観光農業のカリスマ 工藤順一

平成19年2月17日(土)於:青森県五戸町 倉石コミュニティセンター、グリーンツーリズムの推進プロジェクト事業の一環として、グリーン・ツーリズムシンポジウムが開催されました。その基調講演の講師としてお招きを頂き「グリーン・ツーリズムは感動のドラマ〜発想の転換で未来を拓く〜」と題して講演を行って参りました。

五戸町(旧倉石村)は、青森県の東南部三戸郡の東北部に位置し、八戸市に隣接する人口約2万人の町です。古くから名馬の産地として知られ、藩政時代には代官所が置かれ奥州街道の宿駅で栄えました。物産では馬肉料理、倉石牛、名酒菊駒、五戸駄菓子、なんばんみそ、長芋、ニンニク、コルトサクランボがあります。町では「みんなで創る活気あるまち」を目指してまちづくりを進めています。7年前に十和田湖街道を通過型観光から一時滞在型に変えて経済効果とまちの活性化を図れないものかと、旧倉石村から招請頂き村民に講演した思い出深い地域でもあります。その時の講演がどう活かされているのか楽しみにしておりました。
平成17年度からグリーン・ツーリズムプロジェクトについての懇談会や、推進するための検討会、研修会を重ね、五戸型グリーンツーリズムを確立するために農林課に「グリーン・ツーリズム推進プロジェクト係」を設置し、若い意欲ある職員を担当させたことは、本気・本物だということが伝わってきましたが、今回訪れた印象としては、7年前の倉石とほとんど変わっていないようでした。
当日、会場には青森、八戸市、南部町での講演を聴講頂いた方も見受けられ、この機会に是非グリーンツーリズムに関わりを持ちたいとの意欲ある声に、胸が熱くなる思いでした。

<講演の中味から>
・「農業は無限の観光資源」
・時代は確実に流れ、変貌している
・自分の地域の自慢、魅力をどのくらいPRできるか
・季節感(春・夏・秋・冬)は最高の贅沢である
・日本型グリーンツーリズムの特徴
  →一時滞在(30〜90分)&一泊滞在
・体から「一」をとったら休みになる
・五感をフルに使ってお客様の目線に立つ
・意識改革=自分が変わることによって周囲・地域が変化する
・固定観念、先入観、過去の事例を捨てる、言い訳を捨てる
・スピードある決断、そして実行
・知恵を智慧に変える
・創意と工夫はアイデアを生む
・元気の気は、米の「氣」が基本 = 根氣、熱氣、努力、頑張り
・観光に敵はいない、素敵に変える秘訣とは
・地産地消に加えて「地笑」「地商」
・ロマン、ソロバン、ガマンがあるか
・人が集まることにより、面白い=売れる=儲かる
・信頼の積み重ねが信用になる
・体験に必要なことは遊び心、実感、感動、納得

最後に私が実体験から見出した「成功の秘訣」「事業成功の要件」を説明しております。

講演後には「農家体験と民泊」をテーマにパネルディスカッションも行われ、パネリストの1人として参加しています。
パネルディスカッション
○コーディネーター 
  秋田佳紀氏 青森県商工労働部新幹線交流推進課・プロジェクト推進グループリーダー(元倉石村助役)
○パネリスト
  工藤順一  観光カリスマ
  三上公子氏 NPO法人活き粋あさむし 会員
  佐藤正彦氏 NPO法人尾上蔵保存利活用促進会 常務理事
  湊戸亨氏  五戸町農家・認定農業者




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