今回も木材について考えます。
前回、住宅に使う木材は乾燥した物を使用することが大切であると
お話しましたが、今回は、その乾燥度合いを示す含水率についてです。
木材の含水率については、住宅建築をお考えの方は、既にご存知の方も多いと
思いますが、簡単にお話します。
木材を乾燥させ水分を追い出し、木材の目方が減らなくなった時
の木の重さと、乾かす前の水分を含んだ木の重さとの差が水分重量となります。
木の重さに対する水分の重さの比率を木材の含水率で表します。
では、乾燥をしない生材の含水率は、どのくらいなのでしょう。
ある資料によると、杉は、辺材で平均220%心材で平均130%の水を
含んでいるそうです。檜は、辺材で平均160%心材で平均42%なのだそうです。
人工的に乾燥させなければ100%以上の水分量を含んでいることになりますね。
高気密・高断熱(次世代省エネルギー基準)の住宅では、構造材に含水率20%以下
の乾燥材を使用するような基準になっていますが、出来れば収縮や狂いの出にくい
15%以下(日本のおよその平衡含水率)にすることが理想的です。
相当乾燥させなければなりませんね。
しっかりとした住宅を建てるには、構造材が重要でしっかりとした材質と管理
が大切です。含水率はその重要な要素ですね。
今回はここまでです。(平衡含水率については次回にでもお話します。)
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