学生のための進路アドバイス
4年生の就活の様子
東日本大震災の影響で進路変更を余儀なくされた学生が大勢います。 志望先の企業が求人見合わせになったり、取り消し、延期になったりして、戸惑いを隠せないようでした。 幼い頃からの夢に向かって就活を続けていた男子学生もその一人。 目指していた業種の求人が全くなくなってしまったのです。 他の企業に挑戦して内定を得たものの、どうしてもやりたい事が諦めきれず、内定を断り、就活再開。 昨年9月の中頃、相談にやってきました。 自分の決断は間違っていないことを、聞いてほしかったのでしょう。 心が定まらないまま、内定先に就職できない。 卒業まで志望業種の求人がなければ、フリーターで生活しながら求人を待つ。決心は固いようでした。 挑戦しないで後悔するよりも、納得できるまで挑戦してみることを応援し、 今後の求人から目を離さず探求することや情報の提供をして、様子を見ていました。 先週、久しぶりに相談室に来てくれました。 「内定をもらえました」 なんと、嬉しい報告でしょう。 おめでとう\(^o^)/ 彼が常に自分の将来像を描き、そうなりたいと念じ、 目標を達成するために就活を続けて着た結果です。 「内定をもらえました」 キャリアカウンセラーとして、一番嬉しい瞬間です。 |
大学3年生が積極的に就活を始めています。
スケジュール表に、企業説明会の予定がびっしり入っている学生もいて、 その合間に、企業へのエントリーシートの提出やウェブテストなどを受けている現状です。 エントリーシート提出期限ぎりぎりになっても志望動機がまとまらず、やや焦り気味になりそうな人も少なくありません。 自分の興味関心から業種や職種を絞って応募しても、 「ぜひともこの会社に入社したい」と言う意欲が示せなければ、企業側には関心を持ってもらえないでしょう。 人気企業ならば尚更のこと、書類選考で面接に至らない場合さえあるのです。 厳しい就職戦線を乗り切るには、多くの企業にエントリーすることも必要不可欠かもしれませんが、自分の許容範囲内で一社一社、しっかりと向き合って応募していく選択肢だってあってもいいのではないでしょうか。 就活の進め方は、人によってそれぞれ異なります。 周りに振り回されることなく、自分の足元をしっかり踏みしめて就活に臨んでほしいものです。 |
昨日、朝7時45分に我が家を出発
満員状態の地下鉄を降り、仙台から仙山線で北山形へ。 北山形から左沢線に乗り換えるまでの間、ホームの端の日だまりで、 日なたぼっこをしながら列車を待っていると、優しそうなおばあさんが声をかけてくれました。 「汽車は、そこさ止まんね。こっちさ並ばねと。」 そうか、2両編成だけど、一番前の車両のドアしか開かないのです。 「そうなんですか、ありがとうございます。」 なんて親切なおばあさんでしょう。 さて、のんびりゆったりの列車で目的地へ到着。 寒河江の高校で2年生対象の進路講演を行ってきました。 進学か、就職か、ほとんどの生徒が卒業後の進路を選択しています。 休憩時間に進路相談にやってきた生徒も数名いました。 自分の進路について、みんな真剣に考え始めているのですね。 午後からは米沢へ移動。 会場ガイダンスが開催され、大勢の高校生が、各大学・短大・専門学校などのブースで情報収集スタート。 なんと、列を作るほどの混みようでした。 私は「進路インフォメーションコーナー・就職相談コーナー」担当。 就職希望者への就活アドバイス 働きながら専門学校で学びたい人、進学か就職か選択を迷っている人へのアドバイス。 また、奨学金の活用なども支援ながら、進路選択のステップアップへと繋げていきました。 |
16日、キャリアカウンセラー仲間2人と一緒に、高校生のカウンセリングを担当して来ました。
