11日
私の母校である道都大学の中島ゼミといえば、最近道内で猛威をふるっているシルクスクリーンや染色作品制作を中心とする学生集団です。 とにかく精力的にグループ展、個展を発信しつづけていて、それらを包括的にまとめているのが中島先生となります。 私は中島ゼミ出身ではないのですが、先生に声をかけてもらい今回50回を迎える記念展に出品しています。 中島ゼミ展 2011年5月11日(水)〜15日(日)10am〜6pm 札幌市民ギャラリー(中央区南2東6) 昨晩は会期に先んじてオープニングパーティーが行われお邪魔してきましたが中島ゼミの勢力に驚きました。 OB,OGはもちろん大学関係者、大学に関係ない方々までたくさん来ていて、その懐の深さにびっくりです。 卒業以来となる同期生や先輩などにも再会し、これがまた不思議な感覚となりました。 私は記憶力が悪いのか、思い出がないのかほとんど大学時代のことを憶えていません。 そのため、あまり母校に愛着のわかないまま過ごしていました。 たまに同窓の方にあっても、あまり今の関係性には影響がないようにさえ感じます。 それが十数年ぶりに同期生にあって、親しげに話しかけられると当初戸惑いますが、自分がそこで過ごしていたことを思い出します。 先生から先輩から同期から今の学生までが一緒になって飲んでいる光景に自分がいると居心地の悪さもありながら、妙な一体感も感じ、同窓生の一部だったことを知りました。 今まで、避けていた訳ではないのに何故こういう機会に出会わなかったんだろう? なんだか不思議な夜でした。 |
2日
この日は、ひょんな流れで苫小牧市博物館の館長さんに個人講義をいただけることになり、わくわくしながら博物館へ。 以前から気になっていた樽前山の火山灰について教えていただきました。 火山灰については以前の話しの流れの中でワークショップに使えないものか。と、素材として考えていたのですが、まずは歴史や分類を知らなければいけません。 私のようなど素人にもわかるよう樽前山の年表とともにサンプル火山灰も見せていただきました。 4万年前 地球は氷河期。樽前山は大大大噴火。 想像を絶しますが、その時の噴煙、火砕流で石狩川が江別のあたりから90度、札幌方向に曲がります。 それ以前は苫小牧を通り、太平洋に流れ込んでいたようです。 その時の火山灰層はピンクがかったグレー色。 あまりの噴煙の量で氷河期の針葉樹林は立ったまま一瞬で埋もれます。 その姿が写真です。もろい炭のような感じです。 9千年前 氷河期が終わり、海面が上昇してきました。樽前は噴火です。 Ta-dと呼ばれるこの時代の火山灰は黄味がかった茶色。 かたまり状を手で押すだけで、さらさらと粉状に崩れます。濡れるとちょっと粘土質。 3千年から2千5百年前。 温暖期が終わり、海だった苫小牧は再び陸地へ。樽前は噴火です。 Ta-cの火山灰。けっこう硬めで黄色です。 西暦1600年代、700年代。江戸時代。2度の噴火です。 Ta-b/Ta-aの火山灰は白いです。硬いです。 何気なく眺めている樽前山の噴火パワーに驚きます。また、子どもの頃、何気なく道路にこすりつけて絵を描いていたあの軽石は4万年前のものかもしれません。 いえ、4万年前のものでした。割れるときらきら光る軽石の特徴を憶えています。 太古のロマンが現代のワークショップをつくる楽しさに、すっかり魅了されました。 |
GWの中の3連休
初日夜ライブハウス「ELLCUBE」にて音楽鑑賞 初めて観るツアーバンドの演奏に心躍る たった5秒で雰囲気を変えてしまう技に感心 翌日は樽前にて今年初のBBQ 肉やら魚やら貝やらどんどん焼いて食べる 多少の寒風に晒されながらも 青空の下でゆったりとした時間を過ごす 同日夜は歓楽街に出向く なんだかんだで朝4時まで 次の日は 昼前に起きて 友人と食事におでかけ あれやこれやと喋り続ける 時間が過ぎるのはあっという間 そして 最終日は一人 博物館の展覧会などを観覧 今の自分が好きな色を再認識させられた 短い期間だけど 連休をフルに活用して とにかくたくさんの人と会い 色んな事を話すことができた |
昨日は中学校の同窓会に出席
17年ぶりの再会に妙に緊張にしていたけれど 顔を合わせてしまえば一瞬で当時の思い出がよみがえり 緊張はなんてことない杞憂だった とにかく会話と笑い声が絶えず あっという間に時間が過ぎて行った わずか3年の間だったけど そこで築かれたつながりの不思議な強さと心地よさを 今でも感じられたのがうれしかった また 今の自分がこうした生き方を選んでいるのは 当時の担任の先生の影響が大いにあって そのことの報告と感謝を先生に直接伝えることができたのも とても喜ばしいことだった クラスメイトと先生たちと交わした言葉を胸に また今日からも前を向いて生きて行けそうだ |
27日
旅の疲れを感じる間もなく、朝から打合せの連続。 でも、目がぜんぜん開いてない気がする。。。 午後の打合せが急遽延期になったので、苫小牧市博物館の春のコレクション展を鑑賞。 昨年入ったという新しい学芸員さんの構成で収蔵品を楽しむことができます。 はっきり言っておもしろいです。 お願いすると解説も聞けるようなので、是非ご覧下さい。 観賞後、その学芸員さんとお話する機会をいただき、本展の内容を話しながら偶然今回の旅の総括をすることができました。 一週間の小さな旅でしたが、数年ぶりの旅。 行きあたりばったりに、良いものやおもしろいものがあるという情報に素直に反応するように心がけながら過ごしました。 ここ数年の忙しさの中、自分の感覚を確認する作業がなかなかできずにいました。 自分の体の関節がうまくはまっていない。そんな感覚のまま、脳だけが働いている状態。でしょうか。 そのあたりを補正できればと思いながら、非常に良い旅になりましたね。 一週間休みをとることはすごく大変でびっくりしましたが、一週間過ごせて本当によかった。。 兄弟、友人、作家仲間、仕事関係、地元の方々、国宝、需要文化財、近代美術、現代美術、日本庭園、茶の湯、地震などなどいろいろな人にあって、色々な作品や風景を見ました。 そんな諸々を自分の中に引っ張り込むと、脳みそに体がくっついてくる感覚が日一日深まっていきました。 少しぐらい強引でもいいんだなぁ。と、妙に合点し、気も楽にながら苫小牧に帰ると博物館の本展です。 郷土ゆかりの作家たちの中にある今現在につながり、継承されている文脈が強引に引き込まれています。 退屈する間がない展覧会。 苫小牧に帰ってきて、よかったと思えました。 |
copyright/樽前arty
初日から多くの方に見ていただき、会場で過ごす時間は楽しい限りです。
3日目までが終了しましたが、毎日新しい出会いや新しいコトが起こり、やけに長く感じています。
夜もこちらで出会った作家さんや美術関係の方々にお誘いいただき、美味しいお酒の毎日です。
残り会期も3日となりましたが、良い時間が過ごせるようしっかり会場でお待ちしています!