観光農業のカリスマ 工藤順一
岩手県花巻で講演して参りました。
平成17年12月2日(金)午後1時30分〜3時10分、JAいわて花巻営農指導拠点センターに於いて、平成17年度花巻地方グリーン・ツーリズム受入農家研修会が開催されました。
その際に、「観光農業は感動のドラマ」〜農業は無限の観光資源〜と題した講演を行っております。
対象はJA花巻管内(花巻市、大迫町、石鳥谷町、東和町)グリーン・ツーリズム受入農家、今後受け入れを希望する者及び関係者で、約80名の方々を前にグリーンツーリズムに関して私なりの考えをお話申し上げました。
花巻地方ではグリーンツーリズムへの高まりとともに、修学旅行など、農業・農村体験の受け入れが年々増加してきている状況にある。この取り組みも、修学旅行のみならず地域連携のもとに魅力あるものにして、都市住民各団体等との交流に発展させ、農村の活性化に結びつけることをねらい開催されたのもです。
○JA入所当時
JA職員としての37年11ヶ月を過ごし、営農指導員として入所した際に上司から最初に言われた言葉「営農指導員に机はいらない。より多くの組合員と接し、より多くの組合員と言葉を交わし膝を交え、誰でもが相談出来るような雰囲気で明るく元気よく対応するように。事務所にいては仕事にならない。特に暑い日、寒い日、風の日、雪の日に出かけろ」
振り返ると、この時に心底農家と付き合ったことが、後の観光農業展開にあたって大きな力となっています。
○時代の変遷と農業の変化
時代と共に、米の増産・集団栽培から減反へ、専業農家が通勤農業へと変化し、土地の高度利用へと転換し始めていきます。果樹園の団地化が進み、新規作物が導入され始めていきました。この頃から徐々に観光農業へ推移する時代背景がありました。
○なぜJAが観光農業なのか?
寒河江市とJAは、体験型農業を主軸にして生き残りをかけることを決意して「寒河江市周年観光推進協議会」を発足。しかし、新しい取り組みに周囲に反発も多かった。
・受け入れ農家の意識改革
・JA自体の意識改革
・行政との連携
○観光農業の推移
・団体→クラス→グループ→少人数
・旅館→民宿・民泊
・メニュー内容も、コンパクトにきめ細く
・連絡も電話からFAX、Eメールへ
○受け入れ側の心得と心理変化
・お客様を理解し、コミュニケーションをしっかりと
・お客様に期待に応え、喜びや面白さを提供
・体験内容に納得いただき、満足していただことで、喜びや面白さを実感
・お客様からのお礼、感謝の心でやりがいを創出
○必要な条件
・固定観念、既成概念の排除
・意識の改革
○観光にとって必要なこと
・観光資源の掘り起こし
・地域住民の積極的な関わり
・異業種のネットワーク(近隣市町村の相互連携)
・官民一体となった取り組むことの重要性
花巻市と一市三町が合併して、新花巻市が来年1月に誕生します。グリーンツーリズムの窓口も一本化し、その窓口をJAいわて花巻が担当することになりました。平成18年、グリーンツーリズム民宿、体験農業の申込みは既にいっぱいで断らなければならない程の盛況ぶりだそうです。
提案として
1)近隣市町村の農家と一般民家にご協力頂き宿泊が出来るような体制に
2)農業とホテル・旅館・ペンション、公民館などの既存施設をどの様に関わりを持ち、相手にご理解してもらうか
是非成功させて、岩手を代表するグリーンツーリズムの町にして頂きたいと思います。
2005.12.13:
観光カリスマ/工藤順一
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対象はJA花巻管内(花巻市、大迫町、石鳥谷町、東和町)グリーン・ツーリズム受入農家、今後受け入れを希望する者及び関係者で、約80名の方々を前にグリーンツーリズムに関して私なりの考えをお話申し上げました。
花巻地方ではグリーンツーリズムへの高まりとともに、修学旅行など、農業・農村体験の受け入れが年々増加してきている状況にある。この取り組みも、修学旅行のみならず地域連携のもとに魅力あるものにして、都市住民各団体等との交流に発展させ、農村の活性化に結びつけることをねらい開催されたのもです。
○JA入所当時
JA職員としての37年11ヶ月を過ごし、営農指導員として入所した際に上司から最初に言われた言葉「営農指導員に机はいらない。より多くの組合員と接し、より多くの組合員と言葉を交わし膝を交え、誰でもが相談出来るような雰囲気で明るく元気よく対応するように。事務所にいては仕事にならない。特に暑い日、寒い日、風の日、雪の日に出かけろ」
振り返ると、この時に心底農家と付き合ったことが、後の観光農業展開にあたって大きな力となっています。
○時代の変遷と農業の変化
時代と共に、米の増産・集団栽培から減反へ、専業農家が通勤農業へと変化し、土地の高度利用へと転換し始めていきます。果樹園の団地化が進み、新規作物が導入され始めていきました。この頃から徐々に観光農業へ推移する時代背景がありました。
○なぜJAが観光農業なのか?
寒河江市とJAは、体験型農業を主軸にして生き残りをかけることを決意して「寒河江市周年観光推進協議会」を発足。しかし、新しい取り組みに周囲に反発も多かった。
・受け入れ農家の意識改革
・JA自体の意識改革
・行政との連携
○観光農業の推移
・団体→クラス→グループ→少人数
・旅館→民宿・民泊
・メニュー内容も、コンパクトにきめ細く
・連絡も電話からFAX、Eメールへ
○受け入れ側の心得と心理変化
・お客様を理解し、コミュニケーションをしっかりと
・お客様に期待に応え、喜びや面白さを提供
・体験内容に納得いただき、満足していただことで、喜びや面白さを実感
・お客様からのお礼、感謝の心でやりがいを創出
○必要な条件
・固定観念、既成概念の排除
・意識の改革
○観光にとって必要なこと
・観光資源の掘り起こし
・地域住民の積極的な関わり
・異業種のネットワーク(近隣市町村の相互連携)
・官民一体となった取り組むことの重要性
花巻市と一市三町が合併して、新花巻市が来年1月に誕生します。グリーンツーリズムの窓口も一本化し、その窓口をJAいわて花巻が担当することになりました。平成18年、グリーンツーリズム民宿、体験農業の申込みは既にいっぱいで断らなければならない程の盛況ぶりだそうです。
提案として
1)近隣市町村の農家と一般民家にご協力頂き宿泊が出来るような体制に
2)農業とホテル・旅館・ペンション、公民館などの既存施設をどの様に関わりを持ち、相手にご理解してもらうか
是非成功させて、岩手を代表するグリーンツーリズムの町にして頂きたいと思います。