未内定者対象で、私の受け持った生徒は7名。 一度目の選考で残念ながら内定に至らず、心新たに再挑戦を目指しています。 高校生は大学生と異なり、最初から複数の企業を受けることができません。 選考の不採用結果が出てから、他企業への応募を開始します。 面接試験の振り返りを行っていく中で反省点に気付き、次の選考では失敗を繰り返さないよう、面接の練習を行いました。 なかには学校推薦は得たものの、書類選考の段階で不採用になった生徒もいました。面接試験すら受けられなかったのです。 短大生や大学生も応募している企業だったようですが、せめて面接の機会があったらと、残念でなりません。 でも、めげずに次の目標に向けて頑張っています。 しっかりと面接官の目を見て話せる、お辞儀や姿勢もできている、志望動機も意欲が感じられる、そんな姿に、感心してしまいました。 相談者の中には、自分の希望する企業が見つからず、進路に迷っている人もいます。卒業まで待っても、自分のやりたい企業がみつからないかもしれません。 早速、一緒に求人票を閲覧し、選択肢を広げて自分ができそうな仕事を選んでみました。 自分の興味のある仕事があればいいのですが、 選択肢の少ない現状では、他の企業に目を向けてみることも必要です。 これは妥協ではなく、挑戦です。 18日、厚生労働省発表による高校生の就職内定率は41.5%(9月末現在) 前年同期よりもやや高い結果が出ています、 震災の影響も案じられましたが、まずまずのスタートです。 山形県では震災以来、観光業界が低迷していましたが、10月に入ってから募集する企業も増えてきたようです。 まだまだチャンスはあるのです。 |
先週27日は文系、31日は理系の大学のキャリアカウンセリング担当でした。
当然、就活への考え方は学部によって異なります。 理系の学生は、大学で習得した知識や技術を生かせる企業、業種、職種を中心に就活を開始します。 特に製造業の求人には工学部採用と明記された企業も多く、企業とのマッチングが期待されます。 文系の学生は一般企業の総合職や営業、販売、事務などを中心に選択肢を広げています。かといって、一概に製造業には適応しないとは限りません。 ある工学部の学生が、製造を中心に就活を続けてきたものの、どうも自分のやりたい事とは違うような気がする、と悩んで面談に訪れました。 「工学部だから」と拘っていたものの、自己分析に時間をかけてみた結果、 彼は、物作りよりも接客に興味があることに気付いたのです。 それからは、接客業を中心に選考を受けている段階です。 適職とは何なのでしょう? 必ずしも、大学で学んだことを生かせる企業でなくても、性格や興味、能力から自分に適した企業へ結び付くこともあるのです。 「大学で学んだことを社会でどう生かすか」 「法学部なのになぜ営業を選んだのですか」と聞かれたらどう答えたらいいですか? 面接でよくある質問にみんな悩んでしまいがちです。 学んできた内容もさることながら、学ぶ段階での努力や工夫、成果への道のりは、どの業界でも役に立つスキルだと思います。 大学での4年間は無駄ではなかったはずです。 学業、サークル、アルバイト経験から自分の強みを引き出し、あらゆる可能性に挑戦してみましょう。 |
暑くもなく、寒くもなく、とても心地よい小春日和が続いています。
週初めからお天気に恵まれ、洗濯物もお布団もぽかぽか☀ 24日・月曜日 山形市の短大へ行って来ました。 1学年対象のインターンシップ事前研修 インターンシップは仕事を学ぶだけではなく、自分の進路決定にも、かなり参考になります。 受け入れ先企業の業種や職種を事前に研究してから体験する。 円滑な人間関係を築くためにコミュニケーションやマナーの必要性を意識する。 仕事と自分の適性を見据え、求められる人材に必要な知識を身につける。 5日間の職場体験、これも貴重な就職活動なのです。 この日は高速山形道運転・初体験。 紅葉も素晴らしかったのでしょうが、景色を楽しむ余裕もなく、ただひたすら運転に集中。なんとか無事に往復できました。 「為せば成る」ですね。 |
自己PRの書き方
活動から引き出した自分の強み、性格や長所から引き出した自分の強みをどのようにまとめるのか。 学業やクラブ活動、アルバイトなど、自分が頑張ってきたことを書いてみましょう。 性格や長所から成し得た自分の「売り」を書いてみましょう。 そこには必ず、悔しかったこと、努力したこと、頑張ったこと、嬉しかったことなどのエピソードがあるはずです。 それらの経験から得た知識や能力、気付きが自分の「PR」になるのです。 大震災の後、被災地でのボランティア活動をしたけれど、困っている人のために当然のことをしただけで、自己PRには書けないという人がいました。 1,2回ではなく、彼は1カ月の間に何度も被災地に足を運び、家の泥出しやがれきの片付けを手伝ったのです。 いくら春休みとはいえ、なかなかできることではありません。 大変な作業だったけれど、被災者の方から喜んでもらえるのが励みになり、頑張ることができたそうです。 周りのボランティアの人達と協力しながら行ったことで、協調性やコミュニケーションの大切さ、働く厳しさも実感し、他人を思いやる優しい気持ちも持つことができたのです。 この経験は、どんな授業よりも貴重な人生勉強ではないでしょうか。 自分が成長できたことが、まさしく「自己PR」なのですよ! |
