観光農業のカリスマ 工藤順一

平成17年7月6日〜7日、宮崎県延岡市に行って参りました。
7日は延岡市総合文化センターで東臼杵北部農業リーダー協議会主催による「元気の出る農業講演会」が開催され、その際の講師としてお招き頂いたものです。
テーマは「元氣を生み出す新発想 発想の転換と決断」でした。
当日は10時から開始というのに、9時過ぎから続々とお集まり頂きました。参加者は、東臼杵北部地区(延岡市・北方町・北川町・北浦町)の農業リーダー及び農業者の方々、一般市民の方々を含む約350名でした。

この度もまちを事前にリサーチさせて頂く機会を設定して頂き、各観光施設等ご案内してもらっています。ただし、訪問先には事前告知なしの生の情報収集です。

宮崎県延岡市は、大手企業のお膝元にあり都市型農業地帯で、兼業農家が多い土地柄でした。会社に勤めながらの農業は、安定した収入を確保しながら苦労や無駄を避けチャレンジ精神には幾分欠けているといった印象でした。ただ、資源は山ほどあります。海があり、山があり、温度格差3度という恵まれた地域は全国的にも珍しいものです。また、JAが新商品「空飛ぶ玉葱」といった面白いネーミングの野菜を後押しし販売しています。農産物直売所も新設するといった様に、積極的に生産者と消費者を結び付ける仕組みをつくるなど攻めの姿勢も見受けられました。今後は、食農教育といった視点からも重要になってくると思います。更には、縦割り構造を排除して横のネットワーク構築が強く求められるところです。

そこで、今回の講演では私の持論をダイレクトにお話することに致しました。

○元氣がある → ドラマがある → 人が集まる → モノが売れる → 現金が落ちる → 経済効果 = 地域活性化
○発想を生むためには → 体(五感)をフルに使って情報収集
○知恵より智慧を出す
○「氣」は「メ」ではなく「米」→ 氣力が重要
○共存共栄 → 敵を素敵に変えて連携を図る
○お客様の価値観は、納得、満足してこそ増大する
○そろばん勘定と人間感情の違いを理解する
○今はITの時代 → 日本のみならず、世界へ情報発信出来る
○過去と他人は変えることは出来ないが、自分と未来は変えられることに気づくこと
○人との出逢いこそ財産である 人材 → 人財へ
○住んでいる人がまちの良さを理解すること 資源再発見
  ゴミにするか金やダイヤモンドにするかは、みんなの考え方と決断、そして実  行するしかない。
○商売は、売れるから儲かるからこそ面白い → 笑売、商売、勝売

<事例>
農業は無限の観光資源 … 草むしり、石ころ拾い、菜花一夜漬け、雪中いちご狩り 等
遊び心 … さくらんぼ種飛ばし大会、雪中落書き大会、人間カーリング、等
ドラマ・ストーリー … ネーミングの大切さ「アイスクリーム」等

以上、様々な角度からお話しております。

また、講演前夜には私と語る会を催して頂き多くの方々と交流させて頂いております。皆さんのお心遣いに対し、大変感激致しました。

私にとっても素晴らしい貴重なご縁を頂戴し内容の濃い2日となりました。




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