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木の薬用効果

木には、前回お話しましたフィトチッド効果の他にも様々な薬用
効果があります。

あるものは香りであり、あるものは薬湯として、あるものは包むことで
生き物の防腐効果を高めるなど、人間が経験を基に知りえた様々な薬効が
伝えられています。

下の表は、身近な木が持つ薬効の一部を示したものです。




薬効とは別な話かも知れませんが、
家でも家具でも人に優しい木造りの物はいいですね。

2011.02.11:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

木の香りの効果

  • 木の香りの効果
人が、森林の中に入ると何ともいえず心が安らぎ、活力を取り戻せたような
気分になります。

それは単に精神的なものばかりではなく、フィトンチッド(樹木から放出される
揮発性物質)が、作用していると言われています。

フィトンチットは、殺菌・殺虫能力がありますので、動物がしばしば意識的に森林の中
に潜むのは、森林の殺菌効果を本能的に知っているからだといわれています。

特にマツやヒノキなどの針葉樹林では、フィチンチットの発散量が多く森林浴により
免疫力が向上すると言う話しも聞きます。

山道を登り深い森に入って、すがすがしい森の香りを胸一杯に吸った時、生き返った
ような気分になるのは、樹木が発散するフィトンチットの効果によるものなのでしょう。

森林の中に身をおき心身ともにリフレッシュする事を森林浴と言いますよね。

木の香りはよいのです。

家も木造が良いんです。
2011.02.05:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

人に優しい、眼に優しい木の感触

  • 人に優しい、眼に優しい木の感触
今回は木の感触についてのお話です。

フローリングや板などに加工された木材は、鉄やコンクリートなどのように
表面がかたくなく、滑らかで柔軟性に富み弾力性があります。この柔軟性が、
歩行による疲労を抑制します。また吸湿性もあり、熱伝導率も金属などに
比べると格段に小さいので断熱性にも優れ、肌触りも非常に良いのが特長です。
また、木材は波長の短い有害な紫外線をほとんど吸収してしまうという優れた
性質もあります。

さらに木材は、金属のように光を眩しく反射することなく表面の凹凸が光を
乱反射させて、やわらかい反射光に変えてくれます。

よく森林を見続けていると眼の疲れが治るといわれますが、床や壁材などの
建材になっても同じような眼に優しい特長を持っているのでしょう。

やはり木の家は良いですね。

2011.02.03:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

屋根の傷み(劣化)その3

今回も「屋根の痛み(劣化)について考える」の続きで小屋裏でどんなことが
おきて劣化を促進するのかについてお話していきます。

雑誌の記事には、雨水や結露などにより木部の湿度が高くなり腐朽菌が
活性化し屋根(小屋組)の傷みが促進されていると書かれていました。

小屋裏が高湿度になる原因は、

・室内から侵入する湿気

・屋根材を留めつける釘

・通気が確保さていない屋根断熱の施工

などがあげられています。

室内から侵入する湿気は、天井断熱の場合防湿シートが施工されていても
間仕切壁や照明器具などの隙間から湿気が侵入する場合がある。(施工精度
の問題等)

屋根材を留めつける釘については下葺きを貫通した釘が結露を繰り返して
錆びてしまい、そこから雨水が浸入してしまう事もあます。





通気が確保されていない屋根断熱の施工については、タルキなどの木材に
含まれる水分が断熱材と野地板の隙間で湿気となって木材を腐らせることが
あります。(屋根材を止めつける釘については天井断熱より悪条件になりやすい)





このような事態を防ぐには小屋裏の適切な換気が重要になります。

屋根の通気もしっかり確保でき,屋根材を留めつける釘も外部の通気層で留まり
小屋裏までの影響がなく上記の問題が起こりにくい工法として耐水性の高い
断熱ボードを使用した屋根外張り断熱工法があります。




この工法により小屋裏の環境は、室内とほぼ同様となり劣化の原因である結露の
発生を抑制し耐久性も向上すると私は、考えます。
2011.01.29:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

屋根の傷み(劣化)その2

  • 屋根の傷み(劣化)その2
前回に続き屋根の傷み(劣化)について考えるです。

今回は小屋裏の環境についてです。

小屋裏の環境に大きく影響するのは、断熱の位置です。天井なのか、屋根なのか
で大きく違いがあるのは、皆さんご存知の通りです。

当然ですが、夏の暑さや冬の寒さそして小屋裏の結露を防ぐためには、
小屋裏や屋根の断熱が不可欠です。

一般的な小屋裏断熱の場合には、2階天井部分に断熱材を施工し、小屋裏に
換気口を設けて壁体(外壁通気層)からの換気も同時に行うようにします。
考え方としては、小屋裏は外気と同じ環境に置き、冬は暖房熱がこもらない
ように、又夏は屋根の熱が小屋裏にこもらないように小屋裏の通気による換気が
重要になります。

(ロフト構造や小屋裏利用をする場合には、屋根断熱が必要ですね。)

天井断熱の場合は、気密・断熱工事の施工性の難しさ(構造躯体
、電気・換気・空調設備の取り合いなど)による暖気や冷気漏れ
換気不足による様々な弊害の心配があります。

(当然改修工事についても注意が必要です。)

屋根の場合にもどこに断熱ラインを設けるが重要ですね。

では、小屋裏でどんなことが起きて屋根の劣化を促進するのかについては、
次回につづく・・・
2011.01.19:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]