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常設展示室 上杉文華館《 改革は家老とともに 》

上杉文華館  「 改革は家老とともに 」

【展示期間】:平成26年6月27(金)~7月24日(木)まで。

今回の上杉文華館は、藩政改革における家老に関する展示です。

 

鷹山時代の藩政改革は、藩主自身が主導したのではなく、優秀な家老(米沢藩では

「奉行」と呼ぶ)に権限を持たせる形で推進されました。鷹山の家督相続から隠居まで

の第一次改革と、天明年間(1781~1789)の中断を挟み、寛政3年(1791)以降の第二次

改革に分けられます。第一次改革では竹俣当綱が家老として積極的な産業育成策な

どを試みました。第二次改革では中条資至の推言により莅戸善政が中老(後に家老)に

抜擢され、子の政以と二代にわたって改革を主導しました。

 

(資料写真) 国宝 上杉家文書 「上杉鷹山書状」 一通

江戸時代 (文化一三年・一八一六・九月六日)

一六・〇×三一・八

米沢市上杉博物館

 

【解説】

 米沢の上杉鷹山から、江戸にいる一一代藩主斉定にあて、家老・莅戸政以の遺言を

えた際の添え状です。

 鷹山は斉定に対し、政以の遺言を熟読するよう伝え、優れた家老を失ったことは斉定

にとっての不幸、藩にとっての大きな損失だ、と嘆いています。

 鷹山や藩主たちにとって、改革実行にはその推進役となる優れた家老が不可欠でした。

江戸時代中頃には、すでに藩の官僚的な政治体制が出来上がっており、それを有効に機

能させる必要があったのです。

 なお、他にも政以の遺言状などを展示していますので、あわせてご覧ください。

 

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6月14日(土)から8月1日(金)まで、「国宝上杉本洛中洛外図屏風」の原本を展示致します。

今年度、最後の展示となりますのでお見逃しなく(^o^

スタッフ一同、ご来館お待ちしています

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次回、展示予定

《 上杉鷹山をめぐる人々 》

「 鷹山を支えた家臣 」

【展示期間】:平成26年7月25(金)~8月28日(木)

 

** お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238268001まで **

2014.07.02:denkoku:[博物館情報]

特別展「上杉家 武家の装い」開催中

ただ今、平成26年 6月14日(土)~ 9月 7日(日)まで

特別展「上杉家 武家の装い好評開催中です♪(o=゜▽゜)人(゜▽゜=o)♪

 

 戦国時代の英雄上杉謙信の系譜を引く、米沢藩初代藩主上杉景勝から最後の藩主上杉茂憲

まで13代およそ270年にわたり、米沢藩は上杉氏を領主としました。その数の多さで有名な家臣

団は、戦国期越後(新潟県)、北信濃(長野県)、北陸(富山県・石川県)、関東などの領主であった

侍組と呼ばれる上級武士、上杉謙信の旗本馬廻組、上杉景勝の旗本五十騎組、直江兼続に属し

た与板組の三手組と呼ばれる中級武士、そして最も多い下級武士で構成されていました。

 山形県がJRグループと取り組む大型観光キャンペーンであるデスティネーションキャンペーンを

記念して、上杉氏や上杉家中の甲冑を一堂に集め、その他刀剣、装束、絵画資料等、武器・武具

の世界を紹介するとともに、近年当館が収集した新資料も公開し、上杉文化の粋をご堪能下さ

い。

 

今回の見どころ・・・ちょっとご紹介致します!!

展示室に入るとお客様をお出迎えするのはぜいたくな並びの甲冑郡ですq|゚Д゚|p

普段であればもっと間隔を空けての展示になりますが、今回はぜいたくに並べて

みました(^o^

 

次にご紹介致しますのは重要文化財「鑓 銘 城州埋忠作 文禄二年十二月日」です

こちらは上杉景勝が豊臣秀吉から贈られたもので、20筋のうち現存する10筋を一堂に

ご覧いただけるまたとない機会です(#^.^#)

 

また今回の展示は一部展示替えもございます

 

             

「鉄黒漆塗紺糸威異製最上胴具足」「金小白緋糸威日の丸文童具足」

2点は7月22日までの展示となっております(^O^)/

 

いずれもこの機会をお見逃しなくご覧いただければと思います<(_ _*)X(*_ _)>

 

【 特別展「上杉家 武家の装い」 】

会期:平成26年 6月14日(土)~ 9月 7日(日)

展示替え:7月23日(水)  常設展示のみ開館

 

【 料 金 】

種別 特別展
一般 620円(490円)
高・大学生 400円(320円)
小・中学生 250円(200円)

※( )は20名以上の団体料金  常設展示室と一体型料金

 

