷暖房を考えた場合、出来るだけ小さい数値が望まれます。

特に蒸暑地域では、夏のクーラーの使用が常識になってきましたからC値=5の
気密性能では、暖湿気が室内に侵入しクーラーの効きが悪くなるばかりか逆転結露
の心配があるからです。冬の暖房熱は空気が膨張し隙間風を遮断しますから、
温熱環境だけを考えた場合も寒冷地よりもしろ、夏の蒸暑地域の気密性能が
重要であると言う説もあります。


出来るならば全国一律1C㎡/㎡以下の気密性能が理想的です。
2010.10.07:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

C値の話・・・

前々回の話に関連して気密についてのお話です。

皆さんは既にご存知だとはおもいますが、今回はC値についてお話します。



気密性能は相当隙間面積によって表されます。相当隙間面積とは、建物外周の
隙間の面積に住宅の内外の圧力差で生じる空気抵抗(係数)を乗じたものを言います。
これを建物の相当延べ面積で割ったものが単位相当隙間面積で単位は、
c㎡/㎡で表します。したがって、単位相当隙間面積5c㎡の場合には、床面積1㎡
の中に5c㎡の穴に相当する隙間があると言うことです。

それではC値はどのぐらいの数値が望ましいのでしょうか・・・・・

そのお話は、次回以降にいたします。
2010.10.02:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

断熱性能が低いと入浴中の急死事故を招く・・・

今回は、建築雑誌の記事の紹介です。

『住宅の断熱性能が低いと、入浴中の急死事故を招く要因になる・・・』

この事は以前より言われてきたことですが、あらためて記事が掲載されていたの
ご紹介させていただきます。




【上のグラフは、住宅の断熱性能と、入浴中の水死発生率の関係を示したもので
日本老年医学会で発表されたものです。
一般に、冬季に起こる浴室内での不慮の事故は、脱衣所と浴室との気温差
が影響すると言われており浴室が寒いと体にストレスがかかるので高齢者の
場合、この状態で湯船につかり緊張が解かれると血圧の急激な低下を招き、意識
喪失や不整脈などを起こしやすく浴槽内でおぼれれば最悪死にいたる。
そこで、浴室が寒くなる要因として住宅の断熱性能に着目し断熱性能の低さと
入浴中の水死発生率との関連性があるかを、1998年時点でのデータを基に分析
し旧省エネルギー基準(1980年告示)以前に完成した住宅の戸数が多い地域ほど
水死率が高いことが明らかになっている。】と言う内容でした。

記事の中ではこうした事故を防止する為、浴室の断熱リフォームなど温熱環境の
改善するのも効果的と謳われていました。

この内容を見るとあらためて住宅のおける温熱環境の改善が急務であることを感じます。

特に当地域では浴室脱衣室だけでなく住宅全体の改善が必要なのでしょう。

また古い住宅は、温熱性能だけでなく耐震のことも考えなくてはなりませんね。
2010.10.02:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

隙間風による熱損失

今回は、隙間風のよる熱損失の話です。

気密性能が悪いと、室内の隙間から冬は暖気がどんどん奪われ、
その代わりに冷たい隙間風が侵入してきます。

住宅の隙間や温度差を利用して換気するということは、この様な隙間によって
換気するということです。

これは換気というよりは、漏気で、夏・冬の省エネルギー性能のも大きな
影響を与えます。



(隙間係数の場合1.0の場合床面積(㎡)当たりの全ての有効隙間面積
が1c㎡であることを示します。住宅の内外温度差が、30℃の時は隙間係数
の1/10が自然換気回数(漏気)となります。)

上の表を見ると隙間係数が5.0ですと温度差30℃の時1時間で住宅半分の
空気が漏れていることになります。

隙間係数は、2.0を下回るべきですね。出来れば1以下が望ましいです。
2010.09.25:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]