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室内環境のお話(空気品質向上のためには)その2

前回の続きで、室内空気品質向上のお話です。

今回は、2.適切な施工・施工管理です。

適切な施工・施工管理については、気密性能を高め室内の換気が自然
換気や漏気ではなく、機械的に計量換気が可能なように施工性高める
ことが重要です。そのためには、全地域とも気密性能をC値(相当隙
間面積)=5c㎡/㎡を少なくとも寒冷地並みの2c㎡/㎡以下に引き上
げることが必要になります。

そのためには、気密性能をしつかり確保できる資材や施工方法も含め
適切な施工管理が必要です。

【要は、室内の空気の質を向上させるためにしつかりとした計画換気
が必要で、その計画換気がきちんと機能するためには器である住宅の
気密がしつかりしていなくてはならない(穴だらけでは役に立たない)
と言うことです。】

また、F☆☆☆☆(フォースター)等の適切な建材が使用されているか
の管理も重要です。

今回は、これまでです。
2014.04.26:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

室内環境のお話(空気品質向上のためには)

室内空気品質向上のお話です。

室内空気の品質向上を図るためには、次にあげる3つの項目が
最も重要です。

1.適切な材料選択

2.適切な施工・施工管理

3.空気・通気の配慮

今回は、1.の適切な材料について考えていきます。


建築素材としては、F☆☆☆☆(フォースター)の建材を使用し、
室内の造作材には原則として無垢材を使用することが望まれますが、
木材の中にも天然のVOCがあり、中には「ベイヒバ」のように人体
に影響を与えるものもあります。

建築資材として最も問題になるのは構造用合板(ホルムアルデヒド
等の対策をしていないもの)で、その構造用合板が家具等に姿を変え
て室内に持ち込まれた場合が問題になるようです。室内の造作に使用
している材料だけに注意を払っても建築後に持ち込まれる家具類にも
注意をすることが大事ですね。

今回はここまでです。

(次回につづくです・・・)
2014.04.20:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

室内環境のお話(VOC)その2

今回は、化学物質過敏症のメカニズムです。




化学物質過敏症は、急激に症状が出るわけだはなく、化学物質の蓄積
によって、許容量が満杯状態になった時に初めて症状が出ます。

安全性では、ホルムアルデヒド濃度0.08ppm以下が目安で0.009ppm
を超える家庭では、43%以下の子供が喘息と診断せれています。

上記の図のように許容量の少ない子供達の方が早く満杯になるため、
住環境を変えないと、いずれ大人も化学物質過敏症に冒されてしまい
ます。


怖い話ですね。

では、室内の空気質を向上するためにはどの様なことに気を付けなくては
いけないか・・・・・それは次回にお話しします。

2014.04.12:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

室内環境のお話(VOC)

今回からVOCのお話をしたいと思います。


VOCとは、ホルムアルデヒドをはじめとする揮発性有機化合物のこと
です。
(なんだか難しそうな呼び名ですね・・・体にも良くなさそうです)

VOCは、身体の許容量が飽和点に達すると同時に症状が出ます。
VOCの症状は、様々な形で現れます。
体の小さい子供たちに早く症状が出ますから、発疹や咳などの異常な
状態続く場合は、早期に検診することが必要です。

VOCは、身近な物質にも潜んでいます。子供のおもちゃの塗料も危険
ですから特に輸入品は不快なVOCの臭いがしないか点検してください。

私たちは、一日の80%以上を家庭や職場など室内で過ごします。子供達
も同様に家庭や学校・保育園などの室内で過ごします。昔の住宅では、
シックハウスなどという話は聞かれませんでしたが現代の住宅では、防
蟻剤や新建材から発散する揮発性の有害物質が新築住宅の室内に充満し
て、シックハウスなどの症状を引き起こしてきたのです。

近年、室内汚染物質の分類と量が計測され、化学的な影響が判るようになり、
さらに重大な室内汚染が問題になってきました。それは動植物の遺伝子に影
響を与える環境ホルモンという、環境・海洋汚染物質が室内の汚染物質から
も発見されだしたことによります。また、シックハウスのような新築時の一過性
の障害ではなく、化学物質過敏症のような慢性的な障害が問題となってきたの
です。・・・・・

今回は、ここまでです。次回この続きをお話しいたします。

2014.04.06:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

換気の話8(異臭の測定について。)

今回は異臭についてです。


空気汚染の一種である臭気は、科学的な測定が難しいので臭気の測定は

人間の鼻で行うそうです。しかしこの様な測定方法では個人差が大きく

測定者の状態によって異なった結果が出てしまいます。

個人差を防ぐために臭気測定は、ヤングローによって提唱された下記の

指数が使用されるそうです。



それでも臭いについては、人によって感じ方が違うので難しい問題ですね。

また、臭いについては鼻が慣れてしまうと言うこともありますね。

でも、ひどい臭いにはあまり慣れたくないものです。

いずれにしろカビや雑菌などによる空気汚染のない室内環境を造り出す

ことが大切です。
2014.03.22:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]