ダリア日記

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ダリア見学会報告⑯

コルサ ズンデルト(ダリアパレード)1

9月4日の土曜日、13時30分にパレードが始まる。
世界最大のダリアの花パレード「コルソ・ズンデルト(corso zundert)」は、国内でも唯一「世界文化遺産」に指定されていて、賑やかな音楽とともに行われるイベントである。
メインストリートである10メートルほど道路を、地元の高校生などで構成される音楽隊のパレードが歩く。そして、その後を追うようにして、高さが10mで長さ15mにも及ぶ巨大なダリアの像(日本でいうと祭りの山車)が目の前を通り過ぎて行くのです。
先頭の山車は、黄色とオレンジのダリアで作られた「巨大なライオン」、参加者は、その大きさにただただ唖然とするばかり。

  

  




ダリア見学会報告⑮

ズンデルト ストリート

イベント名となっている「Corso Zundert」は翻訳すると「ズンデルト通り」となるのでしょうか。ズンデルト通りで行われるダリアの花パレード。

さて、会場に到着すると、早速メイン会場そばのレストランで昼食をとることに、スープと魚(たらのフライ)料理、どちらのも苦手な香草・パクチーが入っていた。日本人が来るということでご飯も準備してくれたが、残念ながら、日頃食べなれていない長粒米のご飯であった。スープからメイン、デザートと美味しくいただいた。
食事後にダリアのパレードに参加するため指定席に入る。天候は雨が上がり曇りとなったが、今にも雨が昼出しそうな天気である。
会場内には、地域の食を楽しむブース「ワッフル」「ハンバーグ」や、パレード山車のミニチュアモデルの展示や各種展示があり、来訪者を温かく向かい入れてくれた。

  

  




ダリア見学会報告⑭


ズンデルト市へ



いよいよダリアパレードの見学に向かう。高速道路でオランダを南下し、ベルギー境のまち北ブラバンド州のズンデルトへ。この地は、「画家・ヴァン・ゴッホ」の生誕の地。
ズンデルトでは、100年の歴史を誇る「ダリア祭り・パレード」を9月第一、土・日曜に開催している。この地区のダリアのパレードは、世界遺産に指定され、多くの観光客でにぎわう。
ズンデルトの20の集落では、歴史的なこのダリアのパレードのために、地域内でダリアの栽培(30ha)を行っている。





ダリア見学会報告⑬

「オランダの農地と農業の現状」2


Ⅰ 農業生産団体はあるが、日本の農協なような農家の互助機関は少ない。
Ⅱ 国の農業政策に対する補助金は少ない。農家の営農資金、経営指導は主に銀行がおこなっている!
Ⅲ 現在、金融機関の役割は、農業経営の統合・整理が主流となっている。
Ⅳ 世代交代期に入っており、農家が減少し続けている。そのため1経営体の栽培・経営面積が急速に拡大している。
Ⅴ 経営統合の中で、園芸品目で国際競争に勝てる農業生産者、農業企業が増加している。1




ダリア見学会報告⑫


「オランダの農地と農業の現状」1


Ⅰ 農地、圃場の周囲には水路が巡らされ、地下水位の管理が徹底されている。そのために年間降水量は少ないが、かん水の必要が少ない。
Ⅱ 狭い国土(農地)であることから環境対策が徹底されている。水路や海水の汚染対策のため、国の施肥基準が定められている。
Ⅲ 国(政府)や国民、共に無農薬や有機農業、効率的な農業経営の意識が極めて高い。
Ⅳ 施設内で利用した水は、必ず再利用するのが原則であり、基本的には排水しない。最終的に排水する場合でも、完全に処理された後でないと駄目である。
Ⅴ 農の環境基準GAP、MPS(花き園芸環境プログラム)等を確立させ、今や全世界への波及させている。





ダリア見学会報告⑪

オランダの農地(圃場)

ライン川下流の低湿地地帯にある、オランダの国土は4分の1が海面より低い干拓地である。また、園芸地帯である西部地帯の土地(農地)は、その殆どが砂地である。
そして、低地の水を風車を利用して運河へくみ上げ、また、運河を経由し、より大型の風車を利用し、北海へ排水するシステムを取り入れている。

