朝日町エコミュージアム|大朝日岳山麓 朝日町見学地情報
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12.五百川峡谷エリア:詳細について
高村光太郎の序文
序
此處には東北の冷害がある。北方の水の災が
ある。天をさす稲穂のなげきがある。そして
農民の低いが凄い言葉がある。人の決して忘
れてならないものがある。世を擧げて一つの
方向に全力を致せねばならぬ時、國に心の和
を最も貴しとして必ず之を守り通さねばなら
ぬ時、上ばかりを見て無思慮の強引を重ねる
のは危険である。低く生きて下を深く見る事
こそ銃後をまもる者の責任であり、しかも其
の透徹の甚だ難いことが嘆ぜられる。詩人は
機微を見る。寸言片語の間に底邊の全生活を
も把握する。この詩集の特殊の色調に人は目
をみはるであろう。人をして目をみはらしめ
る力を此の詩集が持ってゐる事を信ずる。
一冊の詩集も斯かる時深い洞察への道を人に
開くのである。
高村光太郎
※海野秋芳詩集『北の村落』より抜粋
※写真は原稿です。
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夭折の詩人 海野秋芳
朝日町エコミュージアム協会
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海野秋芳の遺品
詩集『北の村落』
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眼鏡
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高村光太郎の序文原稿
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詩集『北の村落』で使用した版
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五百川軍記の書きかけの原稿
朝日町エコミュージアム協会
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書きかけの「五百川軍記」原稿
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高村光太郎の序文原稿
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詩集『北の村落』で使用した版
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夭折の詩人 海野秋芳
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詩集『北の村落』で使用した挿絵の版
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高村光太郎の序文原稿
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五百川軍記の書きかけの原稿
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夭折の詩人 海野秋芳
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高村光太郎の序文原稿
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詩集『北の村落』で使用した版
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五百川軍記の書きかけの原稿
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夭折の詩人 海野秋芳
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眼鏡
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高村光太郎の序文原稿
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詩集『北の村落』で使用した版
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五百川軍記の書きかけ原稿
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夭折の詩人 海野秋芳
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海野秋芳略年譜
大正6年(1917)
7月26日、父弥太郎、母たけの次男として朝日町大字上郷字宇津野に生まれる。本名巳芳(みよし)。上郷小在学時代の成績は優秀で、三年より卒業まで級長を務める毎年学術優等を受け、卒業の際は町長賞も受けている。
昭和7年(1932)
10月上京。東京湯島の前田薬局に、兵隊検査までの約束で住込の店員として勤務この頃より詩作をはじめる。万葉調の和歌も試みる。16才
昭和11年(1936)
11月詩誌『モラル』(泉与史朗主宰)の同人となり、「土曜会」に出席するようになる。20才
昭和12年(1937)
7月 壮丁検査を受け第二補充兵となる。前田薬局退職。郷里上郷に居て3ヶ月郷土史の調査。
9月 泉芳朗の世話で東京都板橋区志村連沼金門金属工業所に入所。
12月 山形詩和会の会員となる。21才。
昭和13年(1938)
続々と作品を発表する。山形の詩人たちとも多くの交わりを持つ。
4月 『簇』佐藤総右氏編の同人となり、「職工生活」を発表。
7月 西五百川青年団機関紙『旭華』に郷土史小説「新五百川軍記」を連載。
11月 『詩現実』蒲生直英編の同人となり、一遍発表。22才。
昭和14年(1939)
『詩生活(モラル)』廃刊。最後の4月号に「飢えてみろ」発表。
7月 『新日本詩年鑑』に「錆」を発表。
7月〜8月 教育召集のため青森県弘前連隊に入隊。
同人詩誌の発行を計画するも成らず。23才
昭和15年(1940)
『旭華』に「奉祝二千六百年」を発表。
双関の関節炎リウマチの疼痛に苦しむ。24才。
昭和16年(1941)
『北の村落』発刊。
2月より編集。5月に日本学芸新聞より発表。高村光太郎に序文を願い、鮫島慶江が編集から発刊まで手助けする。
助膜炎を併発四ケ月休職の後、6月いったん退職。
6月 足不自由なため、記録補として再び同工業所に入所。
亡くなる一週間前までこの仕事を続ける。25才。
昭和18年(1943)
腎臓結核に尿毒症を併発し。5月12日飯田橋日本医科大第一病院で死去。27才。
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