火起しでっぽ 〜キャリアネットワーク〜

2005年6月1日、みやぎジョブカフェがリニューアルオープンした。
イエローマジックさんが勤務する会社で6つの事業のうちの一つを運営すると聞き、どんなもんだろうかと参加してきました。

オープニングセレモニーが11時から約20分間実施され、その後12時からFM放送で小杉礼子さんのトークショー。写真はその時の模様です。

小杉さんは、教育社会学、進路指導論の分野で著名な方で、政府の審議委員をしたり、著書も沢山あるかたですが、宮城県の審議官も務めておられるのとのこと。

小杉さんの話でなるほどと思ったのは。
「先進国では、どこも若者の就職は難しい。10年前までの日本だけが特殊だったんだ」との話。

就職が難しい理由は2つ。
一つ目は、先進国では単純な仕事は発展途上国との競争にさらされている。自国の産業は高度化したものが中心で、いきおい高度な知識や経験が求められ、若者には敷居が高い。
二つ目は、職業選択が自由で、なおかつ情報が溢れている。やる前からあれこれ考えてしまい、なかなか仕事に就こうとしない。

およそ10年前までは、高校生の就職は限りなく100%に近かったニッポン。僅か10〜20%、就職率が下がっただけでおたおたする必要はないのかもしれない。(個人個人の問題としてとらえたら大変な問題ではあるが)

「卒業時に就職率100%達成するのは当たり前」から「もともと何の技術も経験もない若者は就職することは難しいことなんだ」とパラダイムシフトすると、見えてくるものも多いし、若者も地に足をつけて活動できるようになるのではないだろうか。

そうすると、職業教育がますます重要性を帯びてくる。

さて、話をみやぎジョブカフェに戻すと、若者の誘客がポイント。
もともとの特性として「ハイ」と言って手を挙げる人たちではないのだから。この辺りは、「変えようとするな、理解しようとせよ」の格言が生きてきそうな気がする。我がキャリアネットワークでも意見交換したいテーマだ。

by ムーミンパパ
2005.06.02::[メモ/わたしの意見]