観光農業のカリスマ 工藤順一

平成17年9月13日(火)於:いわきニュータウンセンタービルで、(社)いわき法人会主催のセミナーが開催され、その講師としてお招きを頂きました。
当日は「ピンチはチャンス!逆境を克服し夢を実現する」を演題に約2時間に渡りお話いたしました。

いわき市は福島県の南東端に位置し南端は茨城県に接しております。東は太平洋に面しているため寒暖の差が比較的少なく温暖な気候に恵まれた地域で、東北の湘南といわれています。市の大きさは静岡市に次ぐ2番目の広さを誇り、人口も354,940人、世帯数も130,251戸(H17.9.1現在)と仙台市に次ぐものです。有名な観光地としてはスパリゾートハワイアンズ(常磐ハワイアン)、サンマリーナ、美空ひばり記念碑(塩屋崎灯台)等があり、誠糸こけしも特産品として有名です。

いわき市とはJA時代よりご縁があり、昭和60年〜平成10年頃まで観光客を誘客するために、常磐交通、JR、大手旅行会社に積極的に営業廻りで訪れており、福島県内では最も早く団体バスツアーで寒河江にお越し頂いた経緯があり、大変思い出深いのです。さくらんぼ狩り、バラ風呂はもちろん、ブルーベリー狩りは商品として売り出して一番最初にご体験頂きました。常磐交通旅の友の会が約1500名送客してくれたことが特に印象に残っています。

○観光農業に着手した経緯及び時代背景
 ・一元集荷、共選共販時代
 ・365日の内たった30日のさくらんぼ狩り
 ・通年観光から周年観光へ
 ・設立当時の苦労話 → 何をバネに努力したか
○官民一体となった観光戦略
 ・市民支援体制づくり → 住民参加型の重要性 
 ・窓口・クレーム処理の一本化
 ・お客様の目線を取り込むまでの苦労と苦難
 ・通過型から一時滞在型、宿泊型への転換
○周年観光を通して見えてきたもの
 ・高速交通網の発達による広域観光の実現
 ・五感を働かせてお客様ニーズを把握
 ・事業を具現化するためには、首長、所属長の強力な理解と支援が必要
 ・最も効果ある広報手段
 ・受入側のスタッフはもちろん、地域住民の意識改革
○観光商品の事例
 ・ばら風呂
 ・雪中いちご狩り
 ・トロッコ列車→びゅう風っ子号、さくらんぼ号
 ・花見、ヌーボー、花火、絵画、ビール列車(JR共同企画)
 ・さくらんぼ種飛ばし
○今求められているもの
 ・本物
 ・安全、安心、信用
 ・遊び心(体験、体感、実感、感動)
 ・季節感(地産地消)
 ・人づくり(人材→人財)
 ・異業種との連携
 ・心のサービス

点在するものを結び付け、事業を少しずつ形にしていく中においては、失敗も苦労も涙ももちろんあるものの、夢やロマンを追い求めて意欲と頑張りで時代を切り開いてきたことを私の経験からお話しいたしました。


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