アーキビストのノート
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2024年度アーカイブズカレッジ修了論文報告会を、下記の通り開催いたします。 本年度は3名の方のご報告を予定しております。 日時・報告内容をご確認のうえ、ご予定に加えて頂ければ幸いに存じます。 アーカイブズカレッジを受講された方々をはじめ、アーカイブズにご興味をお持ちのみなさまの、沢山のご参加をお待ちしております。 【2024年度アーカイブズカレッジ修了論文報告会】 日時:2025年3月29日(土曜日)14:00〜17:20 開催方法:オンライン会議ツール「Zoom」による全面オンライン開催 3月28日までに、下記のGoogleフォームからご登録ください。 https://forms.gle/RjDTYvEU9wVZugBY9 修了論文報告会 第1報告 14:10〜 松本日菜子氏(國學院大學大学院)「「伊藤次郎左衛門家資料」の階層構造分析―近世名古屋町人の「家」に注目して―」 第2報告 15:10〜 戸井田晴美氏(一橋大学大学院)「戦後日本の児童相談所における歴史的公文書の階層構造分析」 第3報告 16:10〜 原田淳史氏(上尾市役所)「上尾市公文書管理条例制定経緯からみる公文書管理の現状と課題」 ※参加費無料 ※定員100名(先着順) |
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先日お伝えしたアーカイブズカレッジ修了論文報告会の詳細が
決まりましたので、お知らせいたします。 申し込みは不要ですが、佐藤宛に お名前、ご所属をお知らせいただければ幸いです。 日時:2009年7月21日(火) 18:00〜20:00 場所:法政大学市ケ谷キャンパス 大学院棟402号室 場所はこちらをご覧下さい。 発表予定者 1、大石三紗子(2006年度修了) 文書管理規程と文書館 −神奈川県川崎市・藤沢市・寒川町を事例として− 2、青木然 (2007年度修了) 近代移行期における地方文書の変質 −東金市菱沼の土屋家文書・菱沼区有文書を題材として− 3、齋藤勉(2008年度終了) 複合館の可能性 ―八潮市立資料館と寒川文書館の例から― |
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去る21日、アーカイブズカレッジ修了論文報告会が行われました。
様々な大学の院生や、アーカイブズや関連機関の現職の方など、アーカイブズに 興味をもつ22名の方にご参加いただき、盛況な会になりました。 順番と概要は次の通りです。 1、青木然 (2007年度修了) 近代移行期における地方文書の変質 −東金市菱沼の土屋家文書・菱沼区有文書を題材として− 「近代化過程が理解できるアーカイブズのために」、わかりやすい目録づくり を念頭においた、家文書と区有文書の変遷に関する発表です。 2、齋藤勉(2008年度修了) 複合館の可能性 ―八潮市立資料館と寒川文書館の例から― 複合館を積極的に位置づける立場から、インタビューにもとづいて2館の事例を紹介し、図書館と文書館の共同で市民参加の「展示スペース」を運営するという提言を 行いました。 3、大石三紗子(2006年度修了) 文書管理規程と文書館 −神奈川県川崎市・藤沢市・寒川町を事例として− アーカイブズを運営する視点から、3市の文書管理規程を詳細に分析し、課題を提示した上で、文書管理条例の可能性を法律学の見解を参照しつつ検討した研究です。 いずれの発表も関係者の方が参加されており(青木報告=千葉県文書館、斎藤報告=寒川文書館、芳賀町総合情報館、大石報告=寒川文書館、藤沢市)、現状や 今後の方針を補足していただくなど、活発な議論が行われました。 閉会後は中華料理屋、「東方街」に場所を移し、「資料への愛」をキーワードに 交流と議論をさらに広げることができました。 私たちは、今後とも修了論文の報告会や修了生の交流、アーカイブズカレッジや アーカイブズに興味がある方へのイベントを行う予定です。 ご期待下さい。 以上、佐藤正三郎(2006年度修了) でした。 |
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アーカイブズ・カレッジでは履修生に修了論文の提出を課しています。
この度、下記の通り未発表の修了論文を中心に、発表会を開催いたします。 ・アーカイブズ学に関心のある方 ・アーカイブズ・カレッジって何だろう? どんなもんだろう?と思っている方 ・行ってみようか、まようなぁ・・・ という方 そんな方は、ぜひお越し下さい。 記 日時:2009年7月21日(火) 18:00〜20:00 場所:東京周辺 (未定) ※場所は未定ですが、決まり次第こちらのページでご連絡いたします。 発表予定者 1、大石三紗子(2006年度修了) 文書管理規程と文書館 −神奈川県川崎市・藤沢市・寒川町を事例として− 2、青木然 (2007年度修了) 近代移行期における地方文書の変質 −東金市菱沼の土屋家文書・菱沼区有文書を題材として− この他、発表者を募集しております。ぜひお気軽にご連絡下さい。 |
