:: 工藤順一/徒然レポート
山形新聞(5/31付)経済欄に、佐藤勇一東北広域観光推進協議会事務局次長が、赤湯温泉活性化の研修会で「広域的観光連携の重要性」を訴えている記事が載っておりました。
また、山形新聞(6/1付)社説では、「地産地消の広がり 欠かせぬ異業種連携」について書かれております。 いずれも私が兼ねてより講演やセミナー、各種文章で申し上げていたことで、時代が確実にこういった方向へ進むことは、地域振興に幾ばくかでもお手伝いしている私にとっては嬉しい限りです。 |
平成17年5月26日(木)、天童温泉滝の湯ホテルに於いて山形県児童館等連絡協議会市町村担当者・施設長研修会が開催され、講演を行って参りました。主催は同協議会と山形県児童安全互助会です。参加対象者としては、市町村担当者・児童館・センター施設長及び施設職員の約50名の方々を前に講演しました。
今回のテーマは「発想の転換」ということで話しています。 まず最初に、私が観光農業に取り組むまでに一農協の営農指導員としての活動とその時代背景を説明しました。そしてこれまでの実務経験の例を挙げながら、周年観光への取り組み経過を中心に、新規の事業に飛び込んた時に体験した苦労やその支え・応援してくれた方々のことなどをお話しております。 例えば、下記のようなキーワードのもと、数々の観光商品を開発しそれが成功した理由をご披露しています。 ○季節感(地産地消=食育教育の重要性) ○本物 ○体感→実感→感動のドラマ ○遊び心 ○失敗から学ぶ成功 ○笑顔、感謝、 ○人材育成(褒めること、楯になって守ること) ○五感をフルに使ってのリサーチ 発想とは、智慧ひとつであること。身体と心を使ってこれまでの自分の体験したもの、見て聞いたものからヒントを得て生み出すものです。これには何より元氣がないとダメ。前向きに元氣があると智慧も自然に生まれます。そしてその発想を即、形にしていく。そのためには決断から実行までのスピードが要求されます。やる前から結果や結論を求め、耐費用効果を求める前に、その思いを相手(お客様)に伝える努力をしたいものです。 物事全ては相手があってのことなので、長所を発見し褒め称え、何か問題や課題があれば相手の気持ちにたって誠意をもって対処すること。分かり易く、納得できるような対応が重要だと考えています。 これは子供達も同様で、褒められることにより自分の存在価値を挙げるものと思います。 以上のようなことをお話して参りました。 |
平成17年5月12日(木)於:岩木町中央公民館で、岩木町観光協会の総会が開催されその際に記念講演会が行われました。
先日、わが町寒河江に研修でおいで頂いた岩木町観光協会が早速私をお招き下さり、協会会員と一般町民を対象とした講演を行う機会を頂戴しました。テーマは「観光おこしの手法と戦略」です。約50名ほどの皆さんの前でお話させて頂きました。 前日の午後と当日の午前中には町内も視察させて頂き、大変充実したスケジュールと共に新緑の岩木町を満喫して参りました。 岩木町には、大変美しいその姿から「津軽富士」と呼ばれ全国的にも有名な岩木山(標高1625m)があります。その山麓には「嶽」「百沢」「湯段」「三本柳」といった名湯もあり、有数の保養地となっています。また、青森の春の桜として有名な弘前公園の後には、岩木町の「世界一の桜並木」(約20キロ、7500本)が咲き誇り、津軽国定公園や岩木高原県立自然公園も間近にあることから、とても自然環境に恵まれた美しい土地といえます。 今回私が訪れた5月は、畑ではりんごの花が咲き始め、山では春のモミジが大変美しくまるで山一つが花山でありました。その風光明媚なことといったら筆舌に尽くしがたいものがありました。感動!感動!!の連続です。自分の目で耳で肌で正に五感で受ける感動こそが本当のリサーチだと改めて実感しているところです。 今回の講演では、観光農業に取り組むきっかけ、その時の時代背景、始めた当たりの阻害要因や克服するまでの要因など、今までの体験と実践からいくつか実例を挙げて「観光農業」についてお話ししました。