観光農業のカリスマ 工藤順一
田沢湖・角館地域観光ネットワーク交流会
平成18年3月9日(木)於:秋田県仙北市たざわこ芸術村温泉ゆぽぽ、「田沢湖・角館地域観光ネットワーク交流会」が開催され、その際の基調講演を行いました。講演テーマは「観光と農業の連携による魅力づくり」
これは、主催:田沢湖・角館地域観光ネットワーク、協力:仙北地域振興局農林部・福祉環境部で行われるもので、きたうら地域の基幹産業である農業と観光を連携し、一年を通したメニューづくり、受け入れ態勢の整備、農産物や加工品のブランド化を図ることによって、地域経済への波及効果を拡大させる方策を探ることを目的としています。
当日は、基調講演のほかに「ヘルシーメニューコンテストの実施結果について」や「意見交換『観光農業の輪を拡げよう』」「改訂版秋田花まるっ観光振興プランの概要について」など、もりだくさんのメニュー内容でした。
仙北市は平成17年9月20日に、旧田沢湖町、角館町、西木村が合併して誕生したまちで、現在人口は33,300人、歴史と文化と自然の郷です。山と湖と温泉もあります。みちのくの小京都「角館」、日本最深湖の田沢湖と田沢湖高原、高山植物が豊富な駒ヶ岳、玉川温泉や乳頭温泉もあります。彩る渓谷美の抱返り、たざわ芸術村(わらび劇場)なども有名です。また、角館の桜や武家屋敷、紙風船の郷桧木内、かたくりの群生、栗の名産地である西明寺などで知られています。
この地域には、内閣府、国土交通省、農林水産省、観光カリスマ百選選定委員会(委員長 島田晴雄 内閣総理大臣特命顧問)より選定された観光カリスマ 田口久義さんもいらっしゃいます。その田口さんと、この度の交流会でご一緒することができ感激しました。そして翌日には田口さんの農家民宿「彦六」を訪問することが出来て、またご案内まで頂き、多くのことを学ばせていただきました。
この農家民宿「彦六」は地区100年以上になる屋敷に手を加えたもので、秋田の典型的な曲り屋です。宿泊客は、主に首都圏からの修学旅行生で、農業体験ができる宿として人気です。体験メニューも豊富で、ハーブやつる細工、地元大豆を使った手作り製品、山菜(こごみ)採りや野菜作り、味噌作り、餅つきなどが用意されていまる。2008年まで予約がいっぱいの状況とのことでした。自然がいっぱいで、人情味溢れる宿でした。
私がJA時代に全国の旅行者へ懸命に営業して回っていた頃、山形県寒河江市に誘客するには、コースの設定が重要になってきますが、山形の場合それがとても難しいと担当者に言われました。「湖」と「水」と「緑」がないと、ダメとのこと。特に湖の場合、名古屋以西には大きな湖がないことから、田沢湖、十和田湖が人気、青森県の奥入瀬といった清流も人気だということを、その時初めて知りとても印象深く残っています。
この地域には様々な観光施設が点在していますので、このまちに住む人達がその魅力(食・文化・歴史・温泉・四季折々の風景、景観、そして人)を誇りに思い自慢できます。それは最高のことなのです。
また、芸術村のわらび座を見ること、そして体験型の観光を都市との交流で行うことは、今求められているグリーンツーリズムの理想型でもあります。まさしく「観光と農業の連携による魅力づくり」と言えると思います。
(今回もパワーポイントに沿って話を展開)
1.寒河江型観光農業とは…
(1)寒河江市周年観光農業推進協議会
(資料より「組織図」参照)
(2)異業種とのネットワークの構築 = 共存・共栄
(3)継続と持続
2.発想の転換 … 意識改革
(1)先入観、固定観念を捨てる
(2)地域資源の再発見、再認識 = 宝物発掘
※資源…文化、歴史、風景、景観、特産物、人
(3)アイデアを裏付ける根拠(ストーリー展開)
(4)「知恵」を「智慧」に
3.リサーチの重要性
(1)消費者のニーズ・価値観の把握
