今回は、木材の腐朽についてです。
木材は、菌類による分解等で劣化します。
劣化とは、木材が使用されている環境で長年に渡る様々な作用で木材の性能を
低下させる現象で、菌類が木材を分解することを腐朽と言います。
(腐朽を起こす菌類を木材腐朽菌と言います。)
木材腐朽菌は、木材の含水率が25%以上でよく繁殖しますが15%以下に抑えると
生存しにくくなります。温度については20~30℃が最適温度でよく繁殖します。
(中には、低温でも繁殖する菌もあります。)
木材を腐朽菌から守るためには、腐朽菌が繁殖するような環境を作らないことです。
木材を腐朽菌の栄養源とさせないためには、乾燥処理や防腐処理をすることその他
含水率を低く抑える為に、床下外壁周り・小屋裏の通風換気を行うことが肝心です。
もっとも腐朽菌が繁殖しやすい土台等は、木材内部に防腐剤が、しかりと注入された
加圧注入材(優良木質建材等認証制度によるAQ認証材)が有効です。
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