そして、私の岩木町に対する私見を述べさせて頂きました。 (以下、講演で話したことの要旨) 岩木町の素晴らしさ、魅力、自慢を聞いたところ、「岩木山」「りんご」その次が出てこない。地元に住む人たちが地域資源(人、物、歴史、文化、景観など)を評価したり、発見することがなく、ごく当たり前にしか感じていないことは残念でした。住んでいる人が教えてあげたい、伝えたい、見てもらいたい、といった気持ちはお客様にはとても新鮮で信用性があります。また、その逆にお客様が感激したり、感動することは一体何かを、生のリサーチを通して情報収集するが必要です。私はお客様を納得させることが重要だといつも考えてきました。納得とは何か。本物であり、満足であり、高い付加価値です。 そういったことは、口コミで確実に伝わっていきます。 今の岩木町に必要なこととして、他地域との連携を挙げたいと思います。十和田湖や白神山地、弘前公園の桜などは、全国的にも名所となっていますので、そこと繋ぐ。そして、春のもみじやミズバショウ、各地の温泉をPRすること。それには、官民一体となった取組みが必要になり、弘前バスや青森県といったところを巻き込んでの提案も不可欠です。そしてお客様には二重三重の情報を十分に提供していくことで、たくさんのファンを増やすことができます。そのためには、まず組織の見直しを図って頂きたい。観光協会との今まで以上の組織連携を強化して、協力体制を町全体で構築していくことが必要です。そして、町民自らが自分の町の魅力を再発見・再認識して自慢をして頂きたい。来て頂いたお客様には、笑顔、感謝、ありがとう、元氣、思いやり、温もりでもてなすことです。「元氣があるところにはドラマがあり、ドラマのあるところには人が集まる。人が集まるところには現金も集まる。それが地域活性化です。」つまりは、お客様が自分の給料なり生活を支えてくれているということを、改めて認識すれば自然にお礼が言えるようになるものです。また、組織的に、継続して、根気よく、金はなくても身体と智慧を使う努力をしましょう。そうすると必ずアイデアは生まれます。 さらに、営業力の強化を図ること、新鮮な情報をメディア(マスコミ、ミニコミ等)を通して、いつも発信していくことです。そのためにも、決断から実行までのスピードを早め、時代を先取りする必要があります。しかし、何と言っても重要なのは、リピーターを増やし、また来てみたくなる要素を作るのは結局は「人」です。今現在頑張っている人たちに対する応援と、町民の現地研修会といった「宝探し」を是非行って頂き、魅力ある人材をたくさん育てていきましょう。 以上のような内容で話して参りました。 |
平成17年5月10日(火)に青森県名川町に行って参りました。この度で3回目の訪問となりますが、昨年の8月下旬に第2回ながわ農業観光”進歩住夢”でお伺いして以来でした。ちょうど町役場に訪問した際には、町長ともタイミング良く再会することもが出来大変感激致しました。
平成15年2月には、名川町の各種団体による「名川農業観光関係機関連絡協議会」も発足しており、名川町は青森県内においても農業観光の先進地であり先達の役割を担っております。 協議会メンバー ・名川農業観光振興会 ・ながわホームステイ連絡協議会 ・名川チェリーセンター101人会 ・名川特産品開発研究推進協議会 ・アートセンターめいぷる ・ながわ百笑苦楽部 ・チェリウス 等 取組みとしては、観光客を誘客するための農業観光PRキャラバン大作戦を開始し、弘前、八戸、十和田、三沢、青森市、東京の各旅行会社に出向いて営業を展開。その結果、5月22日に関東から体験農業(りんごの摘果作業)で来町するとのこと。さらに、文字入りりんごを作り2個で販売するという商品を開発。新規導入としてぎんなんの栽培に着手するなど、活気ある様子に感激致しました。 また、名川の農業観光「達者村」では横浜市の谷中さんご夫妻を3ヶ月長期滞在モニターに任命するなど、ホームステイ構想の下外部との交流も活発化しています。 