樽前arty
先日、行われたアーティーの新年会にて和魂氏から頂いた『人生銀行』という貯金箱。偶然か、必然かその日の朝のテレビ番組で見かけたものが、その夜には自分の手元に。なんという巡り合わせ!大切に着々と貯金しています。和魂氏ありがとう!
2008.01.14:堀米和克コメント(0)::[メモ/堀米和克] |
最終回。
12/4 YSで、たっぷりの朝食を食べ、市立美術館へ。 本館は数年間改装中のため、現在は郵便局の2フロアーを間借り中。 アンディ・ウォーホル展をやっていた。映像作品を数多く見ることができ、展示も楽しめた。 そして、パリに比べて、ミュージアムショップが楽しめる。 オランダデザインの小物やグッズは、目から鱗の連続で見入ってしまった。ほとんどのお土産をここで仕入れることに。 そして、店員さんが、とても親切。私のわがままに根気強く付き合ってくれました。 さて、またタリスに乗って、パリへ戻ります。 旅、最後夜。お気に入りのチキン屋さんで、チキンを買い、ビールなどでディナーです。 12/5 午前中、オルセー美術館を駆け足で見る。 ホルダー展開催中。 ランチは、お世話になったMさん宅に招かれ、おいしいペンネをいただくが、出発の時間も迫ったので、足早に空港へ。 いつも思うが、なぜ帰らねばいけないの? なんて、疑問を投げ捨てて、帰国です。 2週間の旅。以前来たときより、ゆっくり且つスムーズに過ごすことができた。 観察と考察もできた。 感動と興奮と冷静が、同時進行の旅だった。 ふわふわした想いが、どっしり自分の中に積もったようだ。 いい旅だった。 今年は、それを滲み出していこうと思う。 |
間あきましたが、欧州旅行記。
12/2 今日は、早起きしてユトレヒト観光。 町の中心、ドム塔近くでまずは朝食。運河を眺めながらのクロワッサンとコーヒー。最高です。 はじめに、「ミッフィー」で有名なディック・ブルーナ・ハウスへ。 ここは、ブルーナ氏の初期の作品から装丁デザイン、ミッフィーグッズと遊べるプレイルームなど氏の考え方がわかるようになっています。 デザインに対する引き算や線の美学が、よくわかり、すっかりファンになりました。 次に向かえにあるセントラルミュージアム。 エッシャーコレクションや絵文字のみの企画展が眼を引く。 午後からは現地の美術大学に通う、Aさんに会う。 外はひどい天気。風と雨で台風のよう。 その中、Aさん、チャリで登場!かっこひ〜。 近くの老舗カフェで名物のアップルパイを食べながら、歓談。 大学での授業のこと、アートシーン、オランダのこと、言葉のことなど、興味しんしんの話題を色々聞かせてくれた。 違和感をうけるほどの親切心の理由も教えてくれた。 作品も見てもらう。 とても素敵なAさんは、また嵐の中、チャリで去っていく。 私も駅へ向かい、アムステルダムを目指す。 12/3 アムスでは、まずライクスミュージアムへ。 オランダの歴史に触れつつ、オランダ画家の隆盛を追う。 レンブラントのコレクションが多く、その生き生きした表現にうっとり。 光と影の画家と言われるだけにそのドラマチックな画面は飽きる事がない。 フェルメール作品も4点。有名な女中の絵は東京出張中でした。 最後の部屋には、レンブラントの夜警。巨大だが、ひとりひとりが輝いています。 次は、すぐ近くのゴッホミュージアム。とても来たかった所。 国家予算でコレクションを買い上げ、造られた美術館。その充実ぶりにまず驚く。 ゴッホが1880年に画家を志した時からの作品が並び、ゴッホの転居とともに見る事ができ、その足跡も興味深い。みるみる自分の世界を構築するそのスピードは凄まじく、1890年自殺するまでに、油彩800、ドローイング1000点という数の作品を残した。 また、ゴッホを見れてよかった〜。 その後も数カ所ギャラリーなどよったが、ゴッホで集中力を使い果たしたようで、記憶に残りませんでした。 続く。 |