22日は仙台市内の大学でキャリアカウンセリング担当でした。
授業は5月初旬頃に開始予定ですが、就活中の4年生の出入りが増えてきているようです。 相談に訪れた学生は全員スーツ姿、就職への積極的な取り組みが感じられます。 大震災の影響で採用試験が延期になった企業や採用試験の内容が変更になった企業もあり、進路に不安を持つ学生も少なくありません。 ある学生が嬉しい知らせを届けてくれました。 先週、相談に来た時にグループディスカッションについていろいろと対策をアドバイスしたのですが、試験当日は自分の力を発揮できたようでした。 大震災の悲惨な状況を目のあたりにし、就活への気持ちの切り替えもできない人がいるかもしれません。それでも自分の道を切り開いて前へ踏み出せるように後押ししていきたい、そう思っています。 |
先週から仙台市内の大学でキャリアカウンセリングがスタートしました。
私の担当は当面、毎週金曜日です。 こちらの大学でも東日本大震災で犠牲になられた方や肉親を失った方、家が流された方もいらっしゃるとのことです。 入学式も取りやめになり、まだ授業も始まっていません。 大学側は被災された学生の支援、内定取り消しになった今春卒業生の支援とともに、今まさに就活中の新4年生の支援で大変な状況のようです。 前回、打ち合わせで伺った時には学生の姿が見られなかったのですが、 カウンセリング初日の15日、就職資料室には就活中の学生が集まり始めました。キャンパスも、少しずつですが平常を取り戻しつつあるようです、 相談者の中に、被災して家を失った学生がいました。 幸いにもご家族はご無事だったようです。 「早く就職先を決めて自分が頑張らなくては」と、就職への意欲がひしひしと伝わってきます。 まずは一次選考の面接試験を通過するために、何が必要か。 今まで身に付けた能力や資格、適性を大いに生かし、志望意欲をしっかりと企業側に伝える事ができるか。 私はアドバイスはできても、最終的に自分を発揮するのは本人です。 家族のためにも自分の将来のためにも、最善を尽くしてチャレンジしてくれるでしょう。 学生たちの前向きな姿に、私の方が「頑張れ!」と勇気をもらった一日でした。 |
この春から何度かお邪魔している山形の大学です。
昨日は午後からのカウンセリングでしたので、 たまに列車もいいかなーと、のんびりと仙山線に乗って行って来ました。 辺りは見渡す限りの田園風景。 実った稲は後かたもなく刈り取られ、田んぼには落ち穂をついばむ鳥たちが群がっていました。 いつもの見慣れた風景なのに、なぜか癒されます。 さて、カウンセリング対象者は2学年の未内定者。 彼らは今まさに正念場を迎えています。 本日7日午後から山形労働局等主催の 「学生と若者のための就職面接会」が開催されます。 昨日は、この面接会に参加予定の方達に、面接会での注意点や質問のポイント、マナーなどをアドバイスし、個別の面接訓練も行いました。 参加企業は約84社 対象者は2011年春、大学等卒業予定の学生 および2010年春、大学等卒業者の未就職者 そして若年者求職者 合同説明会や面接会はこれから就職面接を受けるにあたっての第一段階です。 受け身の姿勢ではなく、積極的に質問するなど、就職への意欲を示すことが大事です。 自分の興味のある企業だけにとどまらず、未知の業種や職種も探求してみましょう。 意外なところに、自分の可能性を見い出せるチャンスが待っているかもしれません。 |
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昨年は震災の影響で、求人募集見合わせや取りやめになった企業も多く、就活中の学生にとっては、大変な一年でした。
自分の進路が思うようにならず、悔しい思いをした人も大勢います。
進路について、より真剣に考えるようになり、被災地のために貢献できる仕事がしたいと、就活に力を入れた人もいます。
彼らは無事卒業し、間もなく社会へと飛び立っていきます。