せやからお前ら、誰やねん。

昨日弥次喜多見に行ってきたんですが、
バーテンと彼の嫁の関係って、ものっそしげたつ的や!
と思ってすげー萌えなんですがっ!(無駄に熱血。

「魂の宿」に出て来るバーのバーテンの話です。

表面上、バーテンは「嫁が夢を見ているから
(バーテンが生きている事を望んでいるから)」自分は今ここにいる、
と説明していたけれど、
実は「自分が存在していたいが為に嫁に夢を見せ続けてる」
だけなんじゃねーの?ってふと思ったんです。
喜多さんにもっと飲んで彼を強く思えと言ってみたり、
弥次さんに彼を起こしてはいけません、と言ってみたりの言動が、
それって死者側の論理じゃないの?って。

きのこだらけになってきのこのように
ただひたすら夢の中で死んだ夫を思うだけの彼女の生は、
あの夫の中では大して重要な事ではないんですねきっと。
あのバーテンは「自分のいないリアル(現実)」は
彼女にとって「リアルじゃない」と、自分が死んでいるのなら
彼女は生きていても仕方がないと考えている(この考え方がまずエゴ1)。
おまけに彼女が夢に願うぐらい想っているのは自分であると、
信じて疑わない(これがエゴ2)。
「もしかしたら彼女の本当の願いは自分の存在じゃないかもしれない」
という可能性に思い当たったとしても、
彼は自分の存在の為にはそんな気持ち、きっと叩き潰す。
だって彼自身が「彼女の幸せは自分と共に生きて行く事」
であってほしいと願っているだろう上に、
彼女は彼がいなくてもこの世に存在しているけれど、
彼の方は「夢見る彼女」がいないと、絶対存在しえない立場だから。
だから、彼女の夢は絶対的に「死んだ夫」じゃないとダメだし、
それ以外の想いや、「夢を見続ける事」以外の生は、
絶対存在してはいけない訳で(これがエゴ3であり、一番酷い部分)。

「彼女に夢を見続けさせてやりたい」
「彼女を傷つけたくない」「彼女をリアルに起こしたくない」
っていう愛情からくる気持ちと共に、
多分同じぐらいの比率で胸の内にあるだろう
「彼女と共に存在していたい」という自分のエゴイスティックな願いも合わせて、
彼は彼女に酒を与え続ける。
そして彼女は死んだ夫の夢を見続ける。
いつか彼が酒を与えなくなる日はくるんだろうか?
彼女が夢を拒否する日はくるんだろうか?
彼が与えなくなってもはたして彼女は夢を見たいと願うのか……

…とゆー顛末を脳内補完した上でしげたつに変換して
めちゃくちゃ萌え萌えしてます。
もちろんバーテン=茂、嫁=達也。私の妄想回り道しすぎです。
てかもう、なんか自分でも恥ずかしい。

(改訂/20050518)
2005.05.10:浅井:[メモ/萌えログ]