今回は現状視察を兼ねてアドバイス事業で伺いましたが、積極的な取組みが行われていて、事業が順調に推移している様子を見ることが出来、私も大変嬉しく思っています。この度は「特産品開発と農業観光推進の方策」という講演テーマでお話しました。 その中では、以下のことをお伝えしています。 1)売れる、儲かる、面白い農業を目指すこと 2)消費者のニーズを的確に捉え、納得し満足いただくこと →本物、安全、安心、美味しい、新鮮、季節感 3)笑顔で明るく対応し、感謝や思いやりの心といった温もりのあるもてなしを心掛けること 4)消費圏内での口コミが大切であること 前向きに努力されている様でとても安心いたしました。今後益々の発展とご活躍を祈念いたしております。 |
平成17年4月29日(金)12:00〜12:50の枠で放送されている「THE RADIO(ザ・ラジオ)」に出演して参りました。
【放送局】Date fm(77.1MHz)/FM青森/FM秋田/FM岩手/FM山形/ふくしまFM/FM新潟 パーソナリティーの遠藤八郎さんとは、宮城テレビをキー局として東北7県に放映された番組に出演したことがきっかけで懇意にさせて頂いております。特に、1998年にユニーク町おこし大賞で特別賞を戴いたことが印象に残っております。 久しぶりにお会いした遠藤さんは、相変わらず軽快で爽やか、しかしピリッと辛い語り口も健在で、リスナーをぐっと惹き付けていることを伺いとれました。流れるようなテンポでリズミカルな選曲も番組を大いに盛り上げておりました。 この番組は、東北福祉大学の中に日本の大学では初のキャンパス内スタジオを設け、毎週金曜日正午から50分間、生中継で東北六県と新潟券に放送されています。スタジオは学生食堂の一角にあり、FM仙台のサテライトスタジオとして位置付けられています。 「心のコミュニケーション」をキーワードに各ネット局からリポートや多彩なゲストを招いて、ヤングからミドルまで幅広いリスナーに向けて、遠藤八郎さんが鋭い本音トークを繰り広げるコーナーに、私をお招き頂けたことをとても嬉しく光栄に思います。 放送終了後、画面付携帯電話を介して番組を聴いていたリスナーと遠藤さんが対話するなど、ディレクターの井上さんとの息もぴったりで素晴らしかったです。 今後ますますのご活躍をお祈りいたしております。 |
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いま、ホテル・コンビニエンスストア・スーパー(きっとファーストフードも)でのマニュアル挨拶では、お客様に感動を与えることが出来ず、客足が落ちているそうです。日常の言葉、思いやりや温もりを感じる言葉が重要だということでした。
例えば、
高校生のお客さんに「たばこはお吸いになりますか?」
席に伺うたびに何度となく「失礼いたします。」(何が失礼なの?)
5円玉ひとつのおつりでも「お確かめ下さい。」
毎日買い物に来る方に対しても「ポイントカードお持ちですか?」
レジ会計の際長い行列が出来ているにも関わらず、同じパターンの挨拶や対応が続くと、待っているお客さんはだんだんといら立ち不愉快になってきます。
つまりそこに日常の会話はなく、実に事務的であるというのです。事実、そこを変えたら売上げ客数が伸びたといいます。
また、ここ最近のホテルの予約は70%以上がインターネットでの申し込みになったようです。直接ホテルのアンケート用紙に回答するお客さんは皆無で、メールを介して苦情やお礼等を寄せられるお客様がほとんどとのこと。ホテル側としても紋切り型のお礼状ではなく、直接ご本人宛に返事を書くこともできることから、そこに元氣や感謝の心、思いやり、温もりなどを、自然に感じさせることが出来るといいます。
もちろんそれは接待にもいえることで、身体全体から表情豊かにお客様と自分の言葉で接すれば、誰しも和やかに心地よいと感じます。
今最も重要なことは、やはり人づくり(人材の育成)であり、これは私がよく講演でも申し上げておりますが人材を人財にすることで、企業や町も変化するということでしょう。
大変興味深い、参考になるお話でした。