気密性能は何故重要かについて考えます。
今回は、冬型結露は熱気球の原理で起こりますという記事をご案内します。
「熱せられた空気の膨張率は非常に大きく、熱気球は空気の膨張力だけで大空高く舞い上がります。住宅も暖房すると同じように室内の空気が膨張します。旧基準に示されていたⅢ~V地域の基準値、気密性能C値=5cm2/m2の場合を想定してみると、熱気球に1m2当り5cm2もの穴が開いていることになります。暖められた空気はその穴から漏気して、熱気球はとても飛び立てないでしょう。住宅の場合も全く同じように、暖められた室内空気がかなりの力で隙間から壁の中を通って外に逃げていきます。グラスウールなどの繊維系断熱材が使用されている場合は、室内の暖湿気が壁に侵入し外気に冷やされて壁内結露を発生させます。
逆に熱気球のように気密性能が高ければ、熱せられた空気は無駄に逃げていかないので暖房熱の供給量が少なくても、住宅全体が温かくなり省エネルギー暖房が可能になります。気密性能が高い住宅では、暖房熱の供給量が少なくても壁や床・天井が輻射熱で温められ寒さを感じないので、20℃前後の温度でも全館を暖めることが可能になります。」
冬の結露を抑える為にも、気密性能を高めることが重要ですね。
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