観光農業のカリスマ 工藤順一
仙人講座で講演して参りました。
平成17年9月15日(木)於:山形市遊学館で、仙人講座(第3回)が開催され講師としてお話して参りました。当日は、俳優の江守徹さんもご一緒で、会場となったホールはほぼ満員でした。
「発想の転換を求めて 〜”生かす”知恵と工夫」
山形に生まれ住んで、最高に幸せだと感じますか?私は日本一、世界一住みよい所だと思っています。それはなぜか?ここ山形は、春、夏、秋、冬の季節感を目で肌で、12ヶ月のカレンダーの如く衣食住に感じ取ることが出来ます。温泉あり、山菜の宝庫であります。講演やアドバイスを通して日本全国巡りますが、中部から南の九州、沖縄、北の北海道では、気候も違えばもちろん文化や歴史も異なります。一歩離れて外部から自分のふるさとを見ると、その違いがはっきり理解できます。そして、私は改めて山形の素晴らしさを再発見、再認識しています。
新しい発想を生み出すためには、とにかく体を使います。知恵は智慧の文殊の智慧を出します。この智慧は今まで生きてきた長年の経験、体験から生まれるものです。新しい物を生み出すためには喜び以上に苦しみや様々な苦難はつきものですが、五感をフルに生かし生の情報から新しい発想が生まれます。そして重要なのがそれにより元氣の出てくるもの。そして、一時しのぎではごまかしとなるので、本物でなければダメだということです。
昭和50年代、観光さくらんぼ狩りのために誘客キャンペーンで東京に出かけました。旅行会社から1年365日の内たった30日のさくらんぼ狩りでは、普通の会社なら倒産すると言われました。観光商品としてその頃知名度のない寒河江市だけを売り込んでもだめ。山形県を売らなければ寒河江市には人は来ないと気づきました。山形県なくして寒河江市はない、さくらんぼなくして寒河江市はない、ということでした。
具体的に観光客を増やすためには、官民一体となって取り組むことが必要でした。首長、関係者の長の理解と応援が何よりも重要でした。それは、リーダーとなる人をいかなることからも守り育てる楯の様な存在ということです。また、地域住民の関わりも重要でした。来てもらってありがとう、またどうぞという感謝の気持ちを表し、観光客に何か尋ねられてもすぐ答えることが出来ること。そういう意識を地域住民みんなに持ってもらうことが必要だったのです。素朴な疑問や質問に素朴な回答を行うこと。期待感、価値観を満足させること。このことでお客様を納得させ、その地域に良いイメージを持ってもらうことになります。
一時滞在型の「周年観光農業」を苦労しながら進めながらも、平成9年に山形新聞の「山新3P賞」の「平和賞」は最高の喜びでした。それが励みになって今日まで頑張ってこれたと思っています。徐々に高速交通網も整備され、県内外の広域観光が実現していき、テレビ・ラジオといったメディアにも数多く取り上げられていきました。
周年観光農業で取り組んで一例
●さくらんぼ狩り → 6月の梅雨時期に雨にぬれずに行える全天候型
●バラ風呂
●雪中いちご狩り
●雪上落書き
●もってのほか摘み
●もってのほか会席と長寿風呂
●生きたアイスクリーム(胡麻、目ぐすり、米、そば、つくし、とけるカレーライス) → さくらんぼ会館の名物
これは全て「夢・ロマン・本物」で、観光客のニーズに合致したためヒットしたのです。但し、これを実現するためには、元氣と五感が生み出す創意工夫、スピード、決断、実行が重要でした。義理や人情に関わりないところの評価こそが、世間の評価となり結果的に人を集めました。
しかし、成功の陰には多くの失敗があったのも事実です。観光農業を進めるにあたり、農業従事者に理解を求めることの難しさ、来て頂いたお客様に対するクレーム処理に追われる日々でもありました。
これは私の持論ですが「過去と他人は変えることはできないが、自分と未来は変えることができる」正にそういった心持ちで次々に新しい事業を展開してきたと言っても過言ではありません。
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以上が、当日お話した内容の一部抜粋です。
