木材の話その8
木材の話・・・木材は住宅に適しているのかについて
考えてみます。
木造建築物は、森林の縮図ともいえるのです。
鉄やコンクリートなどの建築用材が製造過程で多くのエネルギー
を使用し、多量の二酸化炭素を排出して地球環境に悪影響を与え
ているのに対し、木は建築用材として製造する過程においてもエ
ネルギー使用量が少なく、伐採されても伐採前に蓄えた二酸化炭
素を内部にストックしています。また伐採されて建築用材となっ
た後も、森林のフィトンチット効果(森の中のすがすがしい空気
を吸うと心身共にリフレッシュする作用)や室内の湿度が高くな
ると湿気を吸い、乾いてくると蓄えた湿気を放出する調湿作用が
あり、快適な室内環境を創り出します。このようなことから考え
ますと、木材を多用した木造構造物の室内は森林をそのまま縮図
化したものと言えますね。
木造住宅だからこそ、森の中にいるようなすがすがしい快適空間
を創り出せるのではないでしょうか
2015.10.31:m-seino:[清野 光芳/レポート集]
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