オランダのザ・風景と言えば「風車」。
その主な役割は、動力源として活用し、低地の水をくみ上げて水路に排水するということである。本来、水没する土地を人間が使用できるよう、先人たちはシステムをつくりあげた。

また、その動力は産業のあらゆる場面に活用され、オランダの現在の隆盛を支えている。





ダリア見学会報告⑩


オランダ・リッセからズンデルトへ

水路(運河)の国、オランダ。
高速道路の両サイドには水路が巡らされた牧野が広がっている。オランダの主な産業は農業であり、野菜や花き園芸を中心とし、畜産(乳牛)、乳加工品(チーズ、ヨーグルト等)が主体となっている。そして、土地(園地)はほとんどが砂地である。
果樹の生産は少なく、特にブドウは南部に少しある程度であり、よって、ワインの生産も僅かしかされていない。生産量が多く、料理に欠かせないのが野菜のジャガイモ、海産物としてはムール貝。

  

  




ダリア見学会報告⑨

展示圃場③


日本産の特殊咲品種「秋田(太田興次郎氏作出)」が、オランダの地で品種改良を加えられ、進化を遂げていました。次の品種は秋田の色変わり品種です。

  
       Avignon                Cambridge






ダリア見学会報告⑧


展示圃場②


圃場の構成としては、オランダで栽培が主流となる切り花や花壇用の品種であり、中輪系の枝立ちの良い品種と変わり咲き品種が中心であった。また、黒葉シングル咲きの「ビショップシリーズ」も豊富にラインナップされていた。

  
     カルマ ゴールド              カルマ チョコ

  
     プードル スキート             バルカン ジール




ダリア見学会報告⑦

2日目 オランダ球根協同組合(CNB)展示圃場へ



①国内で栽培する品種のほとんどを栽培・展示する見本園として組合が設置。
②圃場は砂地で排水性が優れている。(オランダの農地は海水面より低い砂地が多い)
③展示圃の面積は約3000㎡
④1品種10株程度を植付けており、栽培品種は550品種に及ぶ。
⑤密植で5500株を栽培、肥料が抑えられ、草丈は70㎝程度と低い。
⑥フラワーネットにより管理を行っている。
⑥連作対策として、ブロックローテーション実施。
⑦展示品種の構成は切り花用品種が中心、また、花壇用ガーデンダリア、変わり咲き品種なども多い。






ダリア見学会報告⑥


日本(山形・長井市)とオランダの気象状況の比較


◇気温の違い
 5月と10月は両地点に大きな差がなく、6月から徐々に気温差が拡大する。8月は最大6.5℃の差が生まれる。オランダはダリアの生育適温(15~20℃)内にある。

◇降水量の違い
 5月から10月にかけ両地点に大きな差が生まれる。オランダが35%程度と少ない。オランダの雨の特徴は大雨が無く、霧雨、少雨が連日のようにある。快晴の日は、夏場を除き月に数日程度と少ない。

◇日照時間 
 両地点ともに夏場に16時間程度、冬場は8時間程度となっている。






ダリアの見学会報告⑤



オランダ・スキポール空港を14:30に出発し、オランダ滞在中のメイン宿泊地となる「デン・ハーグ」に向った。オランダの郊外の牧草地を走ること1時間、車内からデン・ハーグ市内の観光案内を受けホテルに到着した。
「デン・ハーグ」は、オランダの政治の中心都市。オランダ議会や王宮、各国の大使館が置かれ、ほぼすべての首都機能を有しているまちです。

ホテルでチェックインを済ませると、夕食を兼ねて市内観光に出かけることに、ホテルの前にはオランダの路面電車「トラム」の駅があり、参加者一行は乗車する。目的地は近くの国内最大の海水浴場 「スへフェニンゲン」。およそ10分でに到着した。ガイドの方によると、日本人にはこの海水浴場はその発音から「スケベ人間」と紹介し、大変受けているとのこと。

北海を望む海水浴場には、沢山の海の家的なレストランが並び、オランダ名物の「ムール貝」が食べられる。バケツ一杯のムール貝のボイルが1500円程ととても安価だった。そして、美味かった(^_^)v