断熱と保温は同じではありません。

今回は断熱と保温のお話です。

断熱と保温は、よく同じと勘違いされますが同じではありません。

 断熱の意味は、熱の出入りを遮断することあり、保温の意味は、あくまで温度を
保つ(キープ)ことです。

 断熱材とは、熱の移動を遮断するものですので、断熱の名前の通り熱を遮断する
ことが出来れば、一応断熱の役割を果たすことになります。だから断熱のための
素材は雪でも氷でも何でもよいのです。ただし雪や氷の家では、壁の冷輻射で
長期間の居住は、難しいでしょう。

 以前にお話ししました「イグルー」や「かまくら」は、断熱と気密効果の高い
仮の居住空間と言えますが長期の生活は難しいでしょうね。熱は、空気(湿度)
と共に移動しますから室内の熱を逃がさない為には、空気の移動を抑える必要が
あります。そこで断熱と共に気密性能が重要になります。断熱が熱の流れを
遮断することであれば、気密は、空気の流れを遮断することです。

 簡単に言えば、断熱とは外気温に室温が影響されにくい性能です。従って、断熱と
気密性能は、同じ目的をもつ一対のものと考える必要があり、どちらが不備でも住居
を快適に保つことは出来ないのです。・・・

と言うことで
今回は、断熱と保温は違いますと言うことと

やはり気密性能が大切と言うことですね。
2013.06.09:m-seino:[清野 光芳/レポート集]

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