ぼくのニワトリは空を飛ぶー菅野芳秀のブログ


今回は、前回のオンドリの話で多くの方々の涙を誘った「もてすぎるのも困りもの」の前史にあたるものだ。
オンドリの悲哀に満ちた物語はなぜ始まったのか?たくさんの方々から問い合わせが寄せられた。

それじゃ、あまりにもオンドリがあわれだよ、もっとオンドリを増やせばいいではないかと。ぼくもここのところに関しては、ぜひとも書いておかなければと思ってはいたんだ。

さて我が家のニワトリたちは一群が100羽以内で暮らしており、その中に一羽ずつのオンドリがいる。有精卵にするには10羽から20羽に一羽の割合でオンドリを入れなければならないという。ぼくはそのために一つの群れに3〜4羽の割合で飼ったことがあった。

しかし、やがてぼくはそのオンドリを減らさざるをえなくなってしまったのだ。それというのも・・・。

まだ、ニワトリを飼ってまもない頃のことだ。当時導入した15羽ほどのオンドリたちはやがて成長し、トキの声を放ち始めた。朝ならまだいい。彼らは夜中の2時ごろに鳴きだす。それもひんぱんに。鳴き声は夜の静寂を破り、ゆうに2km先までもとどくだろうというほどの大きさ。一羽が鳴き始めると他の者たちも負けずに大声を出す。オンドリたちの夜中の大合唱。
鶏舎の両隣がすぐに民家なのだからたまらない。それが始まると近所に申し訳なくて、申し訳なくて寝てなどいられなかった。

「シーッ静かにしてくれ!頼むからよ。ぼくを困らさないでくれ。」

必死で夜中の鶏舎を走りまわった。こんなことが続くと、小さな物音にも「またか!」と過敏に反応するようになる。寝不足の毎日が続いた。

昼には昼で・・・。
「よしひでー!また騒いでいるぞー。行って見てこい。」両親がたまらずに声を出す。
突然始まる数百羽のメンドリたちのけたたましい鳴き声。何事かと駆けつけてみると原因はオンドリ同士の喧嘩だ。一羽のオンドリが鶏舎の中を逃げ回っている。彼らの中に序列が決まるまで、あるいはメンドリのとりあいなど、争いがたえない。巻き込まれてメンドリたちが騒ぎ出し、鶏舎から鶏舎への大騒ぎとなって伝播していく。こんなことがしょっちゅうだった。これでは玉子を産むメンドリたちの環境にも悪い。

「申し訳ない。何とかしますから」

ぼくは、近所の人たちに頭を下げてまわった。「いいよ。ニワトリのことだもの。」と、みんな笑って許してくれたが、申し訳なさでいっぱいで、ほとほとまいってしまったのだった。
全てを有精卵にするのをあきらめよう。オンドリを減らそう。そうしなければ養鶏は続けられない。そう考え、一群に一羽のオンドリの組み合わせに変えていった。ぼくのニワトリたちが産む有精卵の割合は半分ぐらいだろうか。彼らの騒ぎはずいぶん減って、ぼくや、近所の人はようやく安心できたんだ。

だけどね、ここからオンドリの悲哀に満ちた「人生」が始まったというわけさ。




おんどり
私の処は直近で鶏舎から20メートルくらいの処に隣家があります。他に30メートルに3軒の人家がありますが、鶏舎にはおおよそ50羽の雄鳥がいます。自分の住まいは17キロも離れているので夜の様子は分かりませんが、苦情はありません。相当迷惑をかけているのでしょうか?千葉県 西村

2006.10.23:西村和彦:URL修正削除
そうかも・・
コメントありがとう。オンドリ50羽ですか?メンドリもたくさんいるわけですね。獣が来ないときでも、例えば早朝、屋根にカラスが止まって遊んでいるだけで鳴き騒ぐことがあります。朝の暗いうちに一斉にトキの声を上げます。獣が来たらそれこそ大騒ぎですぞ。でも、だからといって引っ越すことは至難の業。周囲の方々に「ダメ玉子」とか鶏肉などをせっせと運ぶことです。そばに鶏舎があることでマイナスであるというのではなく、こんなにおとくだよという状態をつくることでしょう。なぁに、わかってくれますよ。私は玉子パックをPETにするか今までの紙パックにするかを思案中です。

2006.10.25:菅野芳秀:修正削除
やっぱり紙パックで
こんばんは
最近、トキの声を聞かなくて寂しいです。犬の遠吠えも聞きません。みんな、動物は室内で飼っているのでしょうね。おいしい玉子や鶏肉を食べられるなら、鶏舎が隣りにあってもいいかなぁなんて思うけど。それから、玉子パックは紙の方がいいと思います。パックの回収はしていないのですか。回収していないと、燃やされてしまう可能性がありますね。それでは、意味ないけれど、やはり容器にもこだわって欲しいと思います。昔のように新聞紙に包んで売るところはないかと探しているのですが。紙って、ポリ容器より値段が相当高いのですか。

2006.10.26:自然派:修正削除
やっぱりね。
コメントありがとう。紙パックは一個あたり運賃込みで23円ぐらい。ペットの物4〜5円です。紙は現在、回収しながら繰り返し使っています。使うとすればペットのものもそうしようとおもっているんですけどね。ペット製品は燃えるゴミとしてだせること。燃やしても有害ガスを出さないこと。ダイオキシンが発生しないこと。雨や雪に強いこと。安いことなどが上げられますが、最大の欠点は石油製品であることですね。それが植物由来のものであるならば何の躊躇もないのですが・・。身近なところからできるだけ循環系のものに換えていこうとする筋道からすれば,いろんな欠点はあるんだけれど「紙パック」だろうなぁ。あったかいしね。

2006.10.27:菅野芳秀:修正削除
冬景色
まだ稲刈り中なんですね。
ご多忙とは思いますが、
そちらはもう冬景色ではないでしょうか。
冬は、どんな農作業があるのでしょう。

2006.11.16:くさふみ:修正削除
年末のニワトリたちへ
相変わらず忙しそうですね。
あなたがたの世話は誰がしているのでしょう。
寒いときどうすごしているのですか。

2006.12.09:くさふみ:URL修正削除


https://kanno-nouen.jp/
菅野農園のホームページで
お米を販売しています

名前

件名

本文

URL

画像

編集/削除用パスワード
※半角英数字4文字で自由に入力下さい。


手動入力確認イメージ
※イメージ内の文字を小文字の半角英字で入力して下さい。



 ※ 投稿後、すぐに反映されます。