11/29
今日はポンピドゥーセンターへ。 なんと、私の好きなジャコメッティ展が開催中でした! ドローイングに石膏像、ブロンズ像など垂涎の作品群。 作品が創り出す空間性がとても刺激的。たくさんのアイデアとヒントをいただきました。 他のフロアでは、写真・映像・公開制作・建築史・コレクションとどれも見応えがあり、どきどきわくわくしながら、ほぼ一日入り浸りました。 おかげで、となりのブランクーシのアトリエを見損なってしまい、残念。 それでも、充実の一日となりました。 11/30 朝からネットカフェで、オランダ行きのチケットと宿探し。 タリスという国際特急で電車の旅に。YHもとれて、準備完了。 午後は、モンパルナス方面へ。 道に迷って、行き着いた先は、ブルーデル美術館。 おあっ!ヘンリー・ムーア展やってる。この幸運に乾杯です。 ブルーデルもいいけど、ヘンリーさん、素敵! 気付くと外は暗くなってきたので、急いでカルティエ現代美術館へ。 ここは、ガラス張りの建築も有名ですが、前回に続き、今回も夜。 全貌はまだ見たことがないです・・・。 展示はワイヤーやビーズなどを使ったインスタレーションかな? ん〜。 地下は写真と映像。 ん〜。 12/1 今日からオランダ上陸。 タリスに乗り込み、パリ脱出。ベルギー通過。オランダ入国。 パスポートチェックなどはぜんぜん無し。便利だなぁ。 夕方には、この日の目的地ユトレヒト到着。 土地勘はないが、迷うこと無くYHに。 受付の人は非常に親切で、事細かく施設内を案内してくれた。 夕食を済ませ、1階にあるバーで、ちらっと飲むことに。カウンターでは、さっきの受付の人が「サシミ好きかい?」 好きだと答えると「塩漬けは好きかい?」 なにそれ? どうやらオランダ名物のにしんの塩漬けを進めてくれたようなので、喜んでいただく。 うまい! ビール、塩漬け、ビール、塩漬け、ビール。 最高の夜となりました。 続く。 |
11/26
パリ5日目。 オランダ行きのため、ネットカフェで下調べ。 こんな時、ネット社会の恩恵を思います。 夕方からは、今回の目的でもある「パリ国際サロン」のオープニングパーティーに出かける。 会場は、映画にも登場するパリ最古の橋ポン・ヌフのすぐ近くです。 全4フロアーある大きなギャラリーで、石造りの立派な建物。 会場に着くと、すでにすごい人。展示も人の間のぬって、なんとか見る。 パリのサロン画家の作品も多く展示してあり、日仏の交流を趣旨といるようです。 昨日お世話になった画家Mさんも来場され、素敵なパーティーとなりました。 展示自体はあまりの作品の多さにも驚きますが、芸術家ってたくさんいるんだなぁ〜。 と、漠然とした驚きも改めて感じました。 その中で、めでたく「優秀賞」という栄誉をいただきました。 11/27 ちょっと風邪ぎみ。 Mさんに紹介されたオランダ在住の留学生Aさんと連絡を取り、スケジュールを決める。 今日はたくさん食べて、たくさん寝て、体力回復に努める。 11/28 今日はオペラ近くにあるjunkudoという本屋さんへ。ここは日本語書籍のお店。 オランダのガイドを探す。「地球の歩き方」があり、ほっと一息。 と、思いきやすげー高い!レートになおすと¥4,000以上!しぶしぶ買って、またパリ観光へ。 アラブ世界研究所では、その建築を見て、併設の大学の中をウロウロ。 各階パステルカラーで分けられ、エスカレーターがななめに走る。遊具の中にいるみたい。 この日は、水曜日。ルーブル美術館は午後6時から割引の日。 あの広さに尻込みするも結局行くことに。 見たい作品を探しながら、広い館内をぶらぶら。 ルーベンスホールに差し掛かった所で、クラシックのミニコンサートが始まり、とっても得した気分に。ルーベンスの大作を見ながらのクラシックは荘厳で、歴史に包まれた感覚だった。 名画と音楽の余韻に浸りながら、夕食買って宿へ。 |