2005.09.17:
観光カリスマ/工藤順一
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山形に生まれ住んで、最高に幸せだと感じますか?私は日本一、世界一住みよい所だと思っています。それはなぜか?ここ山形は、春、夏、秋、冬の季節感を目で肌で、12ヶ月のカレンダーの如く衣食住に感じ取ることが出来ます。温泉あり、山菜の宝庫であります。講演やアドバイスを通して日本全国巡りますが、中部から南の九州、沖縄、北の北海道では、気候も違えばもちろん文化や歴史も異なります。一歩離れて外部から自分のふるさとを見ると、その違いがはっきり理解できます。そして、私は改めて山形の素晴らしさを再発見、再認識しています。
新しい発想を生み出すためには、とにかく体を使います。知恵は智慧の文殊の智慧を出します。この智慧は今まで生きてきた長年の経験、体験から生まれるものです。新しい物を生み出すためには喜び以上に苦しみや様々な苦難はつきものですが、五感をフルに生かし生の情報から新しい発想が生まれます。そして重要なのがそれにより元氣の出てくるもの。そして、一時しのぎではごまかしとなるので、本物でなければダメだということです。
昭和50年代、観光さくらんぼ狩りのために誘客キャンペーンで東京に出かけました。旅行会社から1年365日の内たった30日のさくらんぼ狩りでは、普通の会社なら倒産すると言われました。観光商品としてその頃知名度のない寒河江市だけを売り込んでもだめ。山形県を売らなければ寒河江市には人は来ないと気づきました。山形県なくして寒河江市はない、さくらんぼなくして寒河江市はない、ということでした。
具体的に観光客を増やすためには、官民一体となって取り組むことが必要でした。首長、関係者の長の理解と応援が何よりも重要でした。それは、リーダーとなる人をいかなることからも守り育てる楯の様な存在ということです。また、地域住民の関わりも重要でした。来てもらってありがとう、またどうぞという感謝の気持ちを表し、観光客に何か尋ねられてもすぐ答えることが出来ること。そういう意識を地域住民みんなに持ってもらうことが必要だったのです。素朴な疑問や質問に素朴な回答を行うこと。期待感、価値観を満足させること。このことでお客様を納得させ、その地域に良いイメージを持ってもらうことになります。
一時滞在型の「周年観光農業」を苦労しながら進めながらも、平成9年に山形新聞の「山新3P賞」の「平和賞」は最高の喜びでした。それが励みになって今日まで頑張ってこれたと思っています。徐々に高速交通網も整備され、県内外の広域観光が実現していき、テレビ・ラジオといったメディアにも数多く取り上げられていきました。
周年観光農業で取り組んで一例
●さくらんぼ狩り → 6月の梅雨時期に雨にぬれずに行える全天候型
●バラ風呂
●雪中いちご狩り
●雪上落書き
●もってのほか摘み
●もってのほか会席と長寿風呂
●生きたアイスクリーム(胡麻、目ぐすり、米、そば、つくし、とけるカレーライス) → さくらんぼ会館の名物
これは全て「夢・ロマン・本物」で、観光客のニーズに合致したためヒットしたのです。但し、これを実現するためには、元氣と五感が生み出す創意工夫、スピード、決断、実行が重要でした。義理や人情に関わりないところの評価こそが、世間の評価となり結果的に人を集めました。
しかし、成功の陰には多くの失敗があったのも事実です。観光農業を進めるにあたり、農業従事者に理解を求めることの難しさ、来て頂いたお客様に対するクレーム処理に追われる日々でもありました。
これは私の持論ですが「過去と他人は変えることはできないが、自分と未来は変えることができる」正にそういった心持ちで次々に新しい事業を展開してきたと言っても過言ではありません。
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以上が、当日お話した内容の一部抜粋です。