histoire

▼禁猟区

立ち止まらないで
手を伸ばしてしまうから
崩してしまう この手のひらで
握り締めて零れた
欠片より小さなあなたの指輪
邪魔ばかりして
絡める指すら刻み付けるの

とっさに掴んだその手すら
振り解きたくなるけど
チグハグな私の想いに
気付いたりしないで

太陽にすら俯いた
震える私の背中には
真っ白な羽もついてないけど
暗くて冷たいコンクリートと
私をつないでいた足枷を
今切り離すから
もう一度手を差し伸べて
もう二度と離したりはしないから


2005.10.02:sasa
[2006.01.15]
表現☆★ (友羅)

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