11/25
午前中、リュクサンブルグ公園にある人形劇シアターへ。 お馴染みの赤ずきんなどの話の中に「ギニョール」というとぼけた 登場人物が組み込まれたパリっ子を虜にし続ける創作劇。 子供たちは歓喜のあまり絶叫です。「ギニョールー!!!」 中には、ぽつりと一人で見ているおじいちゃんもいます。 幸せな空間です。 午後から次の宿に移動して、宿の周りを散策。 夕方には、パリで活躍中の画家さんのお宅へ招待され、夕食をいただきました。 パリの家庭料理を堪能。野菜のスープ・ローストチキン・サラダ・チーズにデザートのアップルパイです。 アートシーンも色々お話して、北の国が面白いとのこと。 オランダ行きを決めました。 私の作品ももちろん見ていただき、寸評会。 ずいぶん興味を示してもらえたようで、うれしいことでした。 ワインもたっぷり飲んじゃってほろ酔いで宿へ。 やっぱり現地で活躍する方との交流はすごい刺激です。 続く。 |
11/24
今日は観光気分で、エッフェル塔に登ります。 エッフェル塔は遠くからでもよく見えるので、歩いて行ってみることに。 パリの道は放射状の道が入り組んでいるので、油断すると迷いそう。 塔の先っちょを目印にどんどん歩く。 そろそろ到着かなと思った途端、先っちょ見えない。近すぎて建物に隠れちゃったよ。 迷いました・・・。 仕方ないので、ベンチに座ってパンをかじりつつ休憩していると鳩の襲来に会い、そそくさと逃げる。 あっ。エッフェル! やっぱりすぐそばだったよう。 階段で登るよ。 でも、お年寄りから子供までがんばって階段登ります。 塔の上には、郵便局があって、ここから発送すると消印がエッフェル仕様。折角なので、家へお手紙。 いい眺め〜。 次に、隣に新しくできたケ・ブランリー美術館へ。 アフリカンやアジアンのアートがコレクションされ、広い!疲れました。 次、市立近代美術館。ここは、超巨大なマチスの壁画やピカソ、最近の現代アートも同列に展示されています。 近代と現代のコントラストに違和感はあるもののそれを一緒に展示できる感覚には興味を惹かれます。 隣はパレ・ド・トーキョー。現代美術のグループ展です。 興味を惹かれる作品はありませんでした。 既視感。現代美術は遅れているのかな? もやもやしたまま、宿に帰ります。 続く。 |
先日行ってきた欧州旅行日記を数回に渡って報告します。
11/22 12時間のフライトを経て、パリCDG空港に着いた。 心配していたストの影響もなく、スムーズにパリ市内へ。 既に夕方なので、まっすぐ予約していたYHに向かう。 同室はアルジェリア人とフランス人。フランス語の会話が行き交い、2年前にはフランス語をあきらめた人間には、後悔の念が押し寄せる。 一人フランス人は、見かねて英語で話してくれた。 やさしい。 早速、旅っぽくなってきた。 11/23 今日はオランジュリー美術館を目指す。あいにくの雨模様だが、あちこち雨宿りしながら到着。以前来た時には、改修中のため閉館していた。 ここには、モネの90メートルにも及ぶ壁画がある。 2つの楕円の室内に部屋全体を囲むようにモネの風景が広がります。 触ってしまいそうになるほど接近でき、撮影もOK。 その筆跡は速く、大きく、迷いが無い。 柔らかく自然光が差し込み、部屋中央に置かれたベンチに座り、ぼ けーっと眺める先はモネ。 贅沢です。 下の階には、ポール・グリアムコレクション。 ルノアール・セザンヌ・ピカソ・ドラン・スーチン・ローランサン・モ ジリアニ・ルソーが並びます。 パリの美術学生は市内の美術館すべてフリーパス。毎日、何度でも見 る事ができる。 この経験値はうらやましいな。 続く。 |
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