カシラーナカ

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 あまりパッとしない流行語大賞が発表された。「ゲゲゲの〜」なんて、いったい誰がどんなシチュエーションで使うんだろう。

 それはさておき、我が消防団の今年の流行語大賞は、
 ズバリ「熊出没注意」だと思う。

 創立記念日の中学校に侵入した後射殺され、全国ニュースを賑わしたクマを筆頭に、当地域では、それこそ毎日クマによる被害や目撃情報が相次いだ。そうした事態を受け、なぜか消防団に対して出動要請がきたのだった。
 とはいえ、消防団がクマと格闘して退治したとか、クマだと思ったら消防団員だった…とかではない。クマが活発に活動する早朝と夕暮れ時に、警鐘を鳴らしながら地域内を巡回するのだ。

 しかし「火の用心」じゃなく「クマ用心」なんて…、生まれて初めてだ。でも、思い当たる節はある。

 実は昨年の春と秋、自宅の庭でハクビシンとタヌキにそれぞれ遭遇している。一応断っておくが、我が家は中心市街地のド真ん中である。しかし最近、急激に自宅周辺が野生化している気がするのだ。有機農法の普及、地球温暖化による自然環境の変化、里山の荒廃による境界の喪失など、要因はさまざまあるかもしれないが、いるはずのない生物がいきなり目の前に出てくると、誰だって面食らってしまう。

 久しぶりに布団を上げたら、畳からキノコが生えていたときは、さすがに面食らった。

 あと、久しぶりに鏡を見たら、妖怪のような鼻毛がはみ出していたときも面食らった。思わず「ゲゲゲの鼻毛!」と叫んでしまった。…あ。
2010.12.02:カジヴァーノ埋立地:count(1,924):[メモ/消防団活動]
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