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上杉文華館展示替えしました。今回は「美術品はいかが」です。

  • 上杉文華館展示替えしました。今回は「美術品はいかが」です。
梅雨の季節なのに山形はなんとなくさわやかな毎日ですね!上杉文華館の展示替え
の時期が来ました!p(・v・)q
今回は、
「美術品はいかが」展示期間は、6月28日(木)~7月24日(火)まで。
関連情報として、担当学芸員が展示解説を行います。
コレクショントークは、
6月30日(土)14:00~(上杉文華館内、入館料 有)

ぜひ、お越しください。


第14回目は「美術品はいかが」です。上杉本洛中洛外図屏風がそうで
あるように、戦国時代の贈答には美術品が一般的に用いられていまし
た。今回はそのような絵画について、どのような傾向の作品が好まれ
たのか、そこに見られる社会的関係などについて、国宝「上杉家文書」
を中心に紹介していきたいと思います。
(展示目録より) 
それから、パネルの上杉本洛中洛外図からピックアップした部分を
紹介します。東山文化に触れていますので、それにちなみ「銀閣寺」
ですo( ・v<)ノそれと合わせて、展示資料のご紹介をします。

 [展示資料紹介]

●最高の中の最高ですよ。国宝「上杉家文書」北条氏綱書状●

(大永五年)四月二〇日
二九.六×一三.六�
米沢市上杉博物館
〔解説〕
 氏綱が長尾為景に改めて牧谿法常の絵画(寒山拾得図)を
贈った際の書状。氏綱は、この牧谿の寒山拾得図は「御物」
と聞いており、外題は能阿弥が書いた(外題物能阿弥仕之候)
と記しています。
御物とは室町将軍家のコレクション(東山御物)をいい、
能阿弥は八代将軍足利義政に仕えて書画の管理鑑定を行った
人物です。その能阿弥が外題、巻いた掛軸の外側に作品名を
記したということは、これを真筆と認めたことを意味します。
一度、作品を返されている氏綱は、今度は牧谿の中でも最高
中の最高の作品を贈ったのです。
東山御物は将軍家の衰退とともに戦国大名や茶人の手に渡っ
ていきました。そして、このように戦国大名間の贈答品とし
て用いられたことが分かります。もっとも、為景がこれを受
け取ったかどうかは不明です。


最後に、みなさん、資料名の前に「最高の中の最高ですよ。」
と記されてあり、気になった方もいらっしゃったのではないで
しょうか?これは、担当学芸員がつけたキャッチコピーです。
毎回、考えてここに一言つけています。

みなさま、米沢市上杉博物館の上杉文華館で、企画展示室で、
美術品はいかが?
それでは、また(-v-)/w
お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238-26-8001まで
2012.06.28:denkoku:[博物館情報]

近代洋画 展示作業風景

  • 近代洋画 展示作業風景
ただいま、上杉博物館では日本の洋画始まる 日本近代洋画への道 -山岡コレクションの名品-開催中です。
 本展は”幻のコレクション” といわれる初期洋画秀作の宝庫「山岡コレクション」を中心に構成され、日本近代洋画の父・高橋由一をはじめ、ワーグマン、黒田清輝、青木繁など、また今では忘れかけられている草創期から黎明期にかけての画家たちによる貴重な作品で、日本近代洋画誕生の時代を振り返るものです。
 沢山の方々のご協力のもと、展覧会が出来上がっていくわけですが、今回はその流れの一部、”展示作業”の様子を見ていただきたいと思います♪


こちらの美術品専用トラックでこれから展示される作品が運ばれてきました~
さて、これらの作品を大切にそーっとそーっと丁寧に運び出します(・o/□/ 品品

こちらはまだ作品が梱包されている状態です。

(??)ドウナッテイクノ?

これは、作品の寸法を測り、絵の中心で高さを合わせているところです。


高さがバラバラだと見ていて首がつかれてしまいますよね(--;)
作品の配置・高さを決めるのも重要なポイントです☆

展示をご覧いただく際には、作品はもちろん、じっくり見ていただきまして(@@)展示構成など広い視点で周りを見てみてください。

今回はいつもと違った展示室風景をお伝えいたしました~♪


※みなさまお待ちかねの高橋由一作品6月28日(木)からの展示となります。
 いましばらくお待ちください・・ (´Δ`;)
 
『日本の洋画始まる 日本近代洋画への道 -山岡コレクションの名品-』
< 期 間 >6月9日(土)~7月16日(月・祝)
<休 館 日>6月27日(水)
<開館時間>9:00~17:00(入館は16:30まで)

お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238-26-8001まで
2012.06.14:denkoku:[博物館情報]

