histoire
▼Jekyll and Hyde
僕を繋ぎ止めないで
綺麗なだけの世界になんていたくない
浸かってしまったっていいから
泥だらけでもいいから
偽善者[ウソツキ]になんてなりたくない
世界が混沌を呼ぶから
僕はただ空を見て
猛然と走り続けるだけ
ただ青いだけの空を探して
僕を駆り立てないで
誰も傷つけたくなんかないんだ
今あなたに触れただけで
刃をつきつけそうになる
反逆者[ヒトデナシ]にはなりたくない
大地に憎悪が根を張るから
僕はただ足元の
小さな花に目を凝らすだけ
一際輝く小さな雑草
僕を誘い出さないで
あなたの独り言にだって
走り出してしまうから
留まる術など知りはしない
ただあなたの声に魅かれるだけ
いつかあなたがその足で一歩外へ踏み出すなら
僕はそのまま立ち去ろう
あなたにかかる闇も光も遮ったりなんかしないように
自分で進みだした一歩を
穢したりなんかしないように
まるでジキルとハイドみたい
世界はすべて表裏一体
切り離すことが出来ない闇を
恐れたりなんてしないで
あなたの声が届かなくなるまで
どこまでだって僕は走ろう
たとえ混沌が支配をしても
空は変わらず続くから 青もいつか見つかると
信じ続けることができるから
足元にはきっと変わらず 芽吹く雑草
2005.07.17:sasa
⇒HOME
copyright/histoire
powered by samidare