観光農業のカリスマ 工藤順一

昭和59〜63年頃、どうすれば寒河江に観光客を迎え入れることが出来るかに必死でした。予算もコネもない中で、いつ、どこで、誰が、どういった方法で、どの様にすればいいのか?、オリジナルパンフレットを作るには?、対費用効果は?、観光客を何人呼べばその売上げと利益は?、などと試行錯誤の繰り返しでした。全くの新規事業に対して周囲の理解も少なく、企画会議に提出した企画案は却下されることも多かったことを思い出します。しかし、求められるのは履歴よりも、数字(観光客数、売上げ金額、手数料)の実績と知名度のアップというシビアーなものでした。そんな苦労の中、頼れる人脈もなくて頼れるのは自分自身だけ。自分を信じ励まし、誉めながら、信念を持って、ストーリーづくりをしてきました。そして少しずつ、顧客ニーズの把握に努め夢や喜びを売ること、観光客とどう接するか(どうファンになってもらうか)といった観光サービスの原点をを体得していきました。顧客の心を掴むには、その土地独特の素朴さであり、原風景であり、建物であり、方言であり、人の温かです。金を使うことも大切ですが、その前に五感をフルに使って智慧を生み出すことが最も重要であると感じています。そしてまた、当時から今に至るまで、熱意と気力と努力と頑張りなくして、成功はないとも実感しています。


▼この記事へのコメントはこちら
名前

件名

本文

URL

画像

編集/削除用パスワード
※半角英数字4文字で自由に入力下さい。


手動入力確認イメージ
※イメージ内の文字を小文字の半角英字で入力して下さい。



 ※ 管理者の承認後、反映されます。