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断熱化には健康を下支えする役割(高性能住宅を推進する必要性)

今回は、『断熱化には健康を下支えする役割』のレポートをご紹介いたし
ます。




【私たちの日常生活を維持するためには、必ず電気・ガスなどのエネルギー
が必要です。各家庭で使用する様々なエネルギーを、専門家は①暖冷房、②
給湯調理、③照明家電他の大きく分けて3つの分野に分けて整理します。

 上図左の「これまでの普通の家」は、現在の一般家庭のエネルギー使用状
態を表しています。これに対し、住宅の断熱性を向上させることで暖冷房に
関するエネルギー消費を減らすことが、省エネ住宅の狙いです。

 また、照明器具や給湯機器などの機械設備のエネルギー消費を小さくした
り、太陽電池を屋根に載せたりすることで、住宅全体の省エネ化を図る方法
もあります。これが機械設備依存型の省エネ住宅です。

 つまり、省エネ住宅には、断熱化するものと、断熱化しないものの2種類
が存在しています。ところが、断熱化には私たちの健康を下支えするという
非常に重要な機能が期待されています。

 したがって、健康な住宅には断熱化が必須になります。住宅を予め高断熱
化し、その上で省エネ設備や高効率設備を設置することで健康・省エネルギ
ー住宅が実現することになります。機械依存型の省エネルギー住宅の場合は、
機械や設備の耐用年数を常に考慮しなければなりません。新築当初は省エネ
ルギー住宅だったとしても、機械や設備はほとんどの場合10年未満でしか
保証期間が無く、長くても20年もすると機械や設備の更新が必要となりま
す。本来求められる省エネルギー住宅は断熱性能や気密性能を高めることに
よって、住宅性能そのものを高性能化することで、機械に極力頼らない省エ
ネルギー住宅が期待されます。】



住宅の高断熱化は、省エネルギーにもなりますが健康を維持する下支えに
なることが重要です。健康維持のためにも住宅の高断熱化をはかりその上
で、高効率設備の採用を検討することが大切ですね。
2015.04.19:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

断熱リフォームの効果的な方法(高性能住宅を推進する必要性)

今回は、『断熱リフォームの効果的な方法』のレポートをご紹介いたし
ます。

【一般に、建物の断熱性能は、壁の中や天井裏に断熱材を入れることで
向上させます。これから計画する新築住宅では、高断熱化は、難しくあ
りません。
 しかしながら、既に建っている住宅に断熱性を追加することは簡単で
はありません。従来から、既存住宅の高断熱化では家全体を断熱化し、
新築と同様の屋内環境にすることが推奨されてきましたが、このやり方
では戸建て住宅一軒当たり数百万円のコストと数か月の工事期間、場所
によってはその間の仮住まいが必要になります。
 このようなことが実施できる場合は多くないのが実際です。私たちは
住宅を全体ではなく、部分的に断熱化する手法を推奨します。単にリビ
ングだけ、寝室だけ、と言った居室単独を断熱化するのではありません
。リビングと近くの洗面所・といれを一つのゾーンとして断熱材で囲う
、寝室とトイレを一つのゾーンとすることなどを想定しています。この
ようにすることで通常の日常生活での低温対策を行う事が出来、健康性
が向上することが期待されます。】





これから新築する住宅を高断熱・高気密住宅にすることは難しいことで
はないようです。
 しかし今後問題とのるのは、全く性能を満たしていない我が国の既存
住宅です。理想的には、全面リフォームが前提ですが、お年寄りや資金
の都合がつきにくい方々には、上記の提案・ゾーンリフォーム・は、非
常に合理的であります。寝室や風呂・トイレなど、ヒートショックを起
こしやすい居住スペースを重点的に高断熱化し、リビングなどの広い空
間は、冬期でも比較的暖かい日中に使用し、夜間は断熱スペースを積極
的に使用するという考え方ですね。
これからのリフォームの考え方として非常に参考になりますね。
2015.04.04:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

断熱は省エネより健康保全に必要(高性能住宅を推進する必要性)

