対流の話?

 昨年に引き続き住環境に関する熱の話をしていきます。

 前々回にお話した熱伝導の他に対流と気流も住環境に影響を与える
熱の性質ですのでこの内容についてお話します。

 気流(ドラフト)については、以前にお話しましたので今回は対流について
お話します。

 対流とは、流体の熱が流体の動きとともに移動することで、室内では空気が
風呂では水が流体となり空気や水の温度を上昇させていきます。
この性質は、皆さんも良くご存知事と思います。


 ここでおまけの話をします。

 熱橋についてです。

 室内と外部で熱伝導を引き起こすような要因があれば、熱伝導によって室内の
温度が室外に奪われたり逆に室内に外部の熱が侵入したりするこれを熱橋と言います。
(例えば鉄骨が室内と外部を横断している場合など)
 特に冬場の熱橋を冷熱橋と言いますが、断熱層を貫通して内と外を結ぶ水道管
や構造用のボルトやネジなどが冷熱橋になる場合があります。(断熱工法や施工
段階での注意が必要です。)冷熱橋は、結露を伴うので断熱層をまたいだボルト
などの金具は、断熱補強が必要であり冷熱橋になっていないか充分の注意が必要です。

 ちなみに外張り断熱の場合には、躯体をすっぽり包むので大きな熱橋が出にくい
工法です。それでも断熱補強が必要な場合がありますので
断熱工事に熟練した職方と工事管理者が必要です。

 と言うことで今回は、終わりです。

 何だかおまけがおまけでなくなってしまいました。
2010.01.15:m-seino:[清野 光芳/レポート集]

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