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アーカイブズ・カレッジでは履修生に修了論文の提出を課しています。
この度、下記の通り未発表の修了論文を中心に、発表会を開催いたします。 ・アーカイブズ学に関心のある方 ・アーカイブズ・カレッジって何だろう? どんなもんだろう?と思っている方 ・行ってみようか、まようなぁ・・・ という方 そんな方は、ぜひお越し下さい。 記 日時:2009年7月21日(火) 18:00〜20:00 場所:東京周辺 (未定) ※場所は未定ですが、決まり次第こちらのページでご連絡いたします。 発表予定者 1、大石三沙子(2006年度修了) 文書管理規程と文書館 −神奈川県川崎市・藤沢市・寒川町を事例として− 2、青木然 (2007年度修了) 近代移行期における地方文書の変質 −東金市菱沼の土屋家文書・菱沼区有文書を題材として− この他、発表者を募集しております。ぜひお気軽にご連絡下さい。 |
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報告会当日にもアナウンスがありましたが、表記のデータベースが
公開されています。 アーカイブズ学に関する文献を11000件以上検索できます。 国立国会図書館の検索にはひっかからないような、灰色文献の情報も 多く含まれているようです。たとえば、館の紀要類はもちろん、 数枚のニュースレター類も多く収録されているようです。 よく考えると、アーカイブズ学の文献が1万件以上ある、という事実も、 けっこう驚きですね。 http://base1.nijl.ac.jp/~archiadodb/ |
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たまたま見つけてしまったので、これはご紹介せずにはおれません。
日本のアーカイブズ学、保存科学研究の第一人者、 大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国文学研究資料館 准教授 青木 睦先生のブログです。 ご自分の研究成果、活動の紹介などが掲載されるようです。 まだ始まったばかりですが、今後の更新が楽しみです!! http://aokimutsumi-archives.blog.so-net.ne.jp/ |
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すっかり秋めいてきましたね。
9月4日には、毎年恒例、 アーカイブズカレッジ受講生と受講生OBとの 横浜中華街での懇親会を行いました。 お越しくださった方、ありがとうございました! さて、この度、アーカイブズカレッジ修了論文報告会や、 関連イベントの告知・開催報告をおこなう メールマガジンを作成しました! 今後、不定期で発行してまいります。 私たちの活動に関する情報は、 当ホームページでも引続き更新していきますが、 備忘に、お知り合いへの紹介に、 メルマガの方もどうぞご活用くださいませ。 ご登録は、下記のURLよりお願いいたします。 http://www.mag2.com/m/0001668438.html |
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去る5日、駒澤大学にて今年度のアーカイブズ・カレッジ修了論文
報告会を開催いたしました。おかげさまで約30名の方にご参加を いただき、大変盛況な会になりました。参加者の皆様の顔ぶれは 教員、博物館、図書館、文書館などの現職の方、今年度の同期修了 生を中心とした学生の方が主だったようです。 御協力いただいた皆様、ご参加いただいた皆様に改めて御礼を申し あげます。年齢、所属などに関係なく、同じテーマに興味を持つ人 の広い意味でのつながりと学びの場、としてカレッジも、そして この修了論文報告会もなるとよいのかな、と考えました。 終了後の懇親会にも20名ほどの方にご参加いただき、発表の疑問点、 アドバイス、仕事の話、研究の話など、様々な交流が行われており ました。 詳細は後日、こちらのページに掲載するようにいたします。 当日は、運営側の予想以上に参加者が多く、遅れて参加された方の なかには、前半の方のレジュメがなかった方も多かったと思います。 佐藤あてにご連絡いただければ、レジュメをお送りいたします。 お気軽にご連絡ください。 (zabuzabu*gmail.com) *を@にかえてください。 以上、当日司会担当の2006年度修了生、佐藤でした。 |
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報告会概要
日時:2023年3月26日 14:00〜17:20
会場:オンライン会議ツール「ZOOM」を使用
オンラインでの開催となりましたが、50名近くの方にご参加いただき、活発な議論が行われました。
2本の報告と記念講演について概要をご紹介いたします。