今回は、『省エネよりも大切な健康保全のための断熱性能について』の
レポートをご紹介いたします。





【住宅の断熱性能を示す指標にQ値(熱還流率)と呼ばれるものがあり
ます。この数値が小さいほど、断熱性能が高くなります。

 上図は、住宅のQ値と暖房に必要なエネルギー量並びにトイレ室温の
関係を表しています。現在の住宅省エネルギー基準で推奨されているQ
値は、2.7(Ⅳ地域)です。
 これまでの省エネルギー量は、40GJ以上ですが、これよりQ値を小さく
しても、暖房に必要なエネルギーはそれほど減りません。省エネを追及
するなら、断熱はあまり高い効果は期待できません。ところが、私達の
健康に関係が深いと考えられる暖房を使わない場所の代表として示し
ているトイレの室温変動(自然室温と言います)では、断熱を高めるほど、
温度は上がり続けます。健康改善を考えるのであれば、さらに断熱を
ますます強化することが重要と言えます。
 エコリフォームの場合も、断熱の量を多くしてQ値を高めても省エネ
ルギー効果はあまり期待できませんが、健康を考えた場合、トイレや浴
室などヒートショックの予防のためには、断熱の強化は大きな意味があ
ります。高断熱は、省エネルギーと共に家族の健康を保つために必要な
ことだという認識が必要になります。】
(次世代省エネルギー基準のQ値2.7(Ⅳ地域)は、熱貫流率U値表示
の1次エネルギー換算では、5地域(トップランナー基準)で45.4GJ程度
です。)


住宅の断熱性能は、無暖房空間の温度を上昇させ、様々な家庭病の発症
原因を少なくします。無暖房空間であっても10℃以上の温度が必要です。

健康を考えた場合、トイレ等の無暖房室や浴室などで起こるヒートショック
の予防のためには、断熱の強化は大きな意味があります。
2015.03.29:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

断熱性能と疾病の有病率と改善(住宅高性能化の必要性)

今回は、住宅の断熱・気密性能向上によるノンエナジー・ベネフィット
(エネルギー消費の削減以外に得られる効果)NEBの一例をご案内い
たします。

NBEの研究として断熱性能と疾病の罹患率と改善について述べられた
解説書が御座いましたのでご紹介いたします。



【上記の図は、断熱性能が悪い住宅から断熱性能の良い住宅へ転居し
た場合、様々な疾病の有病率が改善されることが判ってきました。
 特に温熱環境の改善効果が著しいのは、三大成人病の内、新生物(ガ
ン)以外の脳血管疾患と心疾患の改善率でその効果は顕著です。脳血管
疾患の改善率は84%、心疾患の改善率は81%と非常に高い改善率が認め
られ、温熱環境との関係が改めて認識されています。

さらに従来は、室内温度との関係はないと思われていた、様々な疾患も
温熱環境を向上させることで改善することが判ってきました。糖尿病もそ
の一つで改善率も71%と高く、糖尿病も暖かい温熱環境では改善すること
が認められています。

 また、関節炎なども68%と言う高い改善率がみられます。肺炎や気管支
喘息は、改善率が高いだろうと予測できますが、アトピー性皮膚炎なども
59%という高い改善率が見られます。これは暖かい室内環境が持続され
ることで、有害な化学物質が排除されていくからと考えられます。

有害化学物質のほとんどは揮発性物質ですから、室内が暖まっている環
境では有害物質の排気もスムーズに行われるものと考えられます。その
ためには、温熱環境と共に換気装置もまた信頼のおける換気装置でなけ
ればならないのは言うまでもありません。】



このような調査結果からも、住宅の温熱環境の改善が多くの疾病から家族
を守ってくれる効果があることが判ります。

省エネルギーやCO2削減は非常に重要ですが、住宅の温熱環境は家族
の健康を守る為に重要な問題で住宅の高断熱・高気密はその両方に効果
的です。
2015.03.14:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

本日午後2時46分

本日午後2時46分





当社建築現場近くにて大きなサイレンの音が鳴り響きました。

打ち合わせ作業の手を止めてその場で工事関係者とともに震災

で犠牲になられた多くの方々のご冥福をお祈り申し上げました。


建設に携わる者として地元宮城の復興のため精一杯頑張って

参ります。
2015.03.11:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]