観光農業のカリスマ 工藤順一

懇意にさせて頂いている高塚猛さんのブログで、私の紹介をして頂きました。

「工藤さんの経営をみて思った。」

寒河江にさくらんぼ狩りに行くのは毎年の恒例行事になった。工藤さんが万全を期して招待してくれるからだ。今年はさくらんぼ狩りの後食事は工藤さんがコンサルを頼まれているクワハウス碁点というところで食事を用意してくれるとのことだった。正直なところそれを聞いて少しがっかりした。せっかく山形迄いくなら玉貴で山菜料理を食べたいと思っていたからだ。それでも工藤さんが働いているところなら仕方がないかと諦めていた。食事は諦めてさくらんぼをたらふく食べて我慢しようと思った。工藤さんに案内されるままにクワハウスに伺ってまづびっくりしたのは皆さんの表情が明るいことだ。やらされているという感じがしなかった。建物も年数が経っていて改修の予算も取れそうもないはづなのにこぎれいだった。それでも最初は奥山調理長のメニューをみてもあまり期待はしていなかった。最初に出された庄内産の岩ガキを食べて旨いと思った。ミルクのような岩ガキ独特のとろみと山形だしのコンビネーションが実に良かった。でもこの時点では、これは生ガキ自体が美味し
いからだと思っていた。次に出てきた椀を食べてこれはいけると思った。さざえのこりこりとみつばの香りと汁の奥深い味には正直なところ感動した。この頃になってサービスをする人の暖かさも加わって今日の料理に満足と期待を持つようになった。でも刺身はマグロと鯛とエビだ。これは温泉旅館に良くあるような名前だけで中身のないものかも知れないと諦めた。なぜならマグロも鯛も季節はずれのものだからだ。しかしどちらも脂がのっていてとろけるように旨かった。口取りに出た鮎の一夜干しと筍のウニ焼きも美味しかった。村山牛のロースステーキも柔らかくてソースと良く合っていた。たらば蟹とじゅんさいの酢の物、うなぎ、あわび、焼きナスと好物の料理が好みの味付けで次々にだされた。茄子ずしもさっぱりしていて美味しかった。食材を吟味して戴いたこと、きちんとした味付けをして戴いたことを実感した。感謝です。


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