今回は、住宅用サッシの種類と特徴の記事をご紹介します。今回は木製サッシと樹脂サッシです。
現在、我が国の開口部に採用されているサッシの主な種類は、木製サッシ・樹脂サッシ・スチールサッシ・アルミサッシ・アルミ+樹脂複合サッシ(アルプラサッシ)の5種類のサッシですが素材が異なるので、それぞれに弱点や特徴があります。
まず、それぞれ5種類のサッシの特徴をご紹介しておきましょう。
●木製サッシ
木製サッシは北米では、高性能サッシとして、最も多く採用されてきました。我が国でも樹脂サッシが登場するまでは、高性能窓といえば、木製サッシでした。建具にガラスをはめ込んだ昔の建具窓とは全くことなります。
木製のサッシに複合ガラスがはめ込まれた本格的な窓ですが、木製ですからどうしてもメンテナンスが必要です。
サッシに集成材が採用される木製窓は、定期的な狂いの修正も必要でした。手入れが悪いと、サッシにカビが発生するので、定期的なメンテナンスが欠かせません。
我が国のような高温多湿な地域で採用する場合は、メンテナンスと共に北欧などと同じように、窓は何年かに一度は交換するもの、という認識で採用する必要があるようです。
●樹脂(プラスチック)サッシ
後で樹脂サッシの模型を紹介しますが、樹脂サッシはいくつもの中空層に分かれて断熱効果を発揮します。
同じように見える樹脂サッシでも、サッシの型材の厚さや型材が造り出す中空の空気層の形状によって性能が違ってきます。
サッシの巾もアルミなどに比べると多少太くなりますが、その分、気密性能や水密性能なども良くなります。
無理にアルミサッシなどの形状に近づけると性能(熱貫流率)が悪くなります。
樹脂サッシは水に強く天候による狂いの心配も少なく酸性雨などにも強い性質があり、酸性雨や塩害に弱い、アルミサッシとは比較にならないほど耐久性に優れています。
厳しい寒冷気候の北から、台風や梅雨の激しい風雨や蒸書地域の南の地域まで、何処でも採用できる優れた開口部です。
次回は、スチール・アルミ+樹脂複合サッシ・アルミサッシについてご案内します。
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