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寒くなるこれからの入浴は要注意

寒くなるこれからの入浴は要注意です。

急に寒い場所に行くと血圧は簡単に上ってしまいます。

従来の一般的な住宅の主要な生活スペースの温度は20~24℃が一般的だと
いわれています。いざ入浴となると、15℃以下の脱衣所で急に裸になり浴室
に飛び込むというケースが考えられますが、この場合の皮膚体感上の温度差
は、軽く10℃以上だといわれます。

居室から5℃低い脱衣所で裸になると、血圧は急速に10mmHg近く上がって
しまいます。

これは、急激な体温調整機能が働いて血管を収縮させ、体表面から
放熱を少しでもおさえようとする防衛反応です。

24~25℃の状況から、急に5℃の人工寒冷室に10分間入った実験結果では、
男子で最高15mmHgも血圧が上昇したそうです。

若く健康な人ならともかく、老人や乳幼児にとっては耐えられない血圧変化です。

寒いからと言って、急いで熱い浴槽に飛び込んだら
温度差と刺激が大きすぎ、血圧をさらに急上昇させますから、
大変なことになってしまいます。


家全体が温度差の少ない高性能な住宅が必要なのは、このような急激な温度変化
から家族を守るためですね。 
2010.10.30:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

浴室やトイレこそ、体に優しい思いやりが必要

  • 浴室やトイレこそ、体に優しい思いやりが必要
前回の続きです。

家の中で、人がもっとも無防備になり弱い状態におかれる時、
それは裸になっている時です。
毛皮を持たない人間は、一部の温暖な地域を除いて衣類なしでは
生きられませんね。

家の中で裸になる場所、それはおもに浴室・トイレ等です。

浴室・トイレ等のサニタリーゾーンは、人間が生活する上で重要な場所で
あるにもかかわらず、過去の日本の建築の常識から北向きの条件の悪い場所
に造られてきました。そのため、サニタリーゾーンは玄関等と並んで最も寒い
場所になっていたのです。
特に肌をさらすと言う点で、冬のサニタリーゾーンの温度環境は大きな意味を
持っています。
従来の住宅ではリビング等の主要スペースから比べると、
ほとんどの家庭で5~10℃位、寒冷地においては、実に15℃以上もの温度差が
あります。
この温度環境がヒートショックとなり脳卒中や心臓病・風邪など発症原因
になっていたのです。

浴室やトイレこそ、体に優しい思いやりが必要ですね。


そこでお知らせです。

弊社ホームページでも何度かご紹介しておりますが

今日と明日の二日間 

住宅設備メーカーのタカラスタンダード仙台ショールームにて
秋の水廻りフェアを開催しております。

新築だけでなくリフォームをお考えの方はぜひ足をお運びください。




2010.10.23:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

温度差が引き起こす危険な状況

  • 温度差が引き起こす危険な状況
ここ数日朝晩急に寒くなりました。

そこで今回は、皆さんよくご存知だとは、思いますが家の中で起こる
温度差が引き起こす危険な状況についてお話させていただきます。

室内の温度差が引き起こす危険な状況それは、血圧の上昇と密接に関係しています。

一日の内で血圧が最も低くなるのは、就眠後の1~2時間だと言われています。

このような寝ている状態から急に立ち上がると、それだけで血圧が上がります。

お年寄りや高血圧症の方などは、就眠中に催してトイレに立とうとすると
それだけでも危険です。さらに、就眠中の布団の中の温度は、32~34℃位だそうです。

冬期間、今までの一般的な住宅では廊下は暖房していませんから、5℃位に想定して
みても、布団から廊下に出る間の温度差は27℃以上もある事になります。

この場合、血管が急激に伸縮し、血圧は急激に30ポイント位上昇するそうです。

これが皆さんよくご存知のヒートショック(温度変化による急激な血圧上昇)
と言われる現象です。血圧が120mmHg位の健康な人でも、急激に150mmHg
位に上がってしまいます。このような急激な血圧の変化に対応することが困難な
お年寄りや、高血圧、心臓病などの病歴を持つ方は、弱った血管が切れてしまうなど
何らかの障害を起こすことになります。

トイレばかりでなく風呂場や普段使用していない部屋など、暖房されていない部屋
は、温度差が激しく危険な場所になります。

健康的な暮らしをする為には、家全体が温度差の少ない高性能な住宅にすること
必要ですね。


ところで、このようなお話をしている私にも80過ぎの親がおりますのでこれからの季節は
何かと神経を使います。断熱改修を考えなくては、と思う今日この頃です。
2010.10.22:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

理想的な換気量は・・・

  • 理想的な換気量は・・・
今回は換気の話です。

人体から発生する二酸化炭素の濃度が高くなるとそれに比例して
臭いや有毒ガスの濃度も高くなります。

人間一人が快適な生活を過ごす為に必要な換気量は、理想的には
一人当たり30㎥/hといわれています。

これは広さにすると7畳ぐらいの部屋の空気が一時間に一回
入れ替わる量です。

住宅全体の換気を考えた場合、一時間に建物容積の半分の量が必要
と言われています。

断熱気密の優れた高性能の建物を造りしっかりとした計画換気を
行うことが大切ですね。
2010.10.16:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

熱気球はなぜ飛ぶのでしょう?

  • 熱気球はなぜ飛ぶのでしょう?
今回も気密にかかわる話です。

熱気球は、何故飛ぶのでしょうか?

その原理は、気球の中に暖められて軽くなった空気が閉じ込められ、
温められた空気によって浮力が生まれるからです。

住宅の暖房でも似た様な事が言えます。(家が浮くわけでは有りませんよ)

室内の暖房で暖められた空気は、膨張し出口を求めます。

少しの隙間からでもかなりの勢いで空気が漏気していきます。

この様な漏気が外気に冷やされて結露の原因になります。

住宅の気密化は壁体内や小屋裏などの結露を防ぐ
ためにも重要な技術ですね。
2010.10.16:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]