☆日本近代洋画への道☆

  • ☆日本近代洋画への道☆
明日、6月9日(土)より「日本の洋画始まる 日本近代洋画への道 -山岡コレクションの名品-」が始まります!!
 日本におけるディーゼルエンジン事業の始祖と呼ばれる山岡孫吉氏は(滋賀県生まれ、ヤンマーディーゼル創業者)日々の激務の傍ら、司馬江漢や丸山応挙など日本の「洋画の萌芽」から高橋由一、国沢新九郎など「洋画の曙」、黒田清輝、藤島武二、青木繁など華々しい「洋画の精華」に至る作品群を長年にわたり収集し続け、系統的なコレクションにまとめ上げました。現在、山岡コレクションを一括所蔵されている公益在団法人日動美術財団のご協力のもと、約60名の画家による日本洋画の歩みを一堂に俯瞰できる美術史的に貴重な名品をご紹介します。
 また、6月9日(土)の14時からギャラリートークをおこないます。
企画展示室のチケットをお買い求めの上、ご参加ください★

お待ちしております♪

「日本の洋画始まる 日本近代洋画への道-山岡コレクションの名品-」
 ※高橋由一作品は6月28日(木)から7月16日(月・祝)の展示となります。

< 期 間 >6月9日(土)~7月16日(月・祝)
<休 館 日>6月27日(水)
< 料 金 >一般 500(400)円 高大生 350(280)円 小中学生250(200)円
( )内は20名以上の団体料金
<開館時間>9:00~17:00(入館は16:30まで)

お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238-26-8001まで
2012.06.08:denkoku:[博物館情報]

上杉文華館展示替えしました。今回は「海外の文物」です。

 五月に入りましたが、米沢では、寒い日もありました。例年ですと、上杉まつりが開催される頃、満開の桜が散っていきます。そして、気温が上がり暑くなっていきます。今年は、なんだか、違うようですね。

(๑´∀`)σさて、この度の展示は≪海外の文物≫
展示期間は、5月24日(木)~6月26日(火)まで。
関連情報として、担当学芸員が展示解説を行います。
コレクショントークは、5月26日(土)14:00~(上杉文華館内、入館料 有)
第13回目は「海外の文物」です。戦国時代や近世初頭において、海外からもたらされた文物が贈答品としてよくみられます。海外からの渡来品は古代以来、珍重されてきましたが、特に鎌倉時代の終わりごろからより広く受容されていきました。国宝「上杉家文書」にもそのような海外からの文物を確認できます。今回はどのようなやりとりされていたのか、その文物が持った意味などを紹介していきたいと思います。(展示目録より)

前回、このブログで触れましたが、パネルの上杉本洛中洛外図からピックアップした部分を紹介します。o( ´_ゝ`)ノ今回は、祇園祭りの場面です。展示した資料の内容に「虎」がありました。mミ@x@ミmこの「虎」にちなんで函谷鉾(かんこぼこ)を選びました。

おやっ。屏風のなかの虎さんは、びろーんとしていますね…。虎の皮でしょうか…。実は、織物だそうです。それと合わせて、展示資料のご紹介をします。




 [展示資料紹介]
●武威の象徴「虎皮」 国宝 上杉家文書「徳川秀忠書状」●
(慶長三年)九月二〇日
三七.九×五三.二㎝
米沢市上杉博物館
〔解説〕
 徳川秀忠が上杉景勝の会津移封の祝儀を贈った書状。その品々の中には「虎皮」が含まれていました。
 虎皮は、虎が生息する沿海州や朝鮮半島、中国などで産出されます。日本では奈良時代にはその移入が確認され、儀礼などの調度品や装飾品に、また武具などにも使われていたとみられます。戦国時代の天文一七年(一五四八)には一枚=四貫文とする記録があり、現在の価格で六〇万円ほどとみられています。室町時代以降は博多商人が朝鮮から入手し、国内で流通させ、武具のほか、茶道における敷物などにも使用されました。
 虎皮は、中世・近世において武威の象徴とみられ、上杉氏をめぐる贈答品としても散見されます。近世には馬の鞍にかける鞍覆に用いられ、権威を象徴したと指摘されています。
 

 上杉文華館では、約ひと月ごとに上杉家文書からテーマを決めて、展示しております。常設展示室の一部の空間にありますが、テーマごとに展示している資料はかわっているということです。毎回見たい!という方もいらっしゃると思います。次回は、6月28日(木)~「美術品はいかが」です。お楽しみに!どうぞ、これからも、上杉文華館をよろしくお願いします。
 ひょっとしたら、「毎回見たいけれど、入館料がかかるから…」とためらっている方がいらっしゃるかもしれません。そんな方へは伝国の杜ファン・クラブ会員をおススメします!!!ファン・クラブの平成24年度特典は
会員証の提示で米沢市上杉博物館の常設展示室・企画展示室に何度でも自由に入館できます。(同伴者1名は団体割引で入場いただけます。)


