観光農業のカリスマ 工藤順一

平成18年1月28日(土)於:JAたじま総合営農センターで、JAたじまの「教育文化セミナー」が開催され、その講師として地域活性化についての話をして参りました。
これは協同組合運動を通して、JAがこれからできることについて役職員一人一人が考えていく機会作りを目的に開催されたものです。
講演のテーマとしては「地域おこしの実例について」で、私がこれまで取り組んできた、JAが窓口になって展開している「観光農業」を中心に話をしております。

まず最初にこのセミナーの中で感銘を受けたことですが、平成16年度、但馬地区は台風による甚大な被害を受け、特に川の堤防の決壊により低地では床上浸水が発生しました。さらに、各地で堤防の越水や山崩れ、強風被害も相次ぎ、多くの組合員や農地に被害をもたらしたのです。そんな中、役員はもちろんのこと組合員が一丸となってその逆境にめげずに臨まれ克服なさったことは、大変評価すべきところであります。そしてまた、JAたじまの組合長さんのリーダーシップは素晴らしいと感じました。

今回の講演では「寒河江型観光農業」を理解して頂くためにビデオを見て頂いています。実際に観光商品を見て頂いて上で講演を始めております。

(以下、当日配布レジュメより要点)

1.寒河江型観光農業とは…
 (1)寒河江市周年観光振興農業推進協議会(組織図参照)
 (2)異業種とのネットワークの構築 = 共生
     商品実績例)
     ○食とヌーボーの集い
       → 加工ぶどうの付加価値
     ○食とブライダルフェアー
       → 食材の提案
     ○JR共同企画
       → 入園料販売窓口、トロッコ・絵画・クリスマス・花火列車の企画と実施
     ○食農育とちゃぐりん
       → JA、農業委員会、農林課の活用
     ○バラ風呂
       → JA、規格外のバラ利用
     ○素人そば打ち名人大会
       → 山形板そば打ち 段位・習得
 (3)継続と持続

2.発想の転換
 (1)先入観、固定観念を捨てる
 (2)地域資源の再発見、再認識
 (3)アイデアを裏付ける根拠(ストーリー展開)
     → 五感でのリサーチ

3.リサーチの重要性 
 (1)消費者のニーズ・価値観の把握(納得、満足)
 (2)いま、商品に求められているもの
 夢、愛、遊び、癒し、本物、安全、安心、季節感、健康 等

4.企画・決断・実行 … スピード
 (1)3年一昔 → 30日一昔
 (2)産地を売る話題づくり
     地産地消、地笑、地商
 (3)官民一体となった取組み
     → 行政の信用性と民間の持つ特性を利活用する
 (4)常に情報発信(マスコミ・タウン誌・インターネットの利用)

5.人材の育成
 (1)人こそが財産 
     → 人は褒めて育てる
 (2)地域住民みんながトップセールスマンである
     → 地域の魅力を自慢をすることによる情報の伝達





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