【 ギャラリートーク 】  当館学芸員 角屋 由美子

日時:

6月14日(土) 10:00~ 「展覧会みどころ解説」  終了しました。

7月26日(土) 14:00~ 「米沢藩主上杉氏の甲冑」

8月23日(土) 14:00~ 「上杉氏家臣団の甲冑」

場所:企画展示室内

※特別展入場券が必要です。

 

【 お知らせ 】

6月14日(土)~8月1日(日)の間、「国宝上杉本洛中洛外図屏風」の原本を展示致します。

今年度最後の展示となりますので、ぜひご覧ください♪♪♪ヽ(*´∀`)ノ ♪♪♪

 

お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238-26-8001まで

2014.06.21:denkoku:[博物館情報]

常設展示室 上杉文華館《 師に学ぶ 》

上杉文華館  「 師に学ぶ 」

【展示期間】:平成26年5月29(木)~6月29日(木)まで。

今回の上杉文華館は上杉鷹山の先生にスポットをあてた展示です。

 

鷹山は生涯を通じて多くの優れた師に学びました。尾張生まれの細井平洲が有名ですが、

下総佐倉藩の渋井太室や、長門萩藩の滝鶴台、平洲の弟子で筑後久留米藩の樺島石梁

など、多くの儒者から教えを受けています。

鷹山が師から学んだ内容は、単に儒教の教えにとどまらず、藩の法令や教育、農政など

実際の政治にも深くかかわるものでした。


(資料写真) 細井平洲「感懐七首(かんかいしちしゅ)」

江戸時代 (天明八年・一七八八頃)

一八・四×三一四・〇

米沢市上杉博物館

一部抜粋して掲載しております。

 

【解説】

鷹山の師の一人・細井平洲が、還暦(六〇歳)を過ぎて自身の人生の要点を詠んだ、七言律詩の

漢詩七首です。恐らく鷹山に贈ったものと考えられます。漢詩の末尾に付された歌の説明文は、

平洲の簡単な自伝にもなっています。

鷹山は文化六年(一八〇九)、平洲の遺稿集『嚶鳴館遺稿』を刊行しました。同書には、この漢詩

は「感懐八首」と題し、十歳で故郷を出た際の一首を追加して収録されています。

これらは『嚶鳴館遺稿注釈 初編』に全文が現代語訳、注釈付きで収められています。

こちらの図書は、当館情報ライブラリーでもご覧いただけます。

 

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6月14日(土)から8月1日(金)まで、「国宝上杉本洛中洛外図屏風」の原本を展示致します。

今年度、最後の展示となりますのでお見逃しなく(^o^

スタッフ一同、ご来館お待ちしています

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次回、展示予定

《 上杉鷹山をめぐる人々 》

「 改革は家老とともに 」

【展示期間】:平成26年6月27(金)~7月24日(木)

【コレクショントーク(常設展示室解説)】:7月12日(土)14:00~

 

お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238268001まで

2014.06.01:denkoku:[博物館情報]

特別展「上杉家伝来絵図」好評開催中

平成26年 4月19日(土)より始まりました特別展「上杉家伝来絵図」はおかげさまでたくさんの

お客様にご来場頂いております。6月8日(日)まで残すところ約三週間となりました。

ぜひお越しください・:*:・(*´ω`*)・* .:・。

 

本展覧会は安土桃山時代から江戸時代にかけて、上杉家ではさまざまな理由からたくさんの

絵図が作られ、現在に伝わっています。その中から代表的な絵図を、制作された時代背景を

明らかにしながらご紹介しております。

 

 

さて、今回ご紹介するのは『城下絵図』です。

 

城下絵図は、家臣の名前が逐一書きこまれ、その屋敷地を把握するために制作されました。

幕府の命令の他、藩の事情によって作成されていました。

                

上杉の城下町が描かれている「御城下絵図」は、従来、承応二年(1653)のものと見られてきまし

たが、三の丸に書き込まれている住人名から享保十年(1725)の絵図であることが分かりました。

この年、米沢に派遣された幕府の国目付の命令によって制作された絵図と考えられています。

今と比べると上杉神社の周りも随分と変わりました。もしかしたら、ご先祖様が住んでいたかもし

れません。探してみてください(^o^)/

 

また、ミュージアムショップにて『文化八年米沢御城下絵図』を販売中!!今と昔をくらべながら

上杉の城下町を歩いてみてはいかがですか(o´ω`o)

                                              

いずれもこの機会をお見逃しなくご覧いただければと思いますm( _ _ )m

 

 

 

【 特別展「上杉家伝来絵図」 】

 

会期:平成26年 4月19日(土)~ 6月 8日(日)

 

休館日:5月28日(水)

 