→五感を使って生の情報をリサーチ
(2)いま、商品に求められているもの
夢、愛、遊び、癒し、本物、安全、安心、季節感、 健康 等
(3)納得、価値観、満足
(4)商品提供側 → 面白い、売れる、儲かる
4.企画・決断・実行
(1)思いがあれば生まれる発想
(2)「3年一昔」から「30日一昔」のスピード
(3)産地(季節感)を売る話題づくり
地産地消、地笑、地商
(4)官民一体となった取組み
官民それぞれの特性の理解と利活用 「縦割機構」 →「横の連携」
(5)常に情報発信で公開を
マスコミ・タウン誌・インターネットの利活用
5.人材の育成
(1)人こそが財産
人材を人財へ=育てること、支援することの重要性
(2)地域住民みんながトップセールスマンである
パネルディスカッションでは、仙北地域の魅力や自慢など、将来に向けたグリーンツーリズムのあり方を探りながら、地場産業と異業種のネットワーク化を図り、都会との積極的な交流を提案しています。
○パネリスト
・田口久義氏(観光カリスマ:田沢湖・民宿彦六)
・高橋輝子氏(田沢湖・マイハーブガーデン輝湖)
・佐藤貢一郎氏(田沢湖・神代地域活性化推進協議会)
○コーディネーター
・工藤順一
たざわこ芸術村の営業部長 小島えみ子さんは河北町西里出身でした。お会いできて感激しました。
2006.03.13:
観光カリスマ/工藤順一
:[
メモ
/
:: 工藤順一/徒然レポート
]
ありがとうございました
工藤先生 このたびはたいへんお世話になりました。
とても熱心なご講演をいただき感謝しております。
先生のお話を聞きながら、田沢湖・角館にある、湖、温泉や武家屋敷などの観光資源に加えて、地元住民の「人」の魅力と、農村の「生活」の魅力を組み合わせて、発信していくことが必要と思いました。
これからもよろしくお願いいたします。
2006.03.15:田沢湖・角館地域観光ネットワーク 事務局:
修正
/
削除
▼この記事へのコメントはこちら
名前
件名
本文
URL
画像
編集/削除用パスワード
※半角英数字4文字で自由に入力下さい。
手動入力確認イメージ
※イメージ内の文字を小文字の半角英字で入力して下さい。
※ 管理者の承認後、反映されます。
:: 観光カリスマからお知らせ
:: 工藤順一/自己紹介
:: 工藤順一/徒然レポート
:: 工藤順一/足跡
:: 工藤順一/講演・活動録
:: 講演後に寄せられた言葉
:: マスコミ掲載記事一覧
:: 感謝のリンク集
:: 強力なるアドバイザー
:: 観光カリスマ工藤事務所
:: 総合プロデュース事業
:. トップへ
カテゴリー
メモ
メール
Q&A
暦
リンク
地図
ウィキ
特集
プラン
ケータイサイト
インフォメーション
プロフィール
Powered by
samidare®
これは、主催:田沢湖・角館地域観光ネットワーク、協力:仙北地域振興局農林部・福祉環境部で行われるもので、きたうら地域の基幹産業である農業と観光を連携し、一年を通したメニューづくり、受け入れ態勢の整備、農産物や加工品のブランド化を図ることによって、地域経済への波及効果を拡大させる方策を探ることを目的としています。
当日は、基調講演のほかに「ヘルシーメニューコンテストの実施結果について」や「意見交換『観光農業の輪を拡げよう』」「改訂版秋田花まるっ観光振興プランの概要について」など、もりだくさんのメニュー内容でした。
仙北市は平成17年9月20日に、旧田沢湖町、角館町、西木村が合併して誕生したまちで、現在人口は33,300人、歴史と文化と自然の郷です。山と湖と温泉もあります。みちのくの小京都「角館」、日本最深湖の田沢湖と田沢湖高原、高山植物が豊富な駒ヶ岳、玉川温泉や乳頭温泉もあります。彩る渓谷美の抱返り、たざわ芸術村(わらび劇場)なども有名です。また、角館の桜や武家屋敷、紙風船の郷桧木内、かたくりの群生、栗の名産地である西明寺などで知られています。
