山寺芭蕉記念館

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「いざ出む」句文懐紙 一幅 松尾芭蕉 筆  貞享4年(1687) 山寺芭蕉記念館蔵

 いざ出む 雪見にころぶ 処まで
 
 この書き物は「懐紙」という形です。
 1687年の12月初め、芭蕉が江戸から西への旅の途中、名古屋の人家を訪ねてご馳走を頂きました。お酒も飲んで気分もよくなって来たころ雪が降りだし、かなり積もってきました。そこで「外に出て雪見(雪を賞美する催し)をしよう、風流のために滑って転んでもまた良いものではないか」と詠んでいます。



山形県指定有形文化財 紅花屏風(右隻) 六曲一双 青山永耕 筆 江戸時代後期(19世紀)

 紅花の生産から出荷、店頭での販売等、流通まで描かれている。右隻には、種蒔き作業、上方遠景の笠を被った花摘みの人々、紅餅(花餅)製造の作業などが描かれる。左隻には、荷造り作業、千石船の入港、京都の紅花問屋の景が見られる。
 作者の青山永耕は、文化14年(1817)に出羽国(現、山形県と秋田県)東根六田に生れる。初め上山藩の絵師丸野清耕門。後に江戸で狩野永悳立信に学び狩野永耕応信と号した。明治12年(1879)没。

 



山形市指定有形文化財 「はるもやゝ」発句画賛 一幅 森川許六 画・松尾芭蕉 筆 元禄6年(1693)  

句は「はるもやゝけしきとゝのふ月と梅」。芭蕉が句を、門人の森川許六が絵を描いた合作。

許六は21歳から55歳まで彦根藩士として勤めました。狩野派で画技を学び、絵師としても活躍しています。芭蕉に対面して入門したのは37歳のときです。  



Haru mo ya ya (Advent of Spring),haiku poem and painting

Ink and light colors on paper Calligraphy by Matsuo Basho
Painting by Morikawa Kyoriku
Genroku(1693)

Haru mo ya ya
Keshiki totonou
Tsuki to ume
The advent of spring
revealed in the sight of
the moon and plum blossoms

 



山形市指定有形文化財 「会式」懐紙 一幅 松尾芭蕉 筆 元禄期(1688〜94)
 

俳諧における連衆の心得を書いたもの

俳諧は和を重んじ、尊卑の別なく交わるものなので、俳席では無礼にならない程度に世間的礼儀を省略する。・・・

 

〔解 読〕
 会式
印( 不耐?)
諸禮停止
出合遠近
但 聲 先
月華一句
  又曰
 麁食麁茶
 あるにまかせよ
 酒乱に及
 事なかれ
   芭蕉庵桃青書
      印 印( 芭蕉・桃青)



山形市指定有形文化財「世にふるも」句文懐紙 松尾芭蕉 筆

句:「世にふるも更に宗祇のやどりかな 芭蕉」

この世に生きるという事は、宗祇法師が「時雨の時の雨やどりの様だ」と詠んだ様に、本当につかの間のことよ。まことに無常だ・・・

句は、宗祇(15世紀の連歌師)の句「世にふるも更に時雨のやどり哉」へのオマージュ(敬意を示した作品)です。宗祇の人生は諸国へ旅に明け暮れました。芭蕉が目標とした詩人の一人です。
宗祇の句は「人生は、時雨(冬のはじめにさっと降って通りすぎる冷たい雨)に雨宿りをしているようなもので、ほんのみじかい時間に過ぎない」という意味です。芭蕉はその句の「時雨」を「宗祇」に入れ替え、自分も宗祇と同じ思いを持って旅をするよ、という意味です。
前書きの文では、中国8世紀の詩人杜甫や11世紀の蘇東坡の旅に思いをはせ、また、12世紀日本の歌人西行に倣(なら)って自ら旅の笠を手作りする、という旅で文学を深めた先達への思いを記しています。



Yo ni furu mo (Life in this World),
haiku poem and ommentary
Matsuo Basho

yo ni furu mo / sara ni Sogi no / yadori kana
life in this world / just like a temporary shelter / of Sogi’s*



洒堂宛芭蕉書簡  松尾芭蕉 筆  

芭蕉が門人の洒堂に宛てた手紙です。洒堂への忠告などが書かれています。

洒堂は近江国の膳所(現在の滋賀県大津市)の医者でした。洒堂は大坂(現大阪市)に移り、俳諧師を名乗り弟子をとるようになりましたが、このことで大坂にいた芭蕉の門人之道と不仲になりました。
手紙の文面は、芭蕉が洒堂のそのような振る舞いをたしなめる内容です。「利口ぶる心がある」、「言うとおりにしなければ絶交する」と田野芭蕉の手紙には余り見られない厳しい表現があり、まことに興味深い内容です。 
 



Letter from Basho to Shado

In his letter, Basho reproaches Shado for his course of action. This letter, which contains phrases such as “You think too much of yourself,” and “If you will not do as I say, I will break off our relationship,” is notable for the harshness of Basho’s tone, something seldom seen in his other letters.

 




「世にふるも」句文懐紙 芭蕉 筆

山寺/松尾芭蕉像

山寺/曽良像
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