ぼくのニワトリは空を飛ぶー菅野芳秀のブログ

今回は玄米の話。
 関心のない方はパスしてください。以下。
我が家はコメの生産農家で、他にも放牧養鶏の玉子と、無農薬大豆の納豆を作っている。
 それらは消費者に直に発送しているが、最近、玄米と「分づき米」と呼ばれる5分づき、7分づきなどの胚芽を残したコメへの注文が増えている。半分近くがそうだ。
「玄米の胚芽には様々なミネラルなどの大切な栄養素が豊富に含まれおり、繊維質も多く、便通も良くなるしダイエットにも効果がある。」
 良く聞く話だが、それらを美味しく食べるには2つのハードルを越えなければならない。
1,美味しく炊ける圧力鍋と出会うこと。2,胚芽を残しても大丈夫なコメに出会うこと。
 まず一つ目。以前、玄米愛好家の人に炊き立てをご馳走になったことがあったが、お世辞にも美味しいとは言えなかった。「玄米だからそこは我慢しないとね・・・」。でも、意義で食べる、頭で食べるというのではなく、美味いから食べるとならなければ長続きはしない。
 という事で、それまでに試した炊飯器、圧力鍋は友人所有のモノを含め5〜6個。これが多いのか少ないのかは分からないが、はっきりしていることは、たいがいの人はそこまで探さず、途中で玄米食をあきらめてしまうだろうという事だ。
 さて、ずいぶん前の事だが関西の自然食レストランに行く機会があり、その時食べた玄米が柔らかく、美味しかった。探せばきっと美味しく炊ける圧力鍋はあるはずだ。
 ある日、同じ県内に自然食のお店を見つけ、試食の玄米を食べてみたら、なんと、関西での記憶にそっくりで、柔らかくふんわりしていて美味しかった。この炊飯器を直ぐに注文した。おかげで今はおいしく玄米ご飯を食べている。
 二つ目の大丈夫なコメと出会うこと。コメに農薬が一番残るのは、玄米の表皮にあたる糠(ヌカ)部分、胚芽の部分だ。玄米を食べる場合、その点に注意することが大事で、普通に栽培したコメは玄米食には向かない。
 ここからは私見だが、各県に「特別栽培米」というのがある。慣行栽培の半分以下の農薬となっていて、ずいぶんましだとは思うが、それでも玄米食には不十分だ。今でもラウンドアップ(グリサフォート系農薬・除草剤)やネオニコチノイド系農薬(殺虫剤)が広く使用されているが、そんな農薬を使用したコメが、たとえ特別栽培米基準に合っているとしても、俺はこれを玄米で食べることは勧めない。
 繰り返すが、もっと多くの人たちが玄米食を楽しめるようになるためには、手軽に炊ける圧力鍋の普及と、それにふさわしいコメ作りの拡大が不可欠だ。それが時代の要請だとも思っている。
 その上で・・偉そうだが・・俺が玄米を更に美味しく食べるためにやっていることを紹介したい。それは1合あたり一つまみの自然塩と、小豆を入れて炊くことだ。ゴマや大豆、乾燥シイタケなども試した。いずれも美味しかったよ。


https://kanno-nouen.jp/
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お米を販売しています

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