私の住む南陽は、8月13日の夜にお墓参りをします。
でも、父の実家の上山では、8月14日の昼過ぎからお墓に行きます。
1日ずれているので両方にお墓参りに行けるのはいいのですが
全国統一的なものではないのでしょうかねぇ?
この時期は3つが有力らしく
①「7月盆」
②「8月盆(月遅れ盆)」
③「旧盆」
地域的な特徴は以下・・・
①7月盆
新暦 7月15日ころが中心
東京・横浜・東北地方など
②「8月盆」
新暦 8月15日ころが中心
全国的に多い。北海道・新潟・長野・関東南部・関西地方 など
③「旧 盆」
旧暦 7月15日ころが中心(新暦での日程は、年によってことなる。)
関東北部・中国・四国九州・南西諸島など
②の「8月盆」は、慣用的な用法として「旧盆」と呼ばれます。
これは新暦の7月盆との対比を意識しているのですが、
③の旧暦の盆と混同しがちなので要注意。
①~③のお盆の代表的な地域でそれがごちゃまぜになっているのが現状。
では、なぜにお盆の時期が「3つ」?ってうと
明治時代のはじめに旧暦が新暦に切り替えられたとき、
全国各地域で対応のちがいがあったという単にそれだけ。
昔は何でもアバウトです。私はそれがいいトコでもあると思うのですが
仕事的には逆に、歪みが出て収拾つかない時もあるので
私を悩ます原因のひとつです。内容とは関係ないのですが・・・^_^;
話を戻します。
江戸時代までの日本の暦は全国等しく「旧暦」(太陰太陽暦)。
江戸時代末期には幕府の定めた「天保暦」という暦で、
当然お盆の時期も、「旧暦・7月」でほぼ全国的に一致していました。
明治時代、新政府は暦を国際標準化するため「新暦」(太陽暦)を採用し、
旧暦の明治5年12月3日を新暦の明治6年1月1日と暦を切替えました。
その時に・・・
旧暦で行われてきたお祭りや年中行事の日程をどうするか?
この問題が起きて混乱しちゃったわけなんですねぇ。
①新暦重視型 (東京など)
新暦に変更し、「7月15日」という以前のお盆の日取りはそのまま。
結果として、以前よりも早い時季にお盆を迎えることになった。
特に東京には天皇が在住ということで、
政府の決めた新暦に従う意識が強かった模様。
②折衷型 (関西ほか各地)
新暦に変更はするが、もとのお盆の時季になるべく合わせるため、
日取りを1ヶ月遅らせて(=月遅れ)「8月15日」をお盆とした。
③旧暦重視型 (南西諸島など)
新暦に変更せず、いままで通り「旧暦7月15日」をお盆とした。
ご先祖様を特に大事にすることで有名な沖縄は、
先祖祭りの時期を変えることはできなかった模様。
このように、昔から・・・って思われているものも時代の流れで
大きく変化しております。
固執し過ぎたり、意地を張ったりせずに周囲と調和を図りながら
自分の利だけを求めないのであれば人は平和にいられると思うのですが
それが一番難しいのでしょうねぇ。
欲っていう底なし沼を人間は持っておりますから。
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