◆ 置賜文化ホール自主事業チケットの先行予約・割引販売(会員1名につき2枚まで・一部事業のぞく)
       
◆ 「伝国の杜だより」、ファンクラブ会報の送付(年5回程度)
 
◆ ファンクラブ会員向けの講座・イベントへの参加(年2回程度)
 
◆ ミュージアムショップでの展覧会図録・オリジナル商品5%割引
 
◆ ミュージアムカフェでの10%割引(同伴者3名までご利用いただけます。)
 
年会費 は、
 
◆ 一般   2,500円
 
◆ 学生会員 1,000円 (高校・大学生)
 

◆ ジュニア会員 500円 (小・中学生)
 
※ 会員期間は4月1日から翌年の3月末日までです。
 
 お申込方法は、ファンクラブ申込書(HPよりダウンロード可)に年会費を添えて、伝国の杜事務室にてお申込ください。
(遠方の方はお問い合わせください。)ファンクラブにはいつでも入会いただけます。
☆ お申込・お問合せ先
〒992-0052
米沢市丸の内1-2-1
伝国の杜・ファンクラブ担当
TEL0238-26-8000
FAX 0238-26-2660
E-Mail welcome@denkoku-no-mori.yonezawa.yamagata.jp
みなさまのご入会をお待ちしております。

それでは、また(・ɜ・)/w
お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238-26-8001まで
2012.05.17:denkoku:[博物館情報]

上杉文華館 [贈答と「春」] にて、国宝「上杉本洛中洛外図屏風」原本展示中!

 ここ最近、ぽかぽかな陽気につつまれて伝国の杜の広場は、子どもたちが、かけまわりにぎやかです。米沢も、そろそろ桜が咲く季節になりました。桜が満開になる日までが待ち遠しいです!





4月25日(水)から常設展示室内の文華館展示が変わりました。
この度の展示は≪贈答と「春」≫
展示期間は、4月25日(水)~5月22日(火)まで。
そして、期間中に、国宝「上杉本洛中洛外図屏風」を展示しています。
こちらも、5月22日(火)まで。
5月5日(土)は、こどもの日ですので、中学生以下のお子さんは、入場無料です!

関連情報として、担当学芸員が展示解説を行います。
コレクショントークは、5月6日(日)14:00~(上杉文華館内、入館料 有)


上杉文華館では、いつも、国宝「上杉本洛中洛外図屏風」複製の資料を展示しておりますが、年に「2回」、春と秋に原本を展示しています。今が、ちょうどその季節です。米沢ゆかりの世界に誇れる文化財、国宝「上杉本 洛中洛外図屏風」。この機会を、お見逃しなく☆どうぞ、お越しください。m(_ _)m

 [展示資料紹介]
●国宝「上杉本洛中洛外図屏風」●

 6曲1双 紙本金地著色 狩野永徳筆
 160.4×365.2㎝
 永禄8(1565)年ヵ/国宝
 米沢市上杉博物館蔵

 
 室町幕府13代将軍足利義輝が上杉謙信に贈るために狩野永徳に発注して描かせるも,完成前に横死,後に入手した織田信長が,天正2(1574)年謙信に贈ったとされる屏風である。米沢藩上杉家に伝来し,平成元(1989)年米沢市に寄贈された。
 画面は戦国時代の京都市中および郊外を対象に,権力者から庶民の屋敷,寺社をはじめとする名所,人々の生活や季節の行事などを約2,500人の人々ともに,四季を交えながら金雲を効果的に用いて巧みに配置している。また,現実の光景に回想などを加えた複合的な景観によって構成され,天文から永禄年間(1550年代~60年代初)ごろの景観が強く出ているといわれる。
主題は戦国時代の室町幕府の政治体制であり,義輝による将軍を中心とした政治構想の描写とする説が通説的位置にある。従前の洛中洛外図の季節の配置が崩され,秋となるべき公方邸を意図的に正月の光景に描いて寿いでいることがその理由の一つである。また,謙信に上洛して幕府再興への尽力を求める意図が込められており,内裏の詳細な書き込みでその関心を引き,公方邸脇の貴人の行列に謙信自身の姿を重ね合わせることでその実現を図ったと考えられている。




最後に、みなさん、お気づきでしょうか?上杉文華館の入口のパネルには、小さいですが、屏風の絵を載せています!いつも展示のテーマごとに屏風から、関係ある人物や場面を選んでいます。今回は、春にちなんで左隻の第三扇より「鶯合わせ」です。地味かもしれませんが、定期的にかわっていきますので注目してみて下さい(・∨・)ゞ

お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238-26-8001まで
2012.04.25:denkoku:[博物館情報]