樽前arty blog

2日
この日は、ひょんな流れで苫小牧市博物館の館長さんに個人講義をいただけることになり、わくわくしながら博物館へ。
以前から気になっていた樽前山の火山灰について教えていただきました。
火山灰については以前の話しの流れの中でワークショップに使えないものか。と、素材として考えていたのですが、まずは歴史や分類を知らなければいけません。

私のようなど素人にもわかるよう樽前山の年表とともにサンプル火山灰も見せていただきました。

4万年前 地球は氷河期。樽前山は大大大噴火。
想像を絶しますが、その時の噴煙、火砕流で石狩川が江別のあたりから90度、札幌方向に曲がります。
それ以前は苫小牧を通り、太平洋に流れ込んでいたようです。
その時の火山灰層はピンクがかったグレー色。
あまりの噴煙の量で氷河期の針葉樹林は立ったまま一瞬で埋もれます。
その姿が写真です。もろい炭のような感じです。

9千年前 氷河期が終わり、海面が上昇してきました。樽前は噴火です。
Ta-dと呼ばれるこの時代の火山灰は黄味がかった茶色。
かたまり状を手で押すだけで、さらさらと粉状に崩れます。濡れるとちょっと粘土質。

3千年から2千5百年前。 温暖期が終わり、海だった苫小牧は再び陸地へ。樽前は噴火です。
Ta-cの火山灰。けっこう硬めで黄色です。

西暦1600年代、700年代。江戸時代。2度の噴火です。
Ta-b/Ta-aの火山灰は白いです。硬いです。

何気なく眺めている樽前山の噴火パワーに驚きます。また、子どもの頃、何気なく道路にこすりつけて絵を描いていたあの軽石は4万年前のものかもしれません。
いえ、4万年前のものでした。割れるときらきら光る軽石の特徴を憶えています。

太古のロマンが現代のワークショップをつくる楽しさに、すっかり魅了されました。


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