この地域には、内閣府、国土交通省、農林水産省、観光カリスマ百選選定委員会(委員長 島田晴雄 内閣総理大臣特命顧問)より選定された観光カリスマ 田口久義さんもいらっしゃいます。その田口さんと、この度の交流会でご一緒することができ感激しました。そして翌日には田口さんの農家民宿「彦六」を訪問することが出来て、またご案内まで頂き、多くのことを学ばせていただきました。
この農家民宿「彦六」は地区100年以上になる屋敷に手を加えたもので、秋田の典型的な曲り屋です。宿泊客は、主に首都圏からの修学旅行生で、農業体験ができる宿として人気です。体験メニューも豊富で、ハーブやつる細工、地元大豆を使った手作り製品、山菜(こごみ)採りや野菜作り、味噌作り、餅つきなどが用意されていまる。2008年まで予約がいっぱいの状況とのことでした。自然がいっぱいで、人情味溢れる宿でした。
私がJA時代に全国の旅行者へ懸命に営業して回っていた頃、山形県寒河江市に誘客するには、コースの設定が重要になってきますが、山形の場合それがとても難しいと担当者に言われました。「湖」と「水」と「緑」がないと、ダメとのこと。特に湖の場合、名古屋以西には大きな湖がないことから、田沢湖、十和田湖が人気、青森県の奥入瀬といった清流も人気だということを、その時初めて知りとても印象深く残っています。
この地域には様々な観光施設が点在していますので、このまちに住む人達がその魅力(食・文化・歴史・温泉・四季折々の風景、景観、そして人)を誇りに思い自慢できます。それは最高のことなのです。
また、芸術村のわらび座を見ること、そして体験型の観光を都市との交流で行うことは、今求められているグリーンツーリズムの理想型でもあります。まさしく「観光と農業の連携による魅力づくり」と言えると思います。
(今回もパワーポイントに沿って話を展開)
1.寒河江型観光農業とは…
(1)寒河江市周年観光農業推進協議会
(資料より「組織図」参照)
(2)異業種とのネットワークの構築 = 共存・共栄
(3)継続と持続
2.発想の転換 … 意識改革
(1)先入観、固定観念を捨てる
(2)地域資源の再発見、再認識 = 宝物発掘
※資源…文化、歴史、風景、景観、特産物、人
(3)アイデアを裏付ける根拠(ストーリー展開)
(4)「知恵」を「智慧」に
3.リサーチの重要性
(1)消費者のニーズ・価値観の把握
→五感を使って生の情報をリサーチ
(2)いま、商品に求められているもの
夢、愛、遊び、癒し、本物、安全、安心、季節感、 健康 等
(3)納得、価値観、満足
(4)商品提供側 → 面白い、売れる、儲かる
4.企画・決断・実行
(1)思いがあれば生まれる発想
(2)「3年一昔」から「30日一昔」のスピード
(3)産地(季節感)を売る話題づくり
地産地消、地笑、地商
(4)官民一体となった取組み
官民それぞれの特性の理解と利活用 「縦割機構」 →「横の連携」
(5)常に情報発信で公開を
マスコミ・タウン誌・インターネットの利活用
5.人材の育成
(1)人こそが財産
人材を人財へ=育てること、支援することの重要性
(2)地域住民みんながトップセールスマンである
パネルディスカッションでは、仙北地域の魅力や自慢など、将来に向けたグリーンツーリズムのあり方を探りながら、地場産業と異業種のネットワーク化を図り、都会との積極的な交流を提案しています。
○パネリスト
・田口久義氏(観光カリスマ:田沢湖・民宿彦六)
・高橋輝子氏(田沢湖・マイハーブガーデン輝湖)
・佐藤貢一郎氏(田沢湖・神代地域活性化推進協議会)
○コーディネーター
・工藤順一
たざわこ芸術村の営業部長 小島えみ子さんは河北町西里出身でした。お会いできて感激しました。