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犬の宮に行かなくちゃ
高畠町に「犬の宮」「猫の宮」という有名なお宮があります。
「犬の宮」の由来を紐解くに
2匹の大狸と多数の荒狸が郡の役人に化けて人年貢を取り立てる。
それを知った旅の人が知恵を授けて犬で悪い狸を退治をするというお話。
そこで傷ついた犬を祀ったのが由来。
役人に化けた大狸と多数の荒狸ですか。
ふ〜〜〜〜〜ん。
何ともズキン!と来る話ではありませんか。
古来から犬は人間のお友達として慕われて、狸は人間を騙すとされています。
しかもこうした物語では人年貢(つまり人間を差し出す=狸の餌食か)を取られる
のが常でどういう訳か役人に化けるのが得意なようです。
これは役人に化けると一般人は手出しが出来ないという事からきていると思います。
つまりやりたい放題が出来るという事ですね。
「お役人様ご勘弁を!!」のあのシーンそのものですね。
「お役人様ご勘弁を」と土下座。
「え〜〜い黙れ黙れ!平民どもめ!」と足蹴にする。
人年貢=たぶんTVでよく見る悪代官の如く若い女子を出させたんだろうな。
酒宴に招かれてというところを見ると、役人に化けた
大狸や荒狸は常々酒池肉林の様相だったようですね。
「あ〜〜れ〜〜、お許しを〜〜」
「黙れ!黙れ!俺は役人だぞ!言う事を聞け!」
村人を騙してタダ酒を飲んでいたんだろうな。
毎回毎回タダ酒飲みと女が常態化していたんですか。ふ〜〜ん。
酒宴と人年貢(女)が大好きと公言していたからでしょうね。
そこで旅の座頭(おそらく高名な僧侶)が犬の力を借りて
退治するという事になった訳です。
確かに鬼退治の桃太郎の家来も犬ですね。
さて、この話では犬が大狸と荒狸を退治したわけだが
大狸が役人に化けている事に気が付いたのは
旅の座頭となっている。
これって実は民衆の事ではないかと推察するのです。
民衆がいつまでも役人に化けた悪狸に
酒と女性を人身御供に出していては村が食い物になる。
これは放っておけないと気付いて奮起した。
でも大狸の仕返しが怖いので犬を使ったという事にしたのかなと。
物語として、戒めとして、警告として、こうした物語が生まれたのかなとも
思います。多くの昔話はこうした経緯で出来ています。
つまり風土的にこうした事になりやすいから気を付けよ!という
古来からの忠告でないでしょうか。
このあたりがいかにもこの地方の人たちの奥ゆかしさではないでしょうかね。
我が家でも飼っていたシェパードが長年警察犬の嘱託を受けていましたが
犬は化けないし騙しもしない。
素性正しきワンちゃんは凄い数のトロフィーと表彰を受けました。
*人命救助と捜査協力で実績を上げた優秀なワンちゃんでした。
犬の世界では血統が大切でインチキな経歴や
作り話などは相手にされません。管理された犬舎や信用のあるブリーダーから譲ってもらいます。
したがって犬種の登録(血統の管理)にはきちんとした血統書の提出が求められます。
これは警察犬だけでなく、昔飼っていた猟犬でもそうでした。
きちんとした公的な証明書が付いてきます。
さて改めてじっくりと「犬の宮」の由来を読むと、、、。
役人に化けた大狸と荒狸か、、、、本当に化けたのか?
ひょっとして実話?
秋の夜長にご想像はご自由に。
2019.10.30:
izumiya
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