『室内空気品質向上』のお話

毎日、雨が続いて大変ですね。

来週には、天候の回復が望めるようです。

(現場作業も進みますので、待ち遠しいです)

それでは、今回は室内空気品質向上についてのお話です。

 

室内空気の品質を図る為には、表・1の3箇条が最も必要です。

1の建築素材としては「F☆☆☆☆(フォースター)」の建材を使用し、

室内の造作材には原則として「F☆☆☆☆」建材もしくは、無垢材を使用する

ことが望まれますが、木材の中にも天然のVOCがあり、中には「ベイヒバ」

のように人体に影響を与えるものも有ります。

建築材料として最も問題になるのは、構造用合板(VOCが多量に含まれているもの)で

その構造用合板が家具等に姿を変えて、室内に持ち込まれた場合が問題になるようです。

室内の造作に使用している材料だけに注意を払っても、建築後に持ち込まれる家具類にも

注意する事が必要です。

 

2については、壁の中に施工される構造用合板や断熱材など、F☆☆☆☆など適切な

建材が使用されているか、そうでない場合は通気層等により、排気する適切な施工が

行われているか、などの施工管理が重要です。

 

3については、室内の換気が自然換気や漏気ではなく、機械的に計量換気が行われている

かどうかが、問題になります。

(当然、機械による換気が計画通りに行われるには、建物の気密性能が重要です)

 

換気と通気は、矛盾しているように考えられがちですが、冬期等の窓を閉めて暮らす

時だけに換気が必要なのではなく、窓を開けて生活している時季にも同じように

計画換気は重要です。機械換気は、原則として停止してはいけません。

換気装置はクローゼットやトイレ等でも働いています。

通気はあくまでも補助的な換気手段で主たる換気は、24時間機械換気装置です。

 

勿論、今の時期に悩ましい湿度の問題や、温熱環境(室温)の改善も重要なことです。

2017.08.20:m-seino:[清野 光芳/レポート集]

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