羽田設計事務所
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新しい世代交流の場の形成
私たちの提案する東根すこやか・やすらぎの郷は、市民が気軽に立ち寄り自然な交流と出会いが生まれる、にぎやかで活気の感じられる施設です。複合施設にありがちな迷宮性を避けて、全体の構成は機能が並列配置されるコンビニエントでオープンな親しみやすい建築を目指しています。このようなシステムの空間は、将来にむけての柔軟性・持続性・拡張性をもちながら、基本構想のなかで述べられている「市民の快適空間としてのシンボル性」を充分に備えた崇高さを実現します。 |
私たちは、去りゆくものが約束された土地への旅を無事にと、よりよく祈ることができる“美しい環境”をつくりたいと希いました。
寡黙な建築 私たちの提案する天童市斎場は、微妙ではかない光が支配する世界です。ここでは最近の斎場にみられる過剰な表現を避け、やわらかく透過された光と、土、石、木、水の、素材のみが語りかけてくる簡潔な建築手法を採っています。かつての民家が持っていた、陰影豊かで濃密な空間が初源的なイメージです。簡素な建築がもつ、美しい空間と静かな時間が織りなす世界を実現したいと考えました。ここで提案する建築は、日常とかけ離れた装飾の世界よりも、永遠の巡礼の旅に出る、去りゆくものへの想いが浮き彫りになるような、寡黙でシンプルな空間です。 |
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私たちの提案する遊佐町児童中央児童館は、アクティビティが透けて見え、視覚的にも空間的にも図書館と一体感に感じたられる透明でオープンな計画です。さらに、図書館と複合化されることで、コンビニのように便利で気軽に立ち寄れる、親しみやすい施設になることを目指しました。そのため図書館との間にオープンスペースをはさみ、対話するような配置計画としています。内部空間の構成は複合施設にありがちな迷宮性を避けて、メディアギャラリーを中心にして、機能が並列配置されるシンプルでわかりやすいプランとし、施設の各所から町のシンボルである鳥海山が見えるよう計画しました。内部の間仕切りも可能な限り透明化、オープンにされ、人の動きがよく見えて子供たちの参加意欲を刺激し、互いに活性化されることをねらっています。
その結果、内外とも見通しのよい環境がつくられ、利用者・管理者ともに安心できる環境になると考えました。またエントランスから奥に入るに従って静かさが要求される機能が配置されると同時に、図書館の閲覧室の静謐さを阻害しないように配慮した、動から静に変化する空間構成としました。