火起しでっぽ 〜キャリアネットワーク〜

定年前の方々に、セカンドライフプランの話をするとき「職務キャリア形成プラン」とあわせて「生活の仕方キャリア形成プラン」の話をします。
その中で「家族のあり方」とくに「夫婦のあり方」が重要な課題になります。
最近は「熟年離婚」が話題になる機会も多くなりました。
いままで「定年後の夫婦のあり方」のなかで「離婚問題」が少し興味本位に取り上げられてきたような気がしてなりません。

「夫婦のありかた」は、「家族問題、親子問題、若者自立、若者の生きる力」などに大い に関係していると思います。

若者のキャリア形成に関与していくのであれば、「夫婦のあり方」は熟年者、定年後の問題としてだけ遠くからみていないで、もっと身近な問題として見てほしい、また見るべきというのが私の問題意識です。

今回の本を紹介します。
私なりに共通点を次のようにみています。
1・だめ男。育てられ方の影響もあるかもしれませんが、わがままや自分勝手な生き方しかできない男。結婚すると豹変する男。定年になって家にいると見えてくる部分。
2・弱い男。男(雄)としての力が弱く、弱いものいじめや女性に保護を求めるタイプ。最近の幼女殺害事件や、家庭内バイオレンス、最近では恋愛中からのバイオレンスなど・・・男として最低ですが結構多いのですね。
3・自分の価値観が最高と思い込んで、それを妻や子供に強要する男。60才になるまで自分の価値観が最高と無邪気に信じ込んで生きてこれた幸せ鈍感男。先日のわたりてつやが演じた夫、父親もこれにちかいですね。
4・じぶんが企業戦士として家族を養うために滅私奉公して社蓄の時代を乗り切ったのだから、そのリバウンドとして今度は自分の勝手なように生活をする権利 があると思い込んでいる男。気持ちはわかりますが、かわいそうな年寄り 男に向 かっていきます。
5・組織のしがらみや、わずらわしい人間関係から開放されて、さー!やるぞ!と 思ってみたものの、今まで仕事ばっかりで準備してこなかったので、何をすればいいのかわからない気の毒男。これを「核燃料廃棄物(だれも引き取り手ない )たか、 奥さんのけつにくっついてしか行動できない 「恐怖のワシ男」いうのだそう です。今度の本にはさらに悪乗りして「生前死後硬直男」というの がありましたがひどいですね!

以上のような事例は本の中に面白おかしく具体的にたくさんでています。

私は3や4はは自分がそうでしたから「妻たち!男が外で稼いでくるということはどんなに大変なことなんか、もう少し勉強してほしい!」「妻たちよすこし勝手すぎないでしょうか(ソフトに)」と言いたい気持ちもあります。

でもそんなことをぶつぶつ行っている暇があったらやりたいことを見つけて思いっきりやるぞー!と一日でも早く立ち会って行動してもらいたいですね。

20代30代の受講生には「男一人で家族を養う時代は終わった」「だからどちらかがリストラされても大丈夫なように共働きを目指そう」「その代わり夫も家事50%〜子供のおしめもとりかえる」など勝手に話していますが意外と反応よしです。妻も夫の収入だけや出世して高給取りになるよりも子供と遊んでくれたり、晩飯を家庭でとる生活を選んだらどうでしょう。ただし、隣の芝生は気にしない!ブランド物をほしがらない!などなどの覚悟は必要見得をすてて生きていけますか・・・・自分で、自分たちで選択して決めて行く時代かな。そのなかの自分のキャリア形成ですね。森永さんの主張に大分感化されてしまいました。

著者: 村越 克子
出版社: 河出書房新社
価格: ¥1,050 (税込)

by 長朗
2006.02.15::[メモ/オススメの本]