観光農業のカリスマ 工藤順一

平成20年2月20日(水)於:白鷹町 パレス松風、国土交通省 東北地方整備局 山形河川国道事務所からお招きを頂き、平成19年度調査・計画及び交通計画担当者会議において「発想の転換による地域資源の活動」のテーマで、地域における活性化、地域資源の活用等、地域づくりといった観点からお話をいたしました。こうの講演は、今後の道路計画や地域計画等を進めるにあたっての参考にしていただくものです。
聴講者は、国土交通省 東北地方整備局(東北6県、道路関係13事務所、及び仙台市本局より道路事業にかかる調査・設計に従事する担当者約50名)の方々で、熱心に聴いて頂きその後質疑応答も活発に行われました。

1991年から道の駅「寒河江」の駅長並びに、寒河江チェリーランド管理センターの事務局長として、国土交通省はじめ各関係機関より大変なご指導とご支援を頂きました。チェリーランドは、平成4年に「道の駅」の指定を受け「立寄り型観光施設」として年間165万人の利用者と年間売上16億5千万円を誇る施設となりました。「さくらんぼ」をテーマにした資料館である「サクランボ会館」にはホールも設置され地域文化の交流や情報発信を行うスペースとして活用され、同様に「チェリードーム」も多くの情報を提供できる場所として広く市民から親しまれています。寒河江の姉妹都市であるトルコの工芸品や食品を展示販売している「トルコ館」、山形県内の工芸品や特産品を集めた物産館も併設され、休憩はもちろんのこと、ショッピングやお食事などを楽しめる施設として利用されています。またここが観光農業の拠点でもありました。お客様を誘客するためには、道案内即ち道路標識が重要であり、標識1つで通過型になるか着地型になるかが決まるといってお過言ではありません。国土交通省と県市町村の強力なネットワークが必要とされました。道路標識に施設案内(青地に白字)、単独の施設案内標識(白地に青字)、場所を示す標識により地域資源が活用され、波及して経済効果ももたらされました。

○意識改革
 過去と他人は変えることは出来ないが、自分を変えることにより周囲も変化する。
○発想の転換
 ・阻害要因を取り除くこと
 ・知恵を智慧へ
 ・創意と工夫から生まれるアイデア
 ・逆転の発想から生まれたヒット
 ・体をフルに使って五感での情報収集
 ・広い視野での見聞
 ・熱意と努力、根氣、継続
○地域資源の活用
 外部から、地域の景観、文化、歴史、食を再認識してみる。そこに新たな発見がある。(資源「宝」の発掘)
○人材の育成
 人材は人財へ
○履歴よりは実績
 通過型から一時滞在、着地型滞在で外貨を獲得=経済効果
○徹底した営業努力
 いいものも、セールスしなければ売れない

以上のようなお話をいたしました。



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