【 料 金 】

種別 特別展
一般 620円(490円)
高・大学生 400円(320円)
小・中学生 250円(200円)

( )は20名以上の団体料金  常設展示室と一体型料金

 

【 ギャラリートーク 】

日時:

4月19日(土) 終了致しました。

5月17日(土)  終了致しました。

5月31日(土)

時間:14:00~15:00

 

場所:企画展示室内

 

特別展入場券が必要です。

 

【 お知らせ 】

5月18日(日)は「国際博物館の日」で、すべての方に無料で観覧いただけます。

この機会にぜひご覧ください。

 

当日に総合案内・チケット窓口でお申し出ください。

 

お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238-26-8001まで

2014.05.14:denkoku:[博物館情報]

常設展示室 上杉文華館《 二人の父、秋月種美と上杉重定 》

上杉文華館  「二人の父、秋月種美と上杉重定」

【展示期間】:平成26年5月1(木)~5月27日(火)まで。

今回の上杉文華館は上杉鷹山の二人の父、秋月種美と上杉重定にスポットをあてた展示です。

 

 秋月種美(あきづき たねみつ)

秋月種美は高鍋藩第6代藩主で、鷹山の実の父です。藩主としては文武の振興に力を入れました。鷹山が上杉家の養子となった後も、実父・種実と書状のやり取りを続け、国宝「上杉家文書」として親子間の書状が複数伝来しています。多くは日常的な挨拶や贈答に関するものですが、鷹山が種美に藩政に関する相談をすることもあったようです。

 

上杉重定(うえすぎしげさだ)

鷹山の養父・上杉重定は5代藩主吉憲の五男として米沢に生まれましたが、兄二人の死により延享3年(1746)、第8代の藩主となりました。重定の治世は藩財政の困窮に対し、森平右衛門の専制を招くなど評価されていません。しかし重臣層が鷹山に改革中断を強訴した「七家騒動」では重臣たちを抑え、若き藩主鷹山の改革を支持しています。

 

 

国宝「上杉家文書」

秋月種美書状

 

 

江戸時代 (安永二年・一七七三)七月二一日          

一七・三×三五・一

米沢市上杉博物館

 

【 解 説 】

秋月種美(鷹山の実父)から、鷹山に宛てた書状です。大臣衆の仕置き(処罰)について承知した、今後の政治向きは御隠居様(鷹山の養父・上杉重定)によく相談するように、と述べています。

内容と時期から、安永二年(一七七三)六月末におこった七家騒動(しちけそうどう)に関する書状と考えられます。七月一日に鷹山は千坂(さちか)ら関係者の処罰を決定、七月半ばには親族などにも事件の結果を文書や使者により報告したようです。本書はそれに対する返答と考えられます。

七家騒動は、改革に取り組む二三歳の青年藩主・上杉鷹山を襲った大事件でした。重臣層によって藩主が隠居させられるような事態も、当時は十分ありえたのです。

本文書によれば、上杉家歴代の重臣を処罰した鷹山は、「残念」な、心苦しい気持ちを種美に伝えたようです。種美は鷹山の処置を支持し、養父・重定によって事件がおさまったことを感謝し、今後は重定に小さな事も相談するよう、鷹山に重ねて助言しています。

 

鷹山の改革を支持する、二人の父の姿がうかがえる史料と言えるでしょう。

 

七家騒動(しちけそうどう)とは…

奉行(家老)千坂(さちか)対馬(つしま)ら米沢藩の重臣七名が改革政治に反対し、竹俣当綱らの退役を鷹山に強訴した事件です。

 

[ 大 意 ]

・書状を読んで、残念に思う。今度、思わぬ事件により上杉家の重臣を厳罰に処したこと、詳しく書状と御使者により承知した。

・ご隠居様(重定)のご配慮もあったようで、良かった。以後は何事も念を入れ、政治についてはご隠居様へ相談するように。

・もはや何事も済んだことなので、ひとまず返事を記した。

(追伸部分)

・上杉家の重臣処罰のことを残念だと思うのは至極もっともだ。しかし今回はそうしなくては政治が立ちいかなかっただろう。

・今後はご隠居様へ何事も相談し取り計らうのが第一である。ご隠居様へしっかりとお礼を伝えて欲しい。

 

 

スタッフ一同、ご来館お待ちしています*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:゚・:,。*:..。o○☆゚・:,。*:..。

 

次回、展示予定

《 上杉鷹山をめぐる人々 》

「 師に学ぶ 」

【展示期間】:平成26年5月29(木)~6月26日(木)

【コレクショントーク(常設展示室解説)】:6月7日(土)14:00~

 

お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238268001まで

 

2014.05.09:denkoku:[博物館情報]