第1報告:小嶋翔氏(吉野作造記念館(NPO法人古川学事指定管理)主任研究員)「自治体文書館における民間アーカイブズの保存と指定管理者制度」
小嶋翔氏は、指定管理者制度を導入した自治体文書館における民間アーカイブズ資料の受け入れ、保存管理に関する問題を報告した。
まず自身の勤務先である吉野作造記念館の事例を紹介し、特に寄贈資料・寄託資料の所有権移行について、原所蔵者・指定管理者・自治体の三者間の制度設計に関する課題を指摘した。次にこの課題について、同じく指定管理者制度を導入している沖縄県公文書館の規則類を検討した。
以上の事例から、指定管理者制度を導入した自治体文書館において、指定管理者が自治体との間で定める必要のある規則・制度を明示した。また寄贈資料・寄託資料の取り扱いについては、制度面にとどまらないコミュニケーションの機会を自治体との間で恒常的に保ち、資料の受け入れや保存に関する認識を共有する必要があると述べた。
コメントカードより
・指定管理者という第三者の史料保存、活用に関する知識の有無や、数年でかわってしまう危険性もあるという継続性の問題など、いろんなところで現在起こりえる問題の一端を拝聴できました。まさしく制度だけでは形骸化する恐れがあるのはおっしゃる通りで、こういう時にこそ、そこに配置されるアーキビストの役割が重要になるのだろうなと感じました。
・たいへん興味深い内容でした。指定管理者制度については、多くの自治体がさまざまな館で導入をしており、今後も増えることが予想されます。寄贈、寄託に関して、どのようなパターンがあるかを、ご自身所属の館と沖縄県立文書館のケースを比較することでとても分かりやすい内容と思いました。
第2報告:大薗佳純氏(國學院大學大学院)「「若松史料」の構造分析と目録編成」
大薗氏は、現在防衛研究所戦史研究センターに所蔵されている資料群「若松史料」について、構造の分析と目録編成の試みについて報告した。
元々は陸軍経理学校に所蔵されていた書籍群を中心とする「若松史料」について、蔵書印や分類番号などを手がかりに、現在は一括で扱われている史料群の中から陸軍経理学校時代の秩序を復元した編成を示した。
また、戦後直後の散逸、占領軍による接収、その後の自衛隊の設立・移管による混乱した「若松史料」の変遷を整理し、史料群の特徴を分析した。
他機関に所蔵される史料を含めた陸軍経理学校旧蔵図書の全体像の検討を今後の課題として挙げつつ、研究史に薄い旧日本軍の戦闘職種以外の教育機関史料の整理について試みた報告であった。
コメントカードより
・アーカイブズ学の王道といってはざっくり過ぎるかと思いますが、編成については常に自分自身現場で立ち戻る部分ですので、とても参考になりました。若松史料については初めて知りましたが、最初どなたかの名前からとられたのかと思いました。もう少し最初のほうで名前の由来を入れていただけるとありがたかったです。軍事研究については知識がほとんどありませんでしたが、その分野の中でもどのような研究がまだ薄いとされているのか、などの知識も得られてよかったです。
・目録編成という時間のかかるお仕事を、地道に続けられた方の貴重なご報告でした。編成をする際に「非公開」と「その他」のフォンド設定がやはり悩み所だと感じます。「その他」の中に雑多なものが入りすぎている場合、利便性という観点から言うと、別の設定の仕方もあるのだろうと感じました。
記念講演:青木睦先生(国文学研究資料館准教授)「アーカイブズ・レスキューのこれまでとこれから―民間所在・行政管理の垣根を越えて」
「アーカイブズ・レスキューのこれまでとこれから―民間所在・行政管理の垣根を越えて」と題して、青木睦先生に講演いただいた。
青木先生は、長年各地でのアーカイブズ・レスキューに携わったご経験から、講演では1990年代から現在に至るまでの各地の対応を紹介された。「ガイドラインは書くけれど、マニュアルはない」と仰っていたことが、とても印象的であった。
講演の後半では、資料所在情報の重要性や「可視化」・「高度化」の観点からVRを利用することで、新しいレスキュートレーニングについて提案もされていた。本講演は、アーカイブズ・レスキューを通じ、今後の課題が指摘され、聴講者が史料と今後どのように向きあえばよいのかを振り返る機会となった。
コメントカードより
・最後の、アーカイブズ系の論文の書き方と、歴史学的な立脚点のもとで書く論文の書き方の違いはかなり大きな問題ですが、長く保存と修復の現場に携わられた青木先生ならではの葛藤がおありなのだなと感じました。いずれお話など直に伺ってみたいです。
・ご講演どうもありがとうございました。アーカイブズカレッジではお世話になりました。重ねて御礼申し上げます。どの点についても課題として認識することの必要をあらためて感じました。マニュアルを求めてしまう心性とそれに対する先生のお考え(期待される人材像)についてのお話も印象に残りました。
以上となります。
2年連続のオンライン開催となりましたが、来たる2023年度は対面での開催を目指しています。
最後に、ご報告いただいたお二方、記念講演をお引き受けいただいた青木睦先生、そしてご参加くださった皆様